GREEN DAYS 〜緑の日々〜

小田和正・TM NETWORK・OFF COURSEをはじめ、音楽を中心に色々語るブログ。 Written by SHIN

ヒットへの助走

ヒットへの助走・プロローグ

ある程度のキャリアを積んできたアーチストが代表曲となるヒット曲をリリースする時、大抵その前のアルバムの出来が良かったりします。

今回は、代表曲発表直前にリリースされたアルバムを紹介していこうと思います。

記事index

・オフコース「Three and Two」→「さよなら」

・TM NETWORK「Self Control」→「Get Wild」

・小田和正「Far East Cafe」→「ラブ・ストーリーは突然に」



ヒットへの助走・ 小田和正「Far East Cafe」→ 「ラブ・ストーリーは突然に」

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←「ラブ・ストーリーは突然に」初収録アルバム「Oh!Yeah!」

1989年2月26日、オフコースは東京ドームでのライブ「the night with us」を最後に解散した。
オフコース解散を期に、小田和正はソロ活動を本格的に始動する。
同年5月、個人事務所「Far East Club」設立。その名前は、「極東で音楽をがんばっているアーチストがいるんだ」という小田の心意気が顕れたものだった。

解散後、小田の最初の音楽活動は、鈴木雅之「別れの街」のプロデュースであった。
ポップスの小田とソウルの鈴木、一見ミスマッチの組み合わせは、鈴木のラブコールに小田が応えた結果であった。
そしてこれもまた、「オフコースの時とは違った音楽活動をする」という小田の意思表示でもあった。

1989年10月、小田はシングル「Little Tokyo」をリリースする。個人レーベルと同じタイトルの楽曲は、ラブソングでありながら、小田のソロ活動への決意表明ともとれる歌詞であった。この曲は、前年のソロ作品「goodtimes & badtimes」に代わって、小田自身が出演したネスカフェのCMソングに起用された。同年11月、クリスマスソング「君にMerry Xmas」をシングルとしてリリースする。
翌1990年、シングル「恋は大騒ぎ」をリリース。オフコース時代とは明らかに違うタイトルが付された楽曲は、モータウン調という小田の従来の楽曲とは一線を画したサウンドであった。同曲は第一生命のCMソングに起用される。

そして1990年5月、ソロとしては三作目のアルバム「Far East Cafe」をリリースする。
小田が「今までにないテンションで作られた」とコメントするこのアルバムは、1曲目にラテン調の「勝手に寂しくならないで」を置いたことで、「オフコース=小田和正ソロ」ではないことを示していた。それを示す様にアルバムに収録された曲では、オフコース時代を彷彿させる楽曲から「Little Tokyo」「恋は大騒ぎ」まで、多彩なサウンドが展開された。
そして歌詞は、オフコース時代の切ないニュアンスを残しつつ、メッセージ性も織り込まれるようになった。
アルバムはオリコンチャート1位を獲得。同年同月、初のソロツアー「Far East Club Band K.ODA Tour 1990」も成功裏に終わる。
そのツアー中、新曲が2曲書き下ろされる。後に「Far East Club Band Song」となる楽曲、そして「Oh!Yeah!」であった。

この頃、小田和正に一つのタイアップのオファーが来る。

柴門ふみ原作、フジテレビ系ドラマ「東京ラブストーリー」

このタイアップに対し、小田は最初「Far East Club Band Song」の原曲を提供しようとする。
しかし明るいこの楽曲は、ドラマプロデューサーの求めていたものではなかった。

オフコース時代の切ない感じが欲しい。

そのプロデューサーの要求に応じて、小田はアップテンポながら切ないラブソングを書き下ろす。その楽曲は「東京ラブストーリー」のお仕事が突然に来た、ということから「ラブ・ストーリーは突然に」とタイトルされた。
当初小田は、シングル曲を念頭に書き下ろされた「Oh!Yeah!」のカップリングに「ラブ・ストーリーは突然に」を収録するつもりだった。しかしスタッフの説得で、両A面シングルとしてリリースされる。

1991年2月6日、シングル「Oh!Yeah!/ラブ・ストーリーは突然に」発売。
大ヒットドラマを引き立てていたこの楽曲は、発売日のうちに初回出荷80万枚をほぼ売り切り、オリコン初登場1位を獲得、CDシングル初のダブルミリオンを達成する。
そして発売枚数は250万枚超え、その年のオリコン年間チャート1位を獲得する。
「ラブ・ストーリーは突然に」はソロとしての小田和正をアピールし、彼の代表曲となる共に、ドラマと音楽のタイアップによるメガヒット時代の象徴的楽曲となる。

小田は後に「Far East Cafe」を制作した結果として「ラブ・ストーリーは突然に」が生まれた、とコメントしている。

「Far East Cafe」の収録曲は、その後の小田和正ソロライブでも「勝手に寂しくならないで」「春風に乱れて」「恋は大騒ぎ」「Little Tokyo」「goodtimes & badtimes」などが歌われるなど、エヴァーグリーンな存在となっている。

・収録楽曲
1. 勝手に寂しくならないで
2. 春風に乱れて
3. 16号を下って
4. 君が戻って来るなんて
5. Far East Cafe
6. 恋は大騒ぎ
7. Little Tokyo
8. time can wait
9. goodtimes & badtimes
10. あの人に会える
全曲作詞作曲 小田和正

・ヒットへの助走 Index

ヒットへの助走・ TM NETWORK「Self Control」→「Get Wild」

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←「Get Wild」収録アルバム「TMN BLACK」

1984年4月21日、小室哲哉・宇都宮隆・木根尚登によって結成されたTM NETWORKは、シングル「金曜日のライオン」・アルバム「RAINBOW RAINBOW」でデビューする。
シンセサイザーサウンドとポップスの融合というコンセプトではじまったTM NETWORKのサウンドは、やがてダンスサウンドを取り込んでいく。3rdフルアルバム「GORILLA」では、「FUNK,PUNK,FANS」の合成語として「The FANKS」というキーワードを生み出した。それは自身のサウンドを差し、ファンを差す言葉でもあった。
同年、小室哲哉が渡辺美里に書いた「MY Revolution」が大ヒット。
彼らに風は吹き始めた。

翌1987年2月、シングル「Self Control」がスマッシュヒット。その直後にシングルと同名のアルバム「Self Control」がリリースされる。
彼らが目指したシンセサウンドとダンスサウンドという融合は、前年発表のシングル曲「All-Right All-Night」とタイトルチューン「Self Control」においてメッセージソングと融合、彼ら独特の楽曲を生み出した。
これらリズミカルな楽曲を小室哲哉が手掛ける一方、木根尚登も定評のあるバラード分野で「Time Passed Me By」「Fool On The Planet」といった楽曲を書き下ろす。
また「Maria Club」「Spanish Blue」は小室と木根の共作で作られた。

このアルバムは、作詞家・小室みつ子の存在も注目される。自身ソロアーチストであり、作家であった彼女がこのアルバムの過半の曲の作詞を担当、時にドラマチックに、時にSFチックに、彼らにふさわしい歌詞を展開していった。
そしてボーカル・宇都宮隆が表現者として、これらの楽曲を華麗に歌った。


このアルバム完成直後、TM NETWORKに一つのタイアップが持ち込まれる。

北条司原作「シティーハンター」

アニメのエンディングテーマとして、新曲「Get Wild」が書き下ろされた。
小室哲哉はアップテンポなダンスサウンドの中で、切なさを感じさせるピアノのフレーズを加えた。
そのサウンドに載せられた都会の孤独を歌った歌詞は、小室みつ子が手掛けた。

「Get Wild」は1987年4月リリース。アニメと相乗効果となるようにヒットし、TM NETWORKの代表曲にまで成長する。

アルバム「Self Control」の収録曲のうち、タイトルチューン「Self Control」もまたTM NETWORKの代表曲となった他、「Don't Let Me Cry」「All-Right All-Night」「Fool On The Planet」といった楽曲がライブでの定番曲としてその後のライブで歌われる様になった。

1,Bang The Gong (Fanks Bang The Gongのテーマ) 作曲:小室哲哉
2,Maria Club (百億の夜とクレオパトラの孤独) 作詞:小室哲哉 作曲:小室哲哉・木根尚登
3,Don't Let Me Cry 作詞:神沢礼江 作曲:小室哲哉
4,Self Control (方舟に曳かれて) 作詞:小室みつ子 作曲:小室哲哉
5,All-Right All-Night (No Tears No Blood) 作詞:小室みつ子 作曲:小室哲哉
6,Fighting (君のファイティング) 作詞:小室みつ子 作曲:小室哲哉
7,Time Passed Me By (夜の芝生) 作詞:小室みつ子 作曲:木根尚登
8,Spanish Blue (遙か君を離れて) 作詞:小室みつ子 作曲:小室哲哉・木根尚登
9,Fool On The Planet (青く揺れる惑星に立って) 作詞:小室みつ子 作曲:木根尚登
10,Here,There & Everywhere (冬の神話) 作詞・作曲:小室哲哉

関連記事:Songs of City Hunter

・ヒットへの助走 Index

ヒットへの助走・オフコース「Three and Two」→「さよなら」

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←「さよなら」初収録アルバム「SELLECTION 1978-81」


1970年にジ・オフコースは三人組のバンドとしてデビューした。しかし紆余曲折を経て、小田和正・鈴木康博の二人組となって、1973年にファーストアルバム「僕の贈りもの」をリリースする。
その後、3rdアルバム「ワインの匂い」からは、彼らの音楽的なこだわりを理解する武藤敏文氏がプロデューサーとして参加。このアルバムの先行シングル「眠れぬ夜」がスマッシュヒットを飛ばす。
そして4thアルバム「SONG IS LOVE」の前後には、松尾一彦・清水仁・大間ジローがオフコースのバックメンバーとしてレコーディング・ライブに参加するようになる。
小田と鈴木のフォークデュオだったオフコースは、松尾・清水・大間の参加により、そのハーモニーの美しさを残しつつ、サウンドにロックサウンドの要素も加わっていく。

1979年春、シングル「愛を止めないで」がヒット。その夏の東京・田園コロシアムでの野外ライブを期に、オフコースに欠かせない存在となった松尾・清水・大間は、正式にメンバーの一員となる。続くアルバムには「松尾・清水・大間+小田・鈴木」という意味で「Three and Two」とタイトルが付けられ、アルバムのジャケットには表に松尾・清水・大間の三人の写真が、裏に小田・鈴木の二人の写真が載せられた。
オフコースが正式に5人となってから最初のアルバム「Three and Two」は、これまでのアルバム同様、楽曲は小田・鈴木の2人によって書かれたが、サウンドは「愛を止めないで」をはじめ、「思いのままに」「SAVE THE LOVE」など、サウンド的にはよりロック色が強くなった。一方では「その時はじめて」「汐風の中で」など昔のイメージを残す楽曲も含まれた。
アルバムの最後には、メッセージバラード「生まれ来る子供たちのために」と、田園コロシアムライブで5人がアカペラで歌った「いつも いつも」が収録された。


そのアルバムタイトルを冠したツアーの練習場所に、小田は出来あがったばかりのデモテープを持ってきた。
「こんなに売れ線を意識して作ったことはないよ」
誰ともなく小田がそうつぶやいた新曲は、1979年12月、シングル「さよなら」としてリリースされる。
その「さよなら」はオリコンチャート最高2位を記録する大ヒットとなる。

アルバム「Three and Two」収録曲からは、「愛を止めないで」がその後のオフコース・小田和正ソロアルバムで多く歌われるスタンダードナンバーとなった他、「生まれ来る子供たちのために」は、時代を超えて佐藤竹善・Bank Band等へと歌い継がれている。このことが、このアルバムのクオリティの高さを示している。

アルバム収録曲
1,思いのままに (作詩作曲・小田和正)
2,恋を抱きしめよう (作詩作曲・鈴木康博)
3,その時はじめて (作詩作曲・小田和正)
4,歴史は夜くつられる (作詩作曲・鈴木康博)
5,愛を止めないで (作詩作曲・小田和正)
6,SAVE THE LOVE (作詩作曲・鈴木康博)
7,汐風の中で (作詩作曲・鈴木康博)
8,愛あるところへ (作詩作曲・小田和正)
9,生まれ来る子供たちのために (作詩作曲・小田和正)
 〜「いつも いつも」(1979.8.5 田園コロシアム ライブ)

関連記事
Bank Band、オフコース「生まれ来る子供たちのために」カバー
生まれ来る子供たちのために(小田和正シングル「たしかなこと」カップリング)


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