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1989年、オフコース解散直後の小田和正は、朝日新聞神奈川版に「time can't wait」と題したエッセイを寄稿しはじめた。
そのエッセイの最後、小田は「時は待ってくれない」と記していた。
当時、彼より年上のアーチストの存在は希有であったこともあり、小田は自身の音楽活動がさほど長くないという思いを抱えていた。

「時は待ってくれない」「time can't wait」というキーワードは、小田自身が演出・出演する第一生命CMでも用いられた。
そしてその言葉に駆り立てられるように1991年、小田は念願の映画制作に取りかかる。
映画は翌1992年「いつか どこかで」として公開される。

一方、小田は1990年、オフコース解散後、最初のソロアルバムとして「Far East Cafe」をリリースする。
その中に、「夢を追いかける人のために 時は待っている」と歌った「time can wait」が収録された。
エッセイとは全く逆の意味の曲を作ったことについて、小田は「『time can't wait』であり、『time can
wait』だ」と語っていた。

それから二十年以上経過、オフコース解散からの小田和正の活動期間は、オフコースの活動期間期間を超えた。
その間、1991年「ラブ・ストーリーは突然に」、2002年「キラキラ」、2005年「たしかなこと」等のヒット曲が生まれ、オフコース時代の曲「言葉にできない」はCM起用によって、生まれてから20年を経てスタンダードナンバーの地位を得るに至った。
小田は中島みゆき等と共に、アーチスト長命化の一翼を担ってきた。

ただ、その間も小田は「自分の音楽活動の時間は長くない」という思いを抱き続けていた。
古希を迎える今年(2017年)、NHK BS 「100年インタビュー」に出演するにあたり、「時は待ってくれない」というキーワードをサブタイトルに持ってきたのも、その想いの発露と思われる。

Far East Cafe
小田和正
ファンハウス
1995-03-25(再発)