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「クリスマスの約束 2015」は、これまでのパターンを崩すものだった。
2005年の「大好きな君に」をはじめ、2008年、2012年と、ツアーが終わった年の「クリスマスの約束」は、その年のツアーをベースに組み立てられていた。
昨年、アルバム「小田日和」がリリースされ、今年の3月までツアー「本日、小田日和」が開催されていた。
となると、「小田日和」を軸にした構成という手もあったはずだ。

だが今回、そのパターンは完全に崩された。
それどころか「小田日和」から1曲も演奏されなかった。

その選択は、以前より「クリスマスの約束」をアーティストみんなの番組としたい、という小田の思いの表れかもしれない。

今年の大きな軸となったのは、TRICERATOPS 和田唱であろう。
「クリスマスの約束 2011」の大メドレーに和田は参加していたが、あくまで「参加アーティストの一人」である。
和田の歌唱力を以前より評価していた小田が、彼をメインにした番組作りを考えたためであろう。

和田の好きなマイケル・ジャクソン、小田が再評価したサイモン&ガーファンクルをメインにした二人のセッション。
それは洋楽カバー中心だった最初期オフコースや、小田の音楽のルーツをベースにした「クリスマスの約束」の派生番組「風のようにうたが流れていた」(2004年)を彷彿させるものとなった。
その中で、JUJUを交えて歌った「Cruel War (悲惨な戦争)」(オリジナル: ピーター、ポール&マリー)をはじめ、メッセージソングをさりげなく織り込んでいったのは、今の時代を反映させてのことであろうか?
個人的には TRICERATOPS からも1曲披露して欲しかったところであるが。

一方で、J-POP の名曲を取り上げる、という「クリスマスの約束」第1回目放送からのコンセプトは、小田がピアノ弾き語りで披露した「なごり雪」(オリジナル:かぐや姫)、仲宗根泉を招いての「366日」(オリジナル:HY)、松たか子・和田・小田で演奏された「よりそって二人」(オリジナル:ハイファイセット)等という形で息づいている。

番組後半は、小田・根本要(STARDUST REVUE)・スキマスイッチ・水野良樹(いきものがかり)による委員会バンドのステージ。
この夏、フェスに出演した委員会バンドの映像も織り込みつつ、「Hello, Goodbye」(オリジナル:ビートルズ)、「帰れない二人」(オリジナル:井上陽水・忌野清志郎)、「トワイライト・アヴェニュー」(オリジナル: STARDUST REVUE)と、邦洋のスタンダードナンバーを安定したハーモニーで披露していた。

そして番組終盤、小田一人での5人のオフコース最後のアルバム「I LOVE YOU」からセレクトされた「きっと同じ」ギター弾き語り。
「始まることも、終わることも、きっと同じだね、きっと同じだね」
というこの歌には、いつかこの番組も終わっていくかもしれない、というメッセージもあるのかもしれない。
ちなみに、この曲がライブで歌われたのはオフコース解散後、東名阪ドームツアーとなった「Kazumasa Oda Tour 2008 きっとまたいつか 〜今日もどこかで FINAL〜」でのこと。
但し「きっと同じだね」を歌った後、「どーもどーも その日が来るまで」「本日、小田日和」と二本のライブを経ていること、小田は2003年頃に「クリスマスの約束」を終えることを考えていたことを申し添えておく。

ラスト、出演者全員で歌ったのは「same moon」
2000年「same moon!」ツアー中に生み出され、同年のカウントダウンライブ「ちょっと寒いけどみんなでSAME MOON!!」、2002年「Kira Kira」ツアーの一部公演で歌われたが、その後歌われていない、CD音源化されていない曲。
この曲が13年ぶりに復活したこと、そして「離れても そこにいなくても いつも思う君たちを この夜を忘れないで 同じ月を今ここで見てるから」という内容が、番組視聴者へのメッセージ込みのプレゼントなのだと思う。

最後の、「クリスマスの約束 2012」からの「夕陽を追いかけて」(オリジナル:チューリップ)は、スタッフ側からのメッセージだろう。
「クリスマスの約束」で何度も財津和夫と小田は共演しているが、この曲は二人で披露したことがない。
「「クリスマスの約束」で取り上げる曲は、まだまだありますよ」というメッセージのように感じた。

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TBS系 小田和正音楽特番「クリスマスの約束 2015」セットリスト

I LOVE YOU
オフコース
EMI MUSIC JAPAN(TO)(M)
2009-01-21