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木根尚登の小説「ユンカース・カム・ヒア」を原作にした朗読劇。

原作とは全く違う、2012年を舞台にしたストーリー。
主人公の瞳はダンスが大好きな少女、木根さん演じる瞳の父はミュージシャン、瞳の母は料理研究家…
但し二人ともいつも家におらず、瞳は孤独な少女という設定は原作を踏襲。
また、ユンカースがしゃべり出すタイミングも、ラストも原作とは違いました。

でも、原作のテーマをきっちり踏まえ、更にアニメ映画化された時の主題歌であった「ホントの君、ウソの君」の要素も物語の中に盛り込まれたところに、脚本家や演出家の職人技を感じました。
物語の中でも、七夕の時期の上演ということを踏まえて、一部歌詞を変えた「ホントの君、ウソの君」が歌われていましたが、効果的だったと思います。
この曲が、時にアイロニカルに響く場面があることも含めて。
またユンカースが人間の言葉をしゃべれるが故の苦悩にもスポットライトを当てています。

今作は、原作のテーマを崩さずに、より深く掘り下げた物語になったと思います。

朗読劇ではありますが、ちょっとしたセットや映像・写真などを用い、演技しているところもあるなど、普通の舞台の要素も結構多かったように思います。

今回は瞳とユンカースがダブルキャストですが、仙石みなみさんの瞳は元気少女、中島早貴さんの瞳は現代っ子、藤田玲さんのユンカースは少年性が前面に出て、青木玄徳さんのユンカースは茶目っ気たっぷり、とそれぞれの瞳・ユンカースを演じていました。
木根さんは自身をモデルとしたと思われるミュージシャンだったので、しっくり来る面が多かったです。
白羽ゆりさんは、ご自身の年齢より上の母親役を違和感なく演じておられ、さすが宝塚出身、と思いました。
コタニキンヤさんはひょうきんな三枚目と、姪である瞳の事を両親よりも深く心配する叔父の真面目な素顔という二面性を、上手に演じていたように思います。
ちなみにコタニさんには、毎回違うアドリブシーンがあるのですが、ラストの方では瞳役の仙石さんや中島さん、そして観客を巻き込んで「Get Wild」を歌うなど、TM NETWORK ネタを惜しみなく用いていました。

原作に内包されていた秘めたものを上手く引き出した、今回の舞台はその一言に尽きると思います。


朗読劇「ユンカース・カム・ヒア〜しゃべる犬と小さなキセキの物語」公式サイト
http://www.junkers-stage.com/
(舞台の写真も掲載)

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木根尚登