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「多彩すぎた再結成後のサウンド」

TM NETWORKは1999年の再結成後、サウンドをめまぐるしく変えてきました。

確かに、TM NETWORKデビューの1984年からTMN終了までの1994年、サウンドの変遷を繰り返してきました。
ただ、これはアルバム単位での出来事でした。

再結成後は、シングル単位でサウンドが変わっていきました。

再始動時に連続してリリースされた「GET WILD DECADE RUN」「10 YEARS AFTER」はサウンドにR&Bの要素を込めたものでした。


しかし、続くシングル「Happiness×3 Loneliness×3/80’s」は、ラテン系サウンドと80年代サウンドという別のカラーが出てきました。

但しこの後、インディーズでリリースしたシングル「Message」からアルバム「Major Turn-Round」まで、プログレッシブ・ロック・サウンドで統一された楽曲を発表します。
アルバムの同名のツアーでも、本編はプログレ・サウンド一色になりました。この時のTM NETWORKのサウンドにはブレがありませんでした。
 
LIVE TOUR Major Turn-Round 1LIVE TOUR Major Turn-Round 2

その「Major Turn-Round」ツアーのアンコール、ここでTM NETWORKはトランスバージョンの「GET WILD」を披露します。
ここでTM NETWORKは次のサウンドがトランスであることを暗に表明します。

宇都宮隆のソロアルバム「LOVE-iCE」に、小室哲哉によってリミックスされた「IGNITION,SEQUENCE,START」が収録されたことも、その意思表明だったと思います。


しかし、R&C移籍第一弾であり、アルバム「Major Turn-Round」リリースから2年ぶりとなる「CASTLE IN THE CLOUDS」でTM NETWORKが披露したサウンドは、80年代テイストあふれるものでした。
この事が、多くのリスナーが「TM NETWORKの次のサウンドは80年代テイスト」と思いこんでしまう結果を招いたのだと思います。
この直後、TM NETWORKが関わったライブが「LIVE EPIC 25」・「TM NETWORK tribute LIVE 2003」というリバイバルサウンド中心だったことも、その「誤解」を増幅させる要素になったと思います。
ファンクラブのイベントでは、トランスバージョンの「LOVE TRAIN」が披露されましたが、それが直ぐに世に出なかったことが、今になると残念でなりません。

2004年、TM NETWORKがシングル「NETWORK」で、今後のサウンド指向がトランスであることを示します。

コアなファン(FANKS)には意外ではなかったトランスサウンドへの傾倒。
しかし、シングルやアルバムというパッケージやライブによってTM NETWORKに接していた一般的なリスナーには、かなり唐突な印象を与える結果になりました。

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