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PRESENCE of 「TM NETWORK tribute LIVE」

時は2003年にさかのぼる。

「TM NETWORK tribute LIVE 2003」と冠されたライブが開かれた。
メンバーは宇都宮隆・木根尚登・浅倉大介・葛城哲哉・阿部薫。
TMN時代のバンドメンバーに、小室哲哉が抜けた編成。

TM NETWORK 20周年の前夜祭と位置づけられたこのライブ。
globeなどのユニット活動でライブに参加できない小室に代わり、彼の指名で弟子格である浅倉が参加する変則的なスタイル。
この変則スタイルを逆手に、今までのTM NETWORKではないライブを試みた。

一つはTM NETWORKのライブでは披露されてこなかった楽曲をセレクションすること。
ファンには根強い人気があるものの、三人がライブでは選曲してこなかったナンバーが選ばれた。その代わり、三人揃ってこそ、というナンバーは外された。
もう一つは、CDに収録されたオリジナルアレンジに忠実に演奏すること。
これまで多くの曲を、オリジナルとは異なるライブアレンジで披露してきたTM NETWORKのライブとは違うアプローチだった。

このライブは賛否両論を呼びました。
賛成派は、「TM NETWORKのナンバーをたくさん聴ける」ということ。
TM NETWORKがいったん終了した1994年以降、2000年の横浜アリーナ、その年から翌年にかけての「Major Turn-Round」ツアーと、TM NETWORKナンバーにライブで浸れる機会が少なかった。多くのファンはTM NETWORKのライブに飢えていた。

反対派は「なぜ小室さん抜きでTM NETWORKと冠したライブを演奏するのか?」というもの。
これも一理ある。小室・宇都宮・木根の三人が揃ってのTM NETWORK。いくら小室さんが認めた話でも…、という気持ちはよくわかる。

三人の選択は結局、前者の声を重んじてのものだったと思う。

そして2005年。
今年はglobe 結成10周年。

そのために去年の半ばからglobeに注力することになった小室さん。
20周年記念でTM NETWORKナンバーをもっと楽しむつもりだったファンは、その現実に取り残された形になった。
必ずしもTM NETWORKファン=globeファンでないという事実。
そのファンに向けての「後夜祭」として用意されたのが、今回の「SPIN OFF from TM -tribute live 2005-」だと思います。

そして再び、ファンの間で多くの賛否両論。

確かに去年、TM NETWORKは横浜アリーナ・ホールツアー・日本武道館で三種類のライブを提供してくれました。
しかし全15公演は全て平日、地理的・日程的に参加を断念したファンも多かったはずです。
そういったファンへ向けて、今回は土日中心という日程が組まれたと思います。

だからこそ、僕はこの「SPIN OFF from TM -tribute live 2005-」を肯定的にとらえたいと思います。

END