槇原敬之初のカバーアルバムは、僕が持っていたこれまでのカバー・アルバムに対する意識を見事に覆した。

それまでのカバーアルバムに、ありがちな「寄せ集め感」を一気に覆した出来だった。

まず選曲が巧みである。
有名な曲から、アルバムの中で光っている曲まで、かなり網羅したセレクション。
その選曲から浮かび上がる、アルバムの隠しテーマ「月」

そして、曲順もよく練られている。
アルバムの最初・途中・最後に、隠しテーマの楽曲をさりげなく置いてる。
何より、夏の終わりを描いた「海と少年」から「秋の気配」へ。
彼女とのすれ違いを描いた「秋の気配」から、同内容の「Rain」へ。
…と、スムーズに曲が繋がっている。

何より、アレンジが冴えている。
「秋の気配」のようにオリジナルとは全く別物のアレンジに仕上げたものから、「春よ、来い」「空と君のあいだに」のようにオリジナルに忠実なアレンジまで様々であるが、それがアルバムの流れの中でそれぞれ輝き、前の曲から次の曲へとつなげている。

おそらく、曲順・アレンジまで考えて、この12曲が選曲されたのだろう。
それ故、このアルバムは、オリジナルアルバムの様な質感を持っている。

Listen To The Music
1.蒼い月の夜〜Lady In Blue〜
2.海と少年
3.秋の気配
4.Rain
5.ミス・ブランニュー・デイ
6.君に、胸キュン。
7.David
8.朧月夜
9.春よ、来い
10.MONKEY MAGIC
11.空と君のあいだに
12.月の舟