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2003年、小田和正の2年越しのラブコールに Mr.Children 桜井和寿が応えるかたちで、2人の共演が音楽特番「クリスマスの約束」で実現することになった。
その共演に際し桜井は、小田が過去、同番組でカバーした「Tomorrow Never Knows」や「HERO」ではなく、直線にシングルリリースした「掌」「くるみ」でもなく、番組放映時点でCDパッケージになっていない、彼らによるライブでの演奏やテレビでの披露もなかった「タガタメ」での共演を希望した。

「タガタメ」は2003年9月「日新カップヌードル "No Border"」CMソングとしてオンエアされると共に、ラジオでオンエアされていた曲である。
「子供らを被害者に 加害者にもせずに この街で暮らすため まず何をすべきだろう?」
と日常のありふれた平和が続くことを願うメッセージソングは、2001年のニューヨークテロ事件からイラク戦争へと至る時代の緊迫した空気を濃厚に反映しているといえよう。
その真骨頂はサビである。
「タタカッテ タタカッテ(戦って戦って)タガタメ タタカッテ(誰がため戦って)タタカッテ ダレ カッタ(戦って誰 勝った)タガタメダ タガタメダ(誰がためだ 誰がためだ)タガタメ タタカッタ(誰がため戦った)」

桜井はその曲を、小田と共に歌うことを希望した。
そして小田はその思いを受け止めた。

小田はこの年、ニュース番組のエンディングテーマとして、「明日」というメッセージソングを書き下ろしている。
ありふれた平和な日常が続くことを願うことを歌った「明日」は、「タガタメ」と共通する部分がある。
だからこそ、小田は桜井の思いを受け止めたのかもしれない。

「クリスマスの約束」では、「言葉にできない」のサビを桜井が歌うことからはじまり、「タガタメ」へとつないだ後に、「HERO」を歌うメドレー形式で演奏される。
そのメドレーは桜井のアコースティックギター、小田のピアノを主軸にアレンジされている、

前年の「クリスマスの約束」で小田によって歌われていた「HERO」は、映画やドラマのようなヒーローにはなれないけど、「君」を助け、支えていきたいという思いを歌った曲である。
それは「タガタメ」の日常から戦争を想う内容と関わりが深いといえる。

「タガタメ」「HERO」は、翌2004年にリリースされたアルバム「シフクノオト」のラストを飾る形で収録される。
桜井達の思いの一端が、「クリスマスの約束」で先行して披露されたのかもしれない。

関連記事:

小田和正と桜井和寿 (Mr.Children) 〜クリスマスの約束2013前史 Vol.1〜

シフクノオト
Mr.Children
トイズファクトリー
2004-04-07

ちなみに「タガタメ」がテレビで演奏されるのは翌2004年のこと。
そして「クリスマスの約束」バージョンで「タガタメ」を歌い出したのは小田であった。
つまり、最初にテレビで「タガタメ」を歌ったのは小田和正だ、ともいえる。