「クリスマスの約束 2017」にはこれまでと違う大きな変化があった。
それはナレーションを財津和夫が担当したことだ。
小田和正の古くからの音楽仲間であり、「クリスマスの約束」そして「風のようにうたが流れていた」(2004年)に合計4回参加した財津和夫ならではの、旧友兼アーティスト目線から見たナレーションは、これまでの斉藤由貴とは違う味わいとなった。
またリハーサル映像無しという演出も久々である。

そして今年のテーマは、おそらく「コラボレーション」であろうか?
財津和夫への提供曲「手紙にかえて」の小田和正によるセルフカバー。
オフコース時代に赤い鳥とのコラボイベントで生まれたという、オフコースやハイ・ファイ・セットでの音源化を経て、2000年12月31日のカウントダウン・ライブ「ちょっと寒いけどみんなで SAME MOON!!」で歌詞が加えられた「歌を捧げて」を松たか子がカバー。
そして JUJU のニューアルバムに収録される「あなたがくれたもの」(作詞: JUJU 作曲・プロデュース:小田和正)。
委員会バンド(小田和正、根本要 (STARDUST REVUE)、スキマスイッチ(大橋卓弥、常田真太郎)、水野良樹(いきものがかり))によるムッシュかまやつメドレーも「風のようにうたが流れていた」でのムッシュかまやつとの共演映像が流れていた。
コラボ関連の曲が目立つ選曲であった。

JUJU とのコラボレーション作品「あなたがくれたもの」は、制作過程こそオンエアされなかったものの、2003年、ゆずとの共作「クリスマスの約束」から断続的に続くコラボレーションの流れに繋がるものがある。

また小田和正が古希(70歳)を迎えたせいか、ここ数年少なくなっていたオフコース・小田和正の曲が増えたのも印象的である。
そのなかで、今年亡くなった舞台監督・永岡宏紹に手向けた「the flag」は特に思いのこもった選曲であった。

そして「クリスマスの約束 2015」から参加した和田唱(TRICERATOPS)の影響か、洋楽の比重が例年より高くなっている。
これは近年よく話題になる、J-POPのヒット曲不足の影響であろうか。
「クリスマスの約束」がアーティストを認めあうという趣旨からはじまった番組であり、去年は宇多田ヒカル「花束を君に」を演奏しているだけに、一抹の寂しさを感じる。

残念なことはもう一点、熊木杏里のとの共演が彼女の曲「新しい私になって」と参加アーティスト全員で歌った「Danny Boy」だけだったことだ。
ドラマ「3年B組金八先生」挿入歌「私をたどる物語」をはじめ、彼女にも色々といい曲があるし、また彼女が選ぶ小田和正楽曲を聞きたかった、というのが本音である。
来年以降、その機会があることに期待したい。


関連記事:

「クリスマスの約束 2017」(小田和正・スキマスイッチほか出演)演奏曲

小田和正公式サイト「STAFF diary」更新(「クリスマスの約束2017」関連)

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「クリスマスの約束 2016」感想

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2016-12-21