今年の「クリスマスの約束」は、番組が生まれた当初の理念に戻った番組だったと思う。
ただ8年前と違うのは、今回は「小田和正がつくった」のではなく、「21組のアーチストがつくった」番組だ。

確かに8年前も、ゲスト参加しなかった7組とは別に、今回参加した山本潤子、財津和夫、スターダストレビュー、鈴木雅之、佐藤竹善たちと番組オリジナル曲「この日のこと」を歌っていた。
但しあの時は、小田和正が作った曲をみんなで歌うスタイル。

今回は、番組の企画の最初から根本要(スターダストレビュー)、スキマスイッチ、いきものがかりが参加。
そこに徐々に様々なアーチスト達が参加し、様々な意見をぶつけ合って形作っていった。
その意味では、今年の「クリスマスの約束」は、21組のアーチストが小田さんの言う「団体戦」で創り上げた番組である。
(その番組の冒頭に、小田さんの「風のように」を持ってくるのは、かなり意味深だが)

それにしても今回の参加メンバーは多彩だ。
小田さんがオフコースで参加した「ヤマハ・ライトミュージック・コンテスト」の決勝で競った40年来の友である山本潤子・財津和夫から、最近デビューしたアーチスト達まで、世代はバラバラ。
そんな多彩なアーチストが、「言葉にできないものを創る」という小田さんの言葉に共感して集結した。
それだけでもすごい事なのに、リハーサル中にアーチスト同士がアドバイスしあう姿は、微笑ましいものだった。


試行錯誤を経て創り上げた「22’50”」

1970年代から2000年代まで、日本の音楽シーンを一気に駆け抜けた感じだった。
ずっと「次は誰のどの曲が来るんだろう?」というワクワク感が続いていた。
事前にリハーサル風景を見て、演奏する楽曲はかなりわかっていたのにも関わらずだった。

ハイタッチ・握手・ハグ…、メインを歌いつなぐアーチスト達の「バトンタッチ」も印象的だった。

またオリジナルトラックとは違うコーラスの華やかさは、贅沢の一言に尽きる。
小田和正・山本潤子・スターダストレビュー・佐藤竹善というコーラス上手のアーチストが参加しているからこそ、オリジナルとは違う彩りを描いたと思う。
ここは当初構想のユニゾンでなくて正解、このメンバーでコーラスしないのはもったいない。

選曲も必ずしもアーチストの代表曲でなく、「夢で逢えたら」「YES-YES-YES」といったコーラス映えのする曲が選曲されていた気がする。
(それにしても竹善の曲が「Sprit of Love」でなく、「La La La」であったのが意外だったが)

スタートが「この日のこと」はうまい起用だと思ったし、最後に「帰りたくなったよ」(いきものがかり)も正解だと思う。

そして聞き終えて思ったのは、「音楽にはジャンルがない」ということだった。


前後に挟んだ「クリスマス・イブ」「たしかなこと」も効果的だった気がします。


楽しそうな笑顔で歌ったアーチスト達34名。
今年最高の音楽を聞かせてもらった気がする。


関連記事:
クリスマスの約束2009 オンエア曲リスト

クリスマスの約束2009 収録時セットリスト

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History of 「クリスマスの約束」
(2001年〜2004年)

小田和正・クリスマスの約束「大好きな君に」
(2005年・ライブ参加)

「クリスマスの約束2006」ネタバレ的感想
(収録参加)

小田和正音楽特番 「クリスマスの約束2007」感想

小田和正音楽特番「クリスマスの約束 2008」感想

たしかなことたしかなこと
小田和正
…あの会場にいたかったですよ、はい。