その年の4月から5月にかけて、宇宮隆と木根尚登は TMN のサポートメンバー・浅倉大介を招いて、前年に二人の地元に近い府中の森芸術劇場において開催されたライブの追加公演というかたちで、東名阪で「UTSU & KINE EXPO フォーク・パビリオン -Revival-」を4公演開催する。このコンサートは「TOUR TMN EXPO」においてフォーク・歌謡曲の名曲をカバーし、TM NETWORK のナンバーをアコースティックアレンジで演奏していたフォークパビリオンコーナーを、一本のコンサートとして再構成したものであった。
2009年10月から11月にかけて、宇宮隆は TM NETWORK や自分のソロにおいて、レコーディングやバックバンドとして参加した経歴を持つメンバーで構成された FENCE OF DEFENSE (北島健二・西村麻聡・山田わたる)と共に「TAKASHI UTSUNOMIYA CONCERT TOUR 2009 SMALL NETWORK F.O.D」を開催する。
このツアーの直前、宇宮隆は土橋安騎夫・野村義男などが参加したツアー「TAKASHI UTSUNOMIYA CONCERT TOUR 2009 Revolutio」を開催しているが、その最終公演からわずか6日後に「SMALL NETWORK F.O.D」の初日を迎えていた。
「SMALL NETWORK」は「宇宮隆ひとりで TM NETWORK 25周年コンサートを開く」という意味を込めている。ちなみに翌2010年のオムニバスコンサート「ガンダムライブエンタテインメント Soul G+」に木根尚登と共に出演した際は、二人で「MEDIUM NETWORK」を名乗っている。
またツアータイトルに「F.O.D」を入れることで、「宇宮隆+ FENCE OF DEFENSE」のツアーであることを強調していた。
セットリストは TM NETWORK と宇宮隆ソロのナンバーを軸としつつ、中盤には FENCE OF DEFENSE の楽曲を演奏するコーナーも設けられた。また「Self Control」は西村麻聡プロデュースで宇宮隆も参加したジャズカバーアルバム「Pop meets Jazz」のアレンジで演奏されている。
ツアーのラスト2公演には、やはり TM NETWORK (TMN) のサポートメンバーであった葛城哲哉・浅倉大介がゲスト出演。この日の模様がDVD化されている。
最終公演のセットリストは以下の通り。
なお FENCE OF DEFENSE の楽曲のうち2曲は公演毎の日替わりで、他の公演では「SARA」「時の河」などが演奏されている。
また本編ラストの「Get Wild」は「LOVE TRAIN」との日替わりであった。
OPENING (INST)
Be Together
Kiss You
GET ON YOUR EXPRESS
Pale Shelter
THE LONG NIGHT IS OVER
CALL
Diving
Pride in The Wind
SPIRAL ROUNDEAU
The Seed of Light
君にムチュムチュ
SELF CONTROL -Pop Meets Jazz Ver.-
SCREEN OF LIFE
クロスロード・パズル -SMALL NETWORK F.O.D Ver.-
HOWLING
DAWN MOON
Get Wild
・Encore
All-Right All-Night
You can Dance
Come on Let's Dance
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TM NETWORK デビュー35周年にあたる2019年、前年の小室哲哉引退表明により、TM NETWORK の活動は白紙状態であった。
その年の8月、TM NETWORK の前身バンドといえる SPEEDWAY のデビュー40周年を記念した「SPEEDWAY 40th ~☆Folk Pavilion☆もやるよ!!~」が開催され、宇宮隆・木根尚登が参加する。フォークパビリオンと一緒のコンサートとなったのは、現在プロではないメンバーが過半で、年齢も経ていることから、SPEEDWAY 単独のコンサートは難しいと判断したことによるものである。
一時期 SPEEDWAY に在籍した小室哲哉の参加はかなわなかったが、浅倉大介がフォークパビリオン・ SPEEDWAY 両方の演奏に参加している。
そして9月から11月にかけて「TAKASHI UTSUNOMIYA Tour 2019 Dragon The Carnival」が開催される。
TM NETWORK 4枚目のシングルで、彼等初の全国ツアーのタイトルともなった「Dragon The Festival」をベースにしたツアータイトル。バックバンドは前年の「Takashi Utsunomiya Tour 2018 Thanatos -25th Anniversary Final-」での土橋安騎夫・浅倉大介・ nishi-ken のトリプルキーボードに、FENCE OF DEFENCE ギタリスト・北島健二が加わっている。
このツアーのセットリストは、バックのメンバーのソロ以外は全編 TM NETWORK の楽曲で構成されていたが、アレンジは3人のキーボーディストによって一新されている。
ツアーは好評を博し、翌2020年2月に中野サンプラザで追加公演を開催している。
セットリストは追加公演最終日のもの。
なお「Wild Heaven」と「金曜日のライオン」、「Get Wild」と「LOVE TRAIN」、アンコールの「humansystem」 と「SEVEN DAY WAR」が日替わりメニューとなっていた。
また追加公演初日には「We are starting over」で「夏の終わり」が、追加公演最終日にはツアー唯一のセカンドアンコールとして「SELF CONTROL (方舟に曳かれて)」が演奏されている。
・セットリスト
Bang The Gong
Secret Rhythm
Welcome Back 2
Come on Let’s Dance
〜Come on Everybody
Dragon the Festival
Virgin Emotion (浅倉大介ソロ with 北島健二)
Here, There & Everywhere(冬の神話)
Rhythm Red Beat Black
キセキ(nishi-ken ソロ)
クロコダイルラップ(Get Away)
Fantastic Vision
・「これなんでしょう」のコーナー
We are starting over
Be Together
フレンズ(土橋安騎夫ソロ)
Just One Victory(たったひとつの勝利)
Wild Heaven
SARA (北島健二 with nishi-ken (Vo))
Get Wild
I am
・ENCORE
Human System
SELF CONTROL (方舟に曳かれて)
SE. VAMPIRE HUNTER D
追加公演最終日には、ステージ上のスクリーンに「たのしんでくれたかな? ぼくなりの35周年いったん閉園しま〜す ありがとうございました!」と掲示されていた。
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