iza!(産経新聞) : 小室哲哉被告 詐欺事件 初公判 詳細一覧(2009年1月21日)

検察の起訴事実を小室さん側が認めたってことは、ここに書かれたことが事実だって事になる。

だとしたら、ある意味で怖い話だし、一方で哀しさや寂しさを感じる話である。
特にバブル崩壊後に見られた、一時の成功に溺れた人々がたどった、栄光の時代の生活を改められないまま転落していった道と重なるものがある。


記事を読んで一番気になったのが、ソニーミュージックエンターテイメントとの契約解除(2001年)のくだり。
時期的には TM NETWORK がソニーレーベルを離脱して、アルバム「Major Turn-Round」をリリースした直後の事件である。
trf プロデューススタート時期に起きた小室さんとソニーとの確執が、ソニーレーベル離脱前後に再燃し(当時、それを思わせる小室さんのコメントがあった)、結果的に契約解除に至ったのであろうか。

その契約解除で負債を追いながら、その負債を返す算段が出来なかったことが、この事件へと至った。
おそらく、小室さんが内在する芸術家的な破壊衝動と、「白鳥のように、水面下ではジタバタしていても、人から見えるところでは優雅に泳ぎたい」という独特の美学が、それを加速させたような気がする。
収入が悪化しても生活レベルを落とせなかった、見栄を優先した。その結果、高利貸しに手を出し、結果的に金回りが悪化するなんて「破綻した企業の経営者」の一つの典型例である。
まさに自縄自縛ということばがぴったりだ。

さだまさしさんや矢沢永吉さんのように、地道な音楽活動に徹することが出来なかったことが、本当に悔やまれる。
特に小室さんの場合、元セゾングループの堤清二(辻井喬)のように、収入が下降線に転じた時点(2001年?)に資産売却などのリストラ策で縮小均衡を図ることも出来た気がする。
残念ながら、そういう知恵者が小室さんの周りにいなかったことになる。


今思えば、ソニーとの契約解除の頃、木根尚登さんは「Talk & Live 番外篇」として全国のライブハウスを回り始めた。
もしかすると小室さんの契約解除と関連していたのであろうか?
あくまで憶測でしかないが…


Major Turn-RoundMajor Turn-Round
TM NETWORK