宇都宮隆ソロツアー「Dragon The Carnival」追加公演かつ最終公演。

2018年のツアー「Thanatos -25th Anniversary Final-」から引き続いて、土橋安騎夫・浅倉大介・ nishi-ken が参加、3人のキーボードに FENCE OF DEFENSE のギター北島健二が加わるという、独特のバンド構成。
そしてセットリストは、バンドメンバーのソロ以外は TM NETWORK のナンバー。これは TM NETWORK が活動していない状況下での、宇都宮隆なりの TM NETWORK 35周年記念ライブとなった。

ステージ上のスクリーンに「1984 2019 Dragon The Carnival」の文字が映し出され、仮面をつけた土橋安騎夫・浅倉大介・ nishi-ken がギター演奏し、北島健二がドラムを担当する「Bang The Gong」(1987年)からコンサートはスタート。1曲目の最後に同じく仮面をつけてギターを持った宇都宮隆が登場し、キーボーディスト達が所定の位置に戻ってインストナンバー「Secret Rhythm」(1990年)を演奏。そして TM NETWORK の代表曲を歌詞に織り込んだ曲「Welcome Back 2」(2007年)の一節を奏で、全員が仮面を取る、という印象的なオープニングとなった。
続けて演奏されたナンバーは、ツアータイトルの元になった「Dragon the Festival」(1985年)、デビュー30周年の活動を象徴的な曲となった「I am」(2012年)をはじめ、新旧織り交ぜた多彩なものに。多くの曲はEDMにリプロダクトされたアレンジでの演奏となり、また木根尚登と比して硬質な nishi-ken のコーラスが、このコンサートが TM NETWORK でなく宇都宮隆ソロであることを実感させる。
その中にはデビューシングル「金曜日のライオン」、同時リリースされたファーストアルバム「RAINBOW RAINBOW」に収録されながら、めったに演奏されることのなかった「クロコダイルラップ(Get Away)」(1984年)がセットリストに組み込まれた。
またスクリーンには「Rhythm Red Beat Black」(1990年)では、リリース時のダンスを前面に打ち出したプロモーションビデオを流すなど、曲に合わせた映像が映し出された。また「Dragon the Festival」「Fantastic Vision」(1985年)「Be Together」(1987年)といった曲では、パフォーマーの EDDIE ・ZEN(追加公演のみ)が演奏曲に合わせたパフォーマンスを披露する演出もあった。
一方で「Get Wild」(1987年)・「Love Train」(1991年)といった代表曲が日替わりで演奏される、という試みもあった。
このコンサートでは、初期や2012年以降の TM NETWORK のようにトークコーナーはなかったが、その代わりかコンサート中盤に宇都宮・土橋・浅倉・ nishi-ken がステージ前方に用意されたキーボードの前に立って、スクリーン越しに出されたお題の曲をキーボード演奏する 「これなんでしょうのコーナー」が用意された。(最終日の出題は「ミッキーマウスのテーマ」など)
バンドメンバーそれぞれのソロコーナーは、それぞれの代表曲を時にEDMにアレンジして演奏。北島健二のソロコーナーでは、nishi-ken が登場してキーボード演奏と共に「SARA」のメインボーカルを務める一幕もあった。
また中野サンプラザ独自の演出として、本編最後の曲「I am」で、ツアーロゴの入った金色のテープが多数、ステージから客席に打ち出された。

昨年のツアーのセットリストには入っていなかったが、前日に演奏された「夏の終わり」(アルバム「SPEEDWAY」(2007年)収録)は、最終日のセットリストから外された。
その代わりとなったのは、このツアーでは初披露となった「SELF CONTROL (方舟に曳かれて)」(1987年)。アンコールの「Human System」(1987年)の演奏が終わり、宇都宮隆をはじめとする演者達が退場する中、 TM NETWORK で育ったと公言してはばからない nishi-ken が自身のキーボードでこの曲のイントロを奏で始めた。観客の歓声が高まる中、浅倉大介などのメンバーがステージに戻り、最後には宇都宮隆も登場。そして「SELF CONTROL」が演奏された。

メンバーが退場しても「SELF CONTROL」の余韻が覚めやらぬ中、インストナンバー「VAMPIRE HUNTER D」(1985年)をバックに、ステージのスクリーンには「たのしんでくれたかな? ぼくなりの35周年いったん閉園しま〜す ありがとうございました!」の文字が映し出された。

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・セットリスト
Bang The Gong
Secret Rhythm
Welcome Back 2
Come on Let’s Dance
〜Come on Everybody
Dragon the Festival
浅倉大介ソロ with 北島健二(Virgin Emotion)
Here, There & Everywhere(冬の神話)
Rhythm Red Beat Black
nishi-ken ソロ(キセキ)
クロコダイルラップ(Get Away)
Fantastic Vision
・これなんでしょうのコーナー
We are starting over
Be Together
土橋安騎夫ソロ(フレンズ)
Just One Victory(たったひとつの勝利)
Wild Heaven
北島健二 with nishi-ken (Vo):SARA
Get Wild
I am

Human System
SELF CONTROL (方舟に曳かれて)
SE. VAMPIRE HUNTER D

Vocal : 宇都宮隆
Keyboards : 土橋安騎夫
Keyboards : 浅倉大介
Keyboards : nishi-ken
Guitars : 北島健二


宇都宮隆公式サイト
http://www.magnetica.net/


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