オフコースは1985年、4人のオフコースとしては2枚目となるアルバムの制作を予定していた。
しかしその予定を変更し、シングル2枚をリリースして、3年ぶり、かつ4人のオフコースとしてははじめてとなる全国ツアーを開くことになる。
そのシングル第1弾としてリリースしたのが「call」である。

小田和正作品の「call」は、「別れた彼女からの電話」をモチーフにした危うい男女を歌っている。前年リリースのアルバム「The Best Year of My Life」収録曲「恋びとたちのように」や、翌1986年の小田和正ソロアルバム「K.ODA」に収録された「夜の行方」等、小田和正のAOR作品の流れを汲む作品といえる。

「call」は、続けてリリースされたシングル「たそがれ」と共に、「The Best Year of My Life OFF COURSE CONCERT TOUR 1985」のセットリストに組み込まれる。但しツアー終盤には、ツアー中に新たに制作されてシングルリリースされた「夏から夏まで」に置き換えられている。
一方、同年にリリースされた英語詞のアルバム「Back Streets of Tokyo」には、「call」にランディ・グッドラム(Randy Goodrum)による書き下ろし英語詞が載せられた「SECOND CHANCE」が収録されている。

1987年のセレクションアルバム「IT'S ALL RIGHT OFF COURSE SELECTION III 1984-1987」に「call」収録。解散後の1998年にリリースされたシングルA面集「オフコース・グレイテストヒッツ 1969-1989」にも「call」は収録されている。
しかし1986年以降、「call」はコンサートで歌われることなく、オフコース解散。小田和正のソロ活動でも取り上げられていない。同時期にリリースされた「たそがれ」が、その後のオフコースや小田和正のコンサートで歌われ、セルフカバーされたのとは対照的な道をたどっている。

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The Best Year of My Life OFF COURSE CONCERT TOUR 1985

オフコース「Back Streets of Tokyo」

「IT'S ALL RIGHT OFF COURSE SELECTION III 1984-1987」

オフコース「オフコース・グレイテストヒッツ 1969-1989」

オフコース・小田和正 「たそがれ」
(2007年執筆)

Back Streets of Tokyo
オフコース
ファンハウス
1994-05-25


IT'S ALL RIGHT OFF COURSE SELECTION III 1984-1987
オフコース
ファンハウス
1987-07-05


オフコース・グレイテストヒッツ 1969-1989
オフコース
ファンハウス
1998-05-21

実質デビュー曲「僕の贈りもの」や、シングルにもなった「時に愛は」が選外で、小田さんがセルフカバーしていない初期のアルバム曲「水曜日の午後」「雨の降る日に」が入ったのは、ちょっと意外。
あと、ヤスさんの曲は「汐風の中で」は入って欲しかったな。