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「もしかしたら、オリジナルアルバムはこれが最後かもしれない」

1993年、オリジナルアルバム「MY HOME TOWN」リリース時のインタビューで、小田和正はこう答えていた。
もうファンがオリジナルアルバムの存在を求めていないのではないか…
そう感じた小田のコメントであったようだ。

その後、小田はシングルでは新曲をリリースしていたが、1996年にリリースしたアルバム「LOOKING BACK」は新曲1曲以外はオフコースのセルフカバー、翌1997年のアルバム「伝えたいことがあるんだ」はオフコース解散後のソロシングル集であった。

その小田和正の転機になったのは1998年だったと思われる。
自動車事故での重傷、入院。
その時、彼に届いた「生きていて良かった」というファンの声。
小田の新曲を待っていたクライアント達。

退院後、小田が最初に書いた曲は「君たちを忘れない」というタイトルであった。

2000年、小田和正はアルバム「個人主義」をリリースする。
「MY HOME TOWN」から6年半ぶりとなるオリジナルアルバムは、これまでのアルバムとは違う質感を伴っていた。

まず収録楽曲が、それまでのアルバムとは違っていた。
アルバムのタイトルが示すとおり、これまで彼の歌の中でそこはかとなく内包されてきた世の中への問題意識や想いが、強く打ち出された形になった。
その代表的な楽曲が「the flag」
自分の同世代へ向けたメッセージソングという点で、特に目立った存在になった。

自分の気持ちに素直になって歌う。

小田自身が「個人主義」の中で打ち出したメッセージだった。

アルバムにはタイトルチューンは無かった。しかしアルバムジャケットが、小田の自画像が意匠された「旗」であったところを見ると、「the flag」こそタイトルチューンに代わる楽曲だったように思える。


「個人主義」はオリコン週間チャートで最高4位。
必ずしも「売れた」アルバムではないが、その内容は大きく注目された。

この「個人主義」こそ、「クリスマスの約束」「キラキラ」「自己ベスト」「風のようにうたが流れていた」、そして「そうかな」へと続く、小田和正の今日の活動の起点となるアルバムであった。