GREEN DAYS 〜緑の日々〜

小田和正・TM NETWORK・OFF COURSEをはじめ、音楽を中心に色々語るブログ。 Written by SHIN

TM NETWORK History

TM NETWORK Christmas Songs 〜「TWINKLE NIGHT (あるひとりのロマンティストの生誕)」「Leprechaun Christmas」「This Night」「DREAMS OF CHRISTMAS」「N43」〜

TM NETWORK 最初のクリスマスソングは、1985年リリースのミニアルバム「TWINKLE NIGHT」のタイトルチューン「TWINKLE NIGHT (あるひとりのロマンティストの生誕)」である。
西門加里(小室みつ子)による歌詞は、クリスマスの夜に「君」を探し出そうとする者の心情を描いている。そして小室哲哉のメロディーとサウンドはクリスマスソングにふさわしく華やいでいる。
2019年のファン投票では第27位にランクイン、翌2020年リリースのベストアルバム「Gift from Fanks T」に収録されている。

1987年のアルバム「humansystem」には、「LEPRECHAUN CHRISTMAS」「THIS NIGHT」と2曲のクリスマスソングが収録されている。
「LEPRECHAUN CHRISTMAS」は作詞が小室哲哉と小室みつ子、作曲は小室哲哉と木根尚登。木根が曲制作に苦戦していたところを、小室が助け船を出すかたちで完成させたという。その小室は、ロスで東京のクリスマスが恋しくなった、その想いを込めたという。
クリスマスの情景を客観的に歌いつつも、「君」への想いがさりげなく表れる曲となっている。
アルバムの最後に収録された「THIS NIGHT」は、作詞作曲共に小室哲哉、クリスマスには出会わなかった二人のはじまりを歌ったバラードである。
「humansystem」と連動して開催されたツアー「Kiss Japan TM NETWORK Tour '87〜'88」では、クリスマスまでは「LEPRECHAUN CHRISTMAS」が、クリスマスの後には「THIS NIGHT」が演奏されたという。
2019年のファン投票では「THIS NIGHT」が第46位にランクイン、翌2020年リリースのベストアルバム「Gift from Fanks M」に収録されている。

TMN にリニューアルされた1990年、アルバム「RHYTHM RED」からシングルカットされた「RHYTHM RED BEAT BLACK」のカップリングとして、「DREAMS OF CHRISTMAS」が書き下ろされる。
作詞は小室哲哉、作曲は小室哲哉・木根尚登で、ミディアムテンポの華やいだサウンドに幸せなクリスマスの情景を描いた歌詞を載せている。山下達郎「クリスマス・イブ」をはじめとする、冬至主流の切ないクリスマスソングとは対極的な仕上がりである。
またメインボーカルを宇宮隆だけでなく、小室や木根、そしてサポートメンバーのギタリスト・葛城哲哉も務めている点も特筆される。
この曲はNTTポケットベルのCMソングに起用され、テレビでも演奏された。
翌1991年にはシングル「WILD HEAVEN」のカップリングに「DREAMS OF CHRISTMAS ('91 NY MIX)」が収録された。
「DREAMS OF CHRISTMAS」は、TMN 期の「RHYTHM RED TMN TOUR」(1990年〜1991年)、「TOUR TMN EXPO」(1991年〜1992年)は12月限定で演奏されていた。その後は2003年「TM NETWORK FAN EVENT in NAEBA '03」で演奏されている。

2007年、シングル「WELCOME BACK 2」のカップリングに、17年ぶりとなるクリスマスソング「N43」が収録されている。
作詞・作曲は木根尚登で、札幌に実在するカフェ & バーと TM NETWORK デビュー期の実話を題材にした曲であるという。アップテンポのメロディに、過去を思い出す歌詞が添えられた。
同年リリースのアルバム「SPEEDWAY」には「N43 -1983 Edit-」として収録される。またシングルリリースと共に開かれたコンサート「REMASTER」でも演奏されており、そのうち日本武道館公演がDVD化されている。
2012年にはファン投票を元に選曲された木根尚登 20周年記念ベスト TM楽曲集「キネバラ」で、木根が「N43」をセルフカバーしている。
そして2021年から2022年に配信されたコンサート「How Do You Crash It ?」で、「N43」が演奏された。(のちに Blu-ray 化)




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TM NETWORK「TWINKLE NIGHT」
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TMN 「DREAMS OF CHRISTMAS」
(楽曲紹介)

TM NETWORK 「SPEEDWAY」
(収録アルバム紹介)

TWINKLE NIGHT
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2013-02-20


humansystem
TM NETWORK
ソニー・ミュージックダイレクト
2013-02-20


TM NETWORK ORIGINAL SINGLES 1984-1999
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SPEEDWAY(REMASTER) (通常盤)
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TM NETWORK と「シティーハンター」2023 〜「Whatever Comes」「君の空を見ている」「DEVOTION」「Get Wild」 and More 〜

アニメ「シティーハンター」20年ぶりの新作となった、2019年「劇場版シティーハンター <新宿プライベート・アイズ>」から4年、「劇場版シティーハンター 天使の涙(エンジェルダスト)」が公開された。
「天使の涙(エンジェルダスト)」は前作「新宿プライベートアイズ」から連なる物語であるが、映画オリジナルのストーリーだった前作とは違い、原作漫画をモチーフにした「The Final Chapter Begins.」、つまりシティーハンター最終章のはじまりの物語である。

その違いは、作品で使われる音楽にも違っている。
シティーハンター復活、という側面があった「新宿プライベートアイズ」は、テレビアニメ版最初のエンディングテーマである TM NETWORK 「Get Wild」を主題歌(エンディングテーマ)としつつ、小比類巻かほる「CITY HUNTER〜愛よ消えないで〜」や TM NETWORK 「STILL LOVE HER (失われた風景)」、小室哲哉「RUNNING TO HORIZON」をはじめとする、テレビアニメ版の歴代オープニングテーマ・エンディングテーマをすべて挿入歌に起用していた。
一方、「天使の涙(エンジェルダスト)」は、引き続き「Get Wild」を主題歌(エンディングテーマ)とし、AMAZONS「CAT'S EYE」、北代桃子「Never go away」、そして「RUNNING TO HORIZON」などテレビアニメ・劇場版の挿入歌を引き続き起用しつつも、「Whatever Comes」をはじめとする TM NETWORK の新曲を、オープニングテーマや挿入歌に起用している。

小室哲哉がかねてからやりたがっていたというオープニングテーマとして作られた「Whatever Comes」は、華やかなサウンドに「Get Wild」と同じく小室みつ子による、前向きに困難に立ち向かおうとするポジティブな歌詞を載せた、物語の開幕にふさわしい曲となっている。
この曲は「Whatever Comes (Opening Edit)」として配信されたのち、映画公開と連動してシングルリリースされた。

一方、挿入歌である「君の空を見ている」「DEVOTION」は、TM NETWORK 9年ぶりのアルバム「DEVOTION」収録曲として発表された。この2曲ともシティーハンターの挿入歌として起用される前提として作られていたという。
「君の空を見ている」は木根尚登作曲のバラードで、やさしく包むように君を見つめる歌詞は小室みつ子が担っている。
アルバムのタイトルチューンである「DEVOTION」は小室哲哉作詞作曲のアップテンポチューン。「献身」を意味するタイトルは、J-POPで使われていないキーワードとして選ばれたが、前作での槇村香の台詞「本当に強いのは、自分の力を他人(ひと)のために使える人よ」を想起させる。

挿入歌にはこの2曲の他に、「Angie」が TM NETWORK 名義で書き下ろされている。
「Angie」は映画のエンディングロールでクレジットされているが、まだ音源化はされていない。シングル「Whatever Comes」に収録される話もあったが、見送られたという。
その意図は、いずれ明らかになるだろう。

そして TM NETWORK の新曲が数多く起用されたのは、アニメのシティーハンターが新しい物語(最終章)に入ったことを音楽面でも表現しようとした結果、と思われる。
「天使の涙(エンジェルダスト)」は最終章の序章。これから続く物語の中で、「Angie」以外の TM NETWORK の新曲が登場することに期待したい。










関連記事:

TM NETWORK 「Whatever Comes」 アナログ盤 12/6 発売

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TM NETWORK とアニメ「シティーハンター」〜「Get Wild」「STILL LOVE HER (失われた風景)」「RUNNING TO HORIZON」〜

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TM NETWORK 「Whatever Comes」(楽曲紹介)

TM NETWORK 「君の空を見ている」(楽曲紹介)

TM NETWORK アルバム「DEVOTION」

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TM NETWORK 「KISS YOU 〜世界は宇宙と恋におちる〜」

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1987年、 TM NETWORK 「KISS YOU 〜世界は宇宙と恋におちる〜」は、アルバム「humansystem」の先行シングルとしてリリースされた。
当初、先行シングルは同じアルバムに収録される「RESISTANCE」を予定していたが、プロデューサーの提案をきっかけにこの曲に変更されている。

小室哲哉が作曲・編曲したこの曲はラップを取り入れたもので、前作「Get Wild」とは一線を画すサウンドなった。
一方、小室みつ子によって書かれた歌詞は、アルバム「Self Control」収録曲 「Fool On The Planet (青く揺れる惑星に立って)」とのつながりを想起させるメッセージソングとなっている。
「humansystem」には、シングルとはアレンジを一部変えた「Kiss You (More Rock)」が収録されている。

「humansystem」と連動して開かれた「Kiss Japan TM NETWORK Tour '87〜'88」以降、「RHYTHM RED TMN TOUR」(1990〜1991年)まで、「KISS YOU」はアレンジを変えながらセットリスト入りする。
一方、TM NETWORK は海外の有名プロデューサーに自分達の曲のリミックスを委ねる。TM NETWORK はリミックスをリプロダクトと呼び、これらのトラックをアルバム「DRESS」に収録する。
「KISS YOU」 Bernard Edwards によってリミックスされ、「KISS YOU(KISS JAPAN)」と題され、先行シングルでのリリースを経て「DRESS」に収録される。

1992年、ライブアルバム「TMN COLOSSEUM II」に「RHYTHM RED TMN TOUR」の「KISS YOU」が収録される。
また、1994の TMN 終了畤にリリースされた、小室哲哉セレクションのベストアルバム「BLACK」に「KISS YOU」が、宇都宮隆セレクションのベストアルバム「RED」に「KISS YOU (more rock)」が収録される。
「TMN 4001 DAYS GROOVE」でも「KISS YOU」は2日目に演奏された。

1996年の全シングル集「TIME CAPSULE」に「KISS YOU 〜世界は宇宙と恋におちる〜」と「KISS YOU(KISS JAPAN)」に収録。
そして1999年の TM NETWORK 再始動後、初の本格的コンサートとなった2000年のコンサート「Log-on to 21st Century」 の1曲目に「KISS YOU」は演奏される。
その後も「KISS YOU」はセットリスト入りする。

2020年、TM NETWORK 35周年記念のベストアルバム「Gift from Fanks M」に「KISS YOU」収録。
2022年の TM NETWORK ライブセレクションアルバム「LIVE HISTORIA T 〜TM NETWORK Live Sound Collection 1984-2015〜」に「Kiss You(2014年5月20日 / 東京国際フォーラムホールA)」が、「LIVE HISTORIA M 〜TM NETWORK Live Sound Collection 1984-2015〜」に「Kiss You(1988年3月16日 / 代々木オリンピックプール)」が収録される。

そして7年ぶりのコンサートとなった「TM NETWORK TOUR 2022 "FANKS intelligence Days"」で、新しいアレンジの「KISS YOU」が演奏される。
このアレンジをベースにした「KISS YOU」が、2023年のアルバム「DEVOTION」に「KISS YOU [TK Remix]」として収録された。






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TM NETWORK 「humansystem」

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TMN「COLOSSEUM I・II」

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TM NETWORK デビュー35周年記念 ベストアルバム「Gift from Fanks T」「Gift from Fanks M」(3/18 発売)発売記念 衣装展・パネル展 開催 & 久保こーじ メッセージ公開

TM NETWORK CD「LIVE HISTORIA T 〜TM NETWORK Live Sound Collection 1984-2015〜」「LIVE HISTORIA M 〜TM NETWORK Live Sound Collection 1984-2015〜」(2/23 発売)発売記念 ライブ・ヒストリー映像 3/6 まで限定公開

TM NETWORK アルバム「DEVOTION」

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TM NETWORK 「Kiss Japan TM NETWORK Tour '87〜'88」(1987-1988)

TM NETWORK 「KISS JAPAN DANCING DYNA-MIX TM NETWORK ARENA TOUR」(1988)

TM NETWORK 「T-MUE-NEEDS STARCAMP TOKYO Produced by TM NETWORK」(1988)

TM NETWORK 「TM NETWORK TOUR '88〜'89 CAROL 〜A DAY IN A GIRL'S LIFE 1991〜」

TM NETWORK 「TM NETWORK CAROL TOUR FINAL CAMP FANKS!! '89」

TM NETWORK / TMN 「RHYTHM RED TMN TOUR」(1990-1991)

TM NETWORK / TMN 「TMN 4001 DAYS GROOVE」(1994.5.18-19)

TM NETWORK 「Log-on to 21st Century」 2000.7.27 横浜アリーナ

TM NETWORK tribute LIVE -UTSU & KINE'S SELECTION FROM TM SONGS- (2003)

TM NETWORK DOUBLE-DECADE “NETWORK” in YOKOHAMA ARENA & HALL TOUR (2004)

TM NETWORK PLAY SPEEDWAY and TK HITS!! (2008) 〜TM NETWORK Live Set List Since 1999 PART.2〜

TM NETWORK CONCERT -Incubation Period- (2012)〜TM NETWORK Live Set List Since 1999 PART.2〜

TM NETWORK 30th 1984〜 the beginning of the end (2014)〜TM NETWORK Live Set List Since 1999 PART.2〜

TM NETWORK TOUR 2022 "FANKS intelligence Days" Day 9 (TOUR FINAL) @ ぴあアリーナMM

humansystem
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2013-02-20


DRESS
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TM NETWORK 「君の空を見ている」

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TM NETWORK 最新アルバム「DEVOTION」収録曲。

2014年のアルバム「QUIT30」収録の「STORY」以来となる、木根尚登作曲の TM NETWORK ナンバー。
この曲がアニメ「劇場版シティーハンター 天使の涙(エンジェルダスト)」挿入歌として起用されている点は、シングル「SEVEN DAYS WAR」カップリングの「GIRLFRIEND」が映画「ぼくらの七日間戦争」挿入歌に起用されたことを想起させる。

木根尚登が得意とするバラードに載せられたのは、「君」への優しい思いを込めた小室みつ子の歌詞。その歌詞は、これまでの TM NETWORK の木根尚登作品を想起させる言葉も含まれている。
それを小室哲哉の穏やかなアレンジが包んでいる。


関連記事:TM NETWORK アルバム「DEVOTION」





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TM NETWORK ・宇宮隆・木根尚登と中野サンプラザ〜TM NETWORK History〜

1983年8月22日、TM NETWORK は中野サンプラザで開催された「フレッシュサウンズコンテスト」全国大会に出場していた。
この大会で TM NETWORK は仲間達をバックバンドに従え、総勢10名で「1974」を演奏する。
ちなみに小室哲哉の提案で衣装をカラージーンズのズボンでそろえる事になっていたが、当日、小室はサテンのズボンで登場し、他のメンバーから突っ込まれた小室はとぼけたという。このエピソードは、木根尚登著「電気仕掛けの予言者たち」(1994年)や、木根のアルバム「中央線」収録曲「中野グラフィティ−」で語られている。
そして、この時の「1974」は小室哲哉が歌詞を書いており、現在の西門加里(小室みつ子)による歌詞とは異なる。
そして、このコンテストでグランプリを受賞したことを旗に、TM NETWORK はデビューへと向かう。

TM NETWORK が中野サンプラザで単独公演を開くようになったのは、それから3年後の「TM NETWORK TOUR '86 FANKS DYNA ☆ MIX」であった。この時の模様の一部は、ライブ映像作品「FANKS "FANTASY" DYNA-MIX」に収録されている。
その後も「TM NETWORK TOUR '87 FANKS! BANG THE GONG」「Kiss Japan TM NETWORK Tour '87〜'88」「TOUR TMN EXPO(1991-1992)」において、中野サンプラザ公演が開催された。

一方、メンバーのソロ活動で、最初に中野サンプラザでコンサートを開いたのは木根尚登で、1993年「NEVER TOO LATE 夢のつづき」ツアーの最終日であった。
1994年の TMN 終了後は、宇宮隆が1995年に石井恭史(石井妥師)とのユニット・ BOYO-BOZO でのツアー「BOYO-BOZO ALIVE」を皮切りに、「Takashi Utsunomiya Tour '96 easy attraction」「Takashi Utsunomiya Tour '97 E.A.GRANDSTAND」「fragile Takashi Utsunomiya Tour '98」において、中野サンプラザでの公演を開いている。
なお小室哲哉はこの頃、プロデューサー活動が中心で、ソロコンサートを開いていない。

1999年、TM NETWORK が再始動する。
再始動後の TM NETWORK は、日本武道館や東京国際フォーラム、渋谷公会堂で公演を開くものの、中野サンプラザでの公演は開催されなかった。
その頃から、宇宮隆は ZEPP TOKYO や SHIBUYA AX といった規模の大きいライブハウスでの公演が中心となり、木根尚登も全国各地のライブハウスを回ることが増えた。その結果、TM NETWORK ソロでのコンサートも中野サンプラザで開催されなくなった。

時は流れて2019年。
TM NETWORK デビュー35周年にちなみ、宇宮隆が土橋安騎夫・浅倉大介・ nishi-ken によるトリプルキーボードとギタリスト北島健二(FENCE OF DEFENSE)と共に TM NETWORK ナンバーを奏でる「Takashi Utsunomiya Tour 2019 Dragon The Carnival」が開催される。
その追加公演が翌2020年2月、中野サンプラザで開かれた。

同2020年、かつての「TM NETWORK tribute LIVE 2003」「SPIN OFF from TM -tribute LIVE 2005-」「SPIN OFF from TM 2007-tribute LIVE III-」の流れを汲む、宇宮隆・木根尚登・葛城哲哉(G)・阿部薫(Dr)・浅倉大介(Key)という、TMN 時代の演奏メンバーから小室哲哉が抜けた形で TM NETWORK ナンバーを奏でる「tribute live SPIN OFF T-Mue-needs FINAL」が開催される。
このツアーの追加公演も同年12月に中野サンプラザで開催される。コロナ禍による中野サンプラザホール休館からの再開第1号ともなったこの公演には、仙台公演で浅倉の代役を果たした SOPHIA の都啓一も参加し、ダブルキーボード体制で演奏された。

そして「tribute live SPIN OFF T-Mue-needs FINAL」は、中野サンプラザ公演で撮影されたものが映像作品化されている。

宇宮隆はのちに、この二つのツアーについて、当時音楽活動を引退していた小室哲哉に、最初に一人で TM NETWORK を奏でルところを見せ、次に木根尚登と二人で TM NETWORK を奏でるところを見せる狙いがあったことを語っている。
追加公演が中野サンプラザというのも、彼等がフレッシュサウンズコンテストのグランプリをとった場所として、小室へのアピール効果を狙っていたのかもしれない。
実際に小室がこの二つのツアーを観覧したのは中野サンプラザであったと聞く。

同年12月、宇宮隆・木根尚登「年忘れ!!歌酔曲vsフォーク 〜ハタシテ?ドチラが勝つでショー〜」(LINE CUBE SHIBUYA)に小室哲哉が出演して、三人で TM NETWORK 「TIMEMACHIE」 を演奏した。
そして翌2021年、TM NETWORK は配信限定コンサート「How Do You Crash It?」で再始動することになる。

2022年5月27日、木根尚登が佐藤竹善とのジョイントコンサート「My Favorite Songs」を中野サンプラザで開いた。
このコンサートが TM NETWORK メンバーでは最後の中野サンプラザ公演となった。





関連記事:

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TM NETWORK / TMN 「TOUR TMN EXPO」(1991-1992)

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宇都宮隆 Tour 2019 Dragon The Carnival 中野サンプラザ追加公演初日

宇都宮隆 Tour 2019 Dragon The Carnival 中野サンプラザ追加公演2日目(ツアー最終公演)

tribute live SPIN OFF T-Mue-needs 追加公演(宇宮隆・木根尚登・浅倉大介・葛城哲哉・阿部薫・都啓一)

tribute live SPIN OFF T-Mue-needs FINAL(宇宮隆・木根尚登・浅倉大介・葛城哲哉・阿部薫・都啓一)セットリスト and more

「Takashi Utsunomiya Tour 2019 Dragon The Carnival」「tribute live SPIN OFF T-Mue-needs」宇宮隆・木根尚登なりの TM NETWORK 35周年

木根尚登×佐藤竹善 「My Favorite Songs」 中野サンプラザ公演

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TM NETWORK 「IT'S GONNA BE ALRIGHT」

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1999年、木根尚登がヴェルディ川崎(現・東京ヴェルディ)のサポートソングを依頼される。
その際、木根はSUPPORTソングを TMN で手がけないか、と小室哲哉に提案する。
以前より TMN 再始動を模索してた小室は木根の提案に乗り、TMN 新曲制作へと動き出す。

小室哲哉作詞・作曲・編曲による新曲「IT'S GONNA BE ALRIGHT」の一部は、同年3月27日、国立競技場・ヴェルディ川崎対鹿島アントラーズ戦開幕前のセレモニーにおいて、木根尚登の紹介によって披露される。
この際に木根は「僕たち TMN として、ヴェルディの応援ソングを歌わせてもらうことになりました」とコメントしている。

1999年5月31日、小室哲哉は記者会見で TM NETWORK 再始動を宣言する。
TM NETWORK 名義での再始動となったのは「TMN は終了したが TM NETWORK は終了していない」ことや、TM NETWORK が持つネームバリューを考えてのことであった。
また、TM NETWORK の新曲は、元々は小室哲哉のインディーズレーベルで、同年ソニー傘下となった「TRUE KiSS DiSC」レーベルでのリリースとなることも発表される。

そして7月22日、再始動第1弾シングル「GET WILD DECADE RUN」がマキシシングルとアナログシングルでリリースされる。
そのカップリングには、マキシシングル・アナログシングル両方に「IT'S GONNA BE ALRIGHT」、更にマキシシングルには「IT'S GONNA BE ALRIGHT -INSTRUMENTAL」が収録される。
日本語では「大丈夫」「きっとうまくいく」というニュアンスの「IT'S GONNA BE ALRIGHT」は、「GET WILD DECADE RUN」と同系統のテクノ・サウンドに、葛藤をテーマにした曲であった。
その「IT'S GONNA BE ALRIGHT」は、サウンドの共通性や歌詞の内容などから、「GET WILD DECADE RUN」や再始動第2弾シングル「10 YEARS AFTER」との連作である印象を受ける。

1999年12月の再始動第3弾シングル「Happiness×3 Loneliness×3」リリースに際し、TM NETWORK は2000年春のアルバムリリースとツアーを予告している。
しかしその後、小室哲哉とソニーが対立した結果、2000年春に TM NETWORK はソニーから離脱し、小室哲哉が新たに設立したインディーズレーベル「ROJAM.COM」へ移籍。
このことにより、アルバムリリースとツアーは立ち消えとなる。
2000年12月、TM NETWORK 再始動初のアルバム「Major Turn-Round」をリリース。
当初は「IT'S GONNA BE ALRIGHT」など再始動直後に作られた楽曲を収録する構想であったが、結果的には実現していない。

2002年、小室哲哉の吉本興業移籍に連動して、TM NETWORK は吉本興業傘下の「R&C Japan」に移籍。
翌2003年2月、TM NETWORK の未発表音源と「Major Turn-Round」を組み合わせた「キヲクトキロク 〜 Major Turn-Round」をリリース。
その中に「IT'S GONNA BE ALRIGHT」の別バージョン「It's Gonna Be Alright (TK Vocoder Version)」が収録される。

2004年、1999年までの楽曲を対象にしたファン投票によるベストアルバム「Welcome to the FANKS !」に、カップリング曲をはじめとするアルバム未収録曲のトラックを集めたCDも収録されるが、ここに「IT'S GONNA BE ALRIGHT」が収録される。
2005年、宇都宮隆・木根尚登・浅倉大介・阿部薫・葛城哲哉によるコンサート「SPIN OFF from TM -tribute live 2005-」が開催される。 TM NETWORK のライブでは取り上げられることのことの少ない楽曲を演奏するコンセプトの同ライブで、「IT'S GONNA BE ALRIGHT」は「80's」との日替わりで演奏される。

2012年、TM NETWORK 再始動と連動するように、「TM NETWORK ORIGINAL SINGLES 1984-1999」とインスト・カラオケ集「TM NETWORK ORIGINAL SINGLE BACK TRACKS 1984-1999」に、「IT'S GONNA BE ALRIGHT」が収録されている。
一方、2020年にリリースされたファン投票によるベストアルバム「Gift from Fanks T」「Gift from Fanks M」には収録されなかった。

楽曲制作から23年経過した2022年、TM NETWORK は7年ぶりのコンサート「TM NETWORK TOUR 2022 "FANKS intelligence Days"」を開催する。
このコンサートで「IT'S GONNA BE ALRIGHT」は、はじめて TM NETWORK によって演奏される。
但し、追加公演では「TIME TO COUNT DOWN」と入れ替わるようにセットリストから外された。



関連記事:

TM NETWORK 1999 SONGS 「GET WILD DECADE RUN」「IT'S GONNA BE ALRIGHT」「10 YEARS AFTER」「Happiness×3 Loneliness×3」「80's」〜TM NETWORK History〜
(2020年執筆)

TM NETWORK 「キヲクトキロク 〜 Major Turn-Round」
(アルバム紹介/2006年執筆)

TM NETWORK 「Welcome to the FANKS !」
(アルバム紹介/2006年執筆)

ベストアルバム「TM NETWORK ORIGINAL SINGLES 1984-1999」、インストアルバム「TM NETWORK ORIGINAL SINGLE BACK TRACKS 1984-1999」 5/23発売
(2012年)

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SPIN OFF from TM -tribute live 2005-

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TM NETWORK TOUR 2022 "FANKS intelligence Days" Day 1

TM NETWORK TOUR 2022 "FANKS intelligence Days" Day 2 @ 東京国際フォーラム

TM NETWORK TOUR 2022 "FANKS intelligence Days" Day 3 @ 東京国際フォーラム

GET WILD DECADE RUN
TM NETWORK
ソニー・ミュージックアソシエイテッドレコーズ
1999-07-22


キヲクトキロク~Major Turn-Round
TM NETWORK
R and C Ltd.
2003-02-05


TM NETWORK ORIGINAL SINGLES 1984-1999
Sony Music Direct(Japan)Inc.
2012-11-07

TM NETWORK 「We Are Starting Over」1999〜2022

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1999年、TM NETWORK 再始動を記念して、木根尚登は「We are starting over 〜ずっと好きだった〜」を書き下ろした。
この曲は木根が得意とするバラードで、作詞は彼らの作品を多く手掛けてきた小室みつ子が担当。
その歌詞は「Time Passed Me By」や「Girlfriend」に出てくる女性が成長した姿をイメージした、恋人達の再会をテーマにしたものであった。

同年の木根尚登ソロコンサート「Talk & Live」でも、「We are starting over 〜ずっと好きだった〜」が披露された。
しかし木根自身はこの曲を「TM NETWORK のために書いた曲」と位置づけており、自身のボーカルを入れたトラックを制作しなかった。
かわりに、コンサートのパンフレットの特典に同曲のインストが収録された。

翌2000年、この曲は宇宮隆のボーカルにより「Major Turn-Round」に収録されることになる。
そして「MESSaGE」「IGNITION,SEQUENCE,START」に続く、TM NETWORK Rojam レーベルリリース第三弾のシングルとして「We Are Starting Over」がリリースされることになる。
なお、このシングルは NETWORK としては初めて、木根尚登単独作品をシングルタイトルにした曲でもある。
そのシングル1曲目は「We Are Starting Over (Straight Run)」と題されている。
一方、アルバム「Major Turn-Round」には「WE ARE STARTING OVER (ALBUM VERSION)」が収録された。

2000年から2001年のツアー「TM NETWORK TOUR Major Turn-Round」で「We Are Starting Over」は演奏された。
その演奏はDVD「TM NETWORK LIVE TOUR Major Turn-Round 1」に収録された。

2003年、未公表トラックを収録したCDとアルバム「Major Turn-Round」を収録した2枚組アルバム「キヲクトキロク 〜 Major Turn-Round」がリリースされる。
そのアルバムには「Major Turn-Round」収録の「WE ARE STARTING OVER (ALBUM VERSION)」に加え、未収録トラックを収録したCDには「We are starting over 〜ずっと好きだった〜(Naoto Kine Piano Instrumental Version)」が収録された。

2004年の TM NETWORK デビュー20周年記念ライブ「TM NETWORK DOUBLE-DECADE “NETWORK” in YOKOHAMA ARENA」においても、「We Are Starting Over」が演奏されている。
その演奏は「TM NETWORK DOUBLE-DECADE TOUR“NETWORK」に収録されている。

なお「We Are Starting Over」は、シングルのカップリングとして収録された後に2004年リリースのアルバム「NETWORK TM -Easy Listening-」に収録された、木根尚登・小室みつ子作品「君がいる朝」「風のない十字路」と共に、恋人たちの再会と再びの別離を描いた三部作として位置づけられている。

その後は、「We Are Starting Over」は木根尚登ソロライブで時折カバーされている。
そして2019年から2020年の宇都宮隆ソロツアー「Dragon The Carnival」、同2019年の木根尚登ソロコンサート「ニューロマンティックシアター」では、「We Are Starting Over」が演奏された。

同時期に行われた TM NETWORK ベストアルバム制作のためのファン投票が行われ、「We Are Starting Over (Straight Run)」は第43位にランクインした。
翌2020年、TM NETWORK ベストアルバム「Gift from Fanks T」「Gift from Fanks M」 のうち、「Gift from Fanks T」に「We Are Starting Over (Straight Run)」が収録された。

2022年、「TM NETWORK TOUR 2022 "FANKS intelligence Days」では、全公演で「We Are Starting Over」が演奏された。




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Major Turn-Round
TM NETWORK
日本コロムビア
2000-12-25


LIVE TOUR Major Turn-Round 1 [DVD]
TM NETWORK
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2001-11-21


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ポニーキャニオン
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キヲクトキロク~Major Turn-Round
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2003-02-05


TM NETWORK DOUBLE-DECADE TOUR“NETWORK” [DVD]
TM NETWORK
R and C Ltd.
2004-09-01


Gift from Fanks T
TM NETWORK
ソニー・ミュージックダイレクト
2020-03-18

TM NETWORK 「1/2の助走 (Just for You and Me Now)」1984〜2022

1984年、TM NETWORK デビュー曲「金曜日のライオン」と同時にリリースされたファーストアルバム「RAINBOW RAINBOW」に収録された「1/2の助走 (Just for You and Me Now)」。
木根尚登によって生み出されたバラード。その後の TM NETWORK において、「木根バラ」と呼ばれる曲たちの原点的な存在である。
小室みつ子が西門加里名義で書いた歌詞は、恋人との将来を見据えたラブソングであった。

この曲はセカンドアルバム「CHILDHOOD'S END」に収録された小室哲哉・木根尚登の共作曲「永遠のパスポート」、サードアルバム「GORILLA」に収録された木根尚登作品「Confession 〜告白〜」と共に、「TM NETWORK 初期バラード三部作」と言われることもある。

デビュー当初のコンサートではセットリスト入りしているが、1985年以降は演奏されなくなる。
一方、1987年のベストアルバム「Gift for Fanks」には収録された。

1991年から1992年にかけてのツアー「TOUR TMN EXPO」では、宇都宮隆・木根尚登及びサポートメンバーの浅倉大介が、フォークの名曲やTM NETWORKのナンバーをアコースティックに演奏する「フォークパビリオン」コーナーがあり、その中で「1/2の助走」が演奏されたこともある。
また1993年に木根尚登がソロコンサートを開いた際には、「1/2の助走」セルフカバーしている。
木根はその後も、時折この曲をセットリストに入れている。

1994年のTMN終了コンサート「TMN 4001 DAYS GROOVE」の1日目、「1/2の助走」は「永遠のパスポート」「Confession」と共に演奏された。その演奏は「TMN final live LAST GROOVE 5.18」としてCD・ビデオ(DVD・Blu-ray)に収録されている。
また、同年発売のベストアルバム「NAOTO KINE PRESENTS TMN BLUE」に、「1/2の助走」は収録されている。

1999年に TM NETWORK は再始動するが、しばらくの間、「1/2の助走」はセットリスト入りしなかった。
2003年、宇都宮隆・木根尚登・浅倉大介・葛城哲哉・阿部薫による、「普段の TM NETWORK コンサートではなかなか演奏しない曲を取り上げる」コンサート「TM NETWORK tribute LIVE -UTSU & KINE'S SELECTION FROM TM SONGS-」において、「1/2の助走」はセットリスト入りしている。

その後、「1/2の助走」は TM NETWORK として演奏される機会は訪れることはなかった。
ファン投票に基づくベストアルバム「Welcome to the FANKS!」(2004年)、「Gift from Fanks T」「Gift from Fanks M」(2020年)においても、選外となった。
一方、2012年の木根尚登による TM NETWORK セルフカバーアルバム「キネバラ」に収録された。

2021年、6年ぶりに TM NETWORK が無観客配信ライブ「How Do You Crash It ?」で再起動する。
3回に分けられた配信の初回で「1/2の助走」が演奏された。
翌2022年にリリースされたBlu-ray「How Do You Crash It?」にも、その演奏が収録されている。


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RAINBOW RAINBOW
TM NETWORK
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2013-02-20


Gift for Fanks(DVD付)
TM NETWORK
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2007-11-21


GROOVE GEAR 1984~1994
TMN
エピックレコードジャパン
1994-05-26


Naoto Kine Presents TMN blue
TMN
エピックレコードジャパン
1994-06-22


TMN final live LAST GROOVE 5.18・5.19
TM NETWORK
ソニー・ミュージックダイレクト
2014-09-24




TM NETWORK 「夏の終わり」

2007年のアルバム「SPEEDWAY」収録曲。
このアルバムは作詞・作曲・編曲そして演奏はほとんど TM NETWORK の3人で行っており、「夏の終わり」も作曲は木根尚登、作詞・編曲は小室哲哉という作品である。
夏の終わりにはじまった恋の顛末を、季節の移ろいに重ね合わせた曲となっている。

リリース直後のツアー「TM NETWORK TOUR PLAY SPEEDWAY and TK HITS!」をはじめ、その後の TM NETWORK のコンサートでは演奏されなかった曲。
また TM NETWORK のセルフカバーを演奏することがある木根尚登のコンサートでも演奏される機会が無かった。
しかし2020年、宇宮隆が TM NETWORK のナンバーを土橋安騎夫・浅倉大介・ nishi-ken ・北島健二と奏でるソロツアー「Dragon The Carnival」中野サンプラザ追加公演初日に、はじめてコンサートで披露された。



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SPEEDWAY
TM NETWORK
よしもとアール・アンド・シー
2007-12-05

TM NETWORK 「TIMEMACHINE」1984〜2020

TM NETWORK 「TIMEMACHINE」は、彼等の1984年のデビュー前後に作られたバラードである。
デビュー直前にTMの意味を「多摩」から「タイムマシン」に変えた彼等にとっては、セルフタイトルと位置づけて良い作品であろう。
小室哲哉作詞、木根尚登作曲によるこの曲は、TM NETWORK 初期の作品の特徴ともいえる、SF要素の濃いラブソングであった。

「TIMEMACHINE」は1984年のコンサートやラジオ、そして1986年、よみうりランドEASTで開催された「FANKS "FANTASY" DYNA-MIX」(1986)で演奏されている。
一方、木根曰く、小室の「いい曲だからもう少し後にとっておこう」という意向により、アルバムやシングルに収録されずにいるうちに、パッケージ化の機会を失った曲だという。ライブビデオにも「TIMEMACHINE」は収録されていない。

1994年、TMN 終了コンサート「TMN 4001 DAYS GROOVE」の2日目、TMN が最後に演奏する曲として「TIMEMACHINE」が選ばれた。
この演奏により、ラストシングル「Night of The Knife」、ラストシングルの幻のカップリング「Another Meeting」と共に、TMN 終了を象徴する曲となった。
そして、この時のトラックがライブCD及びライブビデオ「TMN final live LAST GROOVE 5.19」に収録された。

2000〜2001年の TM NETWORK 再始動後初のツアー「Major Turn-Round」では、アンコール最後の曲として「TIMEMACHINE」が演奏された。その時の模様はコンサートビデオに収録されている・
また2004年、デビュー20周年記念ファンセレクションアルバム「Welcome to the FANKS !」にも、ファン選曲の1曲として「TIMEMACHINE」が選ばれている。

一方、TM NETWORK デビュー25周年の活動が出来なかった2009年から2011年にかけて、木根尚登は自身のソロコンサートで「TIMEMACHINE」をセルフカバーしている。
一方、2012年、木根尚登ソロデビュー30周年記念に、ファン投票上位の TM NETWORK 木根作品をセルフカバーする「キネバラ」がリリースされることになる。その際、「TIMEMACHINE」は上位にランクインしたが、TM NETWORK 再始動の時期と重なったせいか、「この曲は3人で歌う曲」として収録が見送られている。

2012年、デビュー30周年を前に再始動した TM NETWORK のコンサート「TM NETWORK CONCERT -Incubation Period -」2日目のラストで、「TIMEMACHINE」が演奏された。

また小室哲哉引退宣言後の2018年から2019年にかけて、木根尚登は自身のソロコンサートで「TIMEMACHINE」をセルフカバーしている。

2020年、ファン投票によるベストアルバム「Gift from Fanks T」に「TIMEMACHINE」が収録される。
同年、宇宮隆・木根尚登「年忘れ!!歌酔曲vsフォーク 〜ハタシテ?ドチラが勝つでショー〜」に小室哲哉がゲスト出演、5年ぶりに揃った3人により「TIMEMACHINE」が演奏された。
その模様は、 Blu-ray 「SPIN OFF tribute live T-Mue-needs LIVE」宇宮隆ファンクラブ版



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TMN final live LAST GROOVE 5.18・5.19
TM NETWORK
ソニー・ミュージックダイレクト
2014-09-24


TMN final live LAST GROOVE 5.18/5.19(特典なし) [DVD]
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2001-12-05


Welcome to the FANKS!
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Gift from Fanks T(特典なし)
TM NETWORK
ソニー・ミュージックダイレクト
2020-03-18

TMN / TM NETWORK 「ANOTHER MEETING」1994〜2021

1994.6 「NAOTO KINE PRESENTS TMN BLUE」に「ANOTHER MEETING」収録

1994.12 チャリティイベント「Act Against AIDS」で、宇宮隆・木根尚登により演奏される。

2001.10 「木根尚登〜青年の出張〜 Talk & Live 番外編」で、ゲスト出演した宇宮隆と木根が演奏。

2005.4-5 「SPIN OFF from TM -tribute live 2005- TOUR」で演奏される。

2005.10 コンサートDVD「SPIN OFF from TM -tribute LIVE 2005-」に収録。

2009.4-5 宇宮隆・木根尚登・浅倉大介「UTSU & KINE EXPO Fork pavilion -Revival-」で演奏。

2011.7 宇宮隆・木根尚登・浅倉大介「UTSU & KINE EXPO Fork pavilion 2011」で演奏。

2012.6 宇宮隆・木根尚登・浅倉大介「UTSU & KINE EXPO Folk Pavilion 2012」で演奏。

2013.9 宇宮隆・木根尚登・浅倉大介「UTSU & KINE EXPO Fork pavilion 2013」で演奏。

2019.6-9 木根尚登弾き語りツアー「NAOTO KINE 2626ツアー」で演奏。

2019.8 「SPEEDWAY 40th ~☆Folk Pavilion☆もやるよ!!~」で宇宮隆・木根尚登・浅倉大介により演奏。

2020.9 「tribute LIVE SPIN OFF from TM LIVE Blu-ray 4DISC」に「ANOTHER MEETING」が収録されている「SPIN OFF from TM -tribute LIVE 2005-」を収録。

2021.4 木根尚登「K-FOLK 2021」でゲスト・宇宮隆と共に演奏。

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1994年に制作された、作曲:宇宮隆、作詞:木根尚登による TMN (TM NETWORK) のバラード。
木根の作詞も、宇宮の作曲も TM NETWORK としては初の試みであった。
「再会」を意味するタイトルを冠した曲は、アコースティックギター主体の小室のシンセサウンドとは一線を画すアレンジである一方、プラネタリウムと星をモチーフにした歌詞は初期 TM NETWORK を彷彿とさせるものとなった。

本来この曲は、1994年4月21日の TMN 終了宣言と共にリリースされたシングル「Night of The Knife」のカップリングとして作られていた。
しかしレコーディング時、宇都宮の声の調子が悪かったことから、カップリングとしての収録は見送られた。そして再度レコーディングされたトラックが、TMN 終了コンサート「TMN 4001 DAYS GROOVE」開催後となる6月22日にリリースされたベストアルバム「NAOTO KINE PRESENTS TMN BLUE」に収録された。

「ANOTHER MEETING」が初めて演奏されたのは、1994年12月のチャリティイベント「Act Against AIDS」に宇都宮隆・木根尚登で出演した時であった。
そして TM NETWORK 再始動後の2001年「木根尚登〜青年の出張〜 Talk & Live 番外編」に宇都宮隆がゲスト出演した際に、「ANOTHER MEETING」は再び歌われた。
2005年、宇宮隆・木根尚登・浅倉大介・葛城哲哉・阿部薫によるツアー「SPIN OFF from TM -tribute live 2005- TOUR」のセットリストに「ANOTHER MEETING」が組み込まれ、全国各地で演奏された。この演奏はコンサートDVD「SPIN OFF from TM -tribute LIVE 2005-」に収録されている。そして、この映像は2020年には「tribute LIVE SPIN OFF from TM LIVE Blu-ray 4DISC」として Blu-ray 化された。

TM NETWORK デビュー25周年に当たる2009年、前年に府中の森芸術劇場で開かれた宇宮隆・木根尚登・浅倉大介「UTSU & KINE EXPO Fork pavilion -Revival-」の追加公演が東名阪で開かれる。「TOUR TMN EXPO」(1991〜1992)の中で、日本のフォークソングや TM NETWORK のアコースティック・アレンジによるカバーが披露されたコーナー「フォークパビリオン」を通しのライブとしたコンサートの追加公演で「ANOTHER MEETING」が歌われている。
「UTSU & KINE EXPO Folk Pavilion」は2011年から2013年まで、チャリティイベントとして毎年開催されるが、この時にもすべての公演で「ANOTHER MEETING」がセットリストに組み込まれた。

TM NETWORK デビュー25周年に当たる2019年、木根尚登は弾き語りソロツアー「NAOTO KINE 2626ツアー」で、アコースティックギター弾き語りで「ANOTHER MEETING」を披露した。
同年8月、 TM NETWORK の前身バンドともいえる SPEEDWAY 40周年記念のコンサート「SPEEDWAY 40th ~☆Folk Pavilion☆もやるよ!!~」のフォークパビリオンコーナーで、宇宮隆・木根尚登・浅倉大介により「ANOTHER MEETING」が演奏された。
2020年、ファン投票によるベストアルバム「Gift from Fanks M」に「ANOTHER MEETING」が収録される。

そして2021年、木根尚登のフォークカバーコンサート 「K-FOLK 2021」で、アンコールに宇宮隆がゲストとして登場した際に、「ANOTHER MEETING」を演奏した。




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(収録曲情報あり)

宇宮隆・木根尚登・浅倉大介・葛城哲哉・阿部薫「tribute LIVE SPIN OFF from TM Blu-ray 4枚セット」 9/30 一般発売
(2020年)

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SPIN OFF from TM -tribute live 2005-
(セットリスト集・一部公演へのリンクあり)

UTSU & KINE EXPO フォーク・パビリオン -Revival- 追加公演千秋楽
(2009年/他公演のリンクあり)

UTSU & KINE EXPO Fork pavilion 2011 2日目
(1日目へのリンクあり)

UTSU & KINE EXPO Folk Pavilion 2012

UTSU & KINE EXPO Fork pavilion 2013 2日目
(1日目へのリンクあり)

SPEEDWAY 40th ~☆Folk Pavilion☆もやるよ!!~(宇都宮隆・木根尚登 ゲスト:浅倉大介)
(2019年)

木根尚登「NAOTO KINE 2626ツアー」FINAL (東京公演/ゲスト:中村修司・小室みつ子)
(2019年)

木根尚登・ゲスト:宇宮隆「K-FOLK 2021」
(2021年)

Naoto Kine Presents TMN blue
TMN
エピックレコードジャパン
1994-06-22


tribute LIVE SPIN OFF from TM LIVE Blu-ray 4DISC
木根尚登
ビデオメーカー
2020-09-30



宇都宮隆「takashi utsunomiya from SPIN OFF 2005 to 2007」〜Side Story of TM NETWORK〜

ブログネタ
TM NETWORK に参加中!
2003年に開催された、宇都宮隆(Vo)・木根尚登(G・Key)・浅倉大介(Key)・葛城哲哉(G)・阿部薫(Dr)によるコンサート「TM NETWORK tribute LIVE」。
そのパート2である2005年のコンサートでは「SPIN OFF from TM -tribute live 2005-」というツアータイトルにリニューアルされると共に、コンサートと平行して参加メンバーによる新曲が配信により発表されるようになる。
楽曲制作は2007年のツアー「SPIN OFF from TM 2007 -tribute LIVE III-」まで続き、新曲はコンサートのセットリストにも組み込まれた。
そのツアー終盤、これらの楽曲をまとめたアルバム「takashi utsunomiya from SPIN OFF 2005 to 2007」が宇都宮隆ソロとしてリリースされる。

メインボーカルは宇都宮隆。
作曲は主に木根尚登・浅倉大介が担当。両名ともともアルバム「easy attraction」(1996年)及び「LOVE-iCE」(2001年)で宇都宮隆作品に参加しているが、本作は前2作に比べ、TM NETWORK を想起させる作品となっている。また葛城哲哉も1曲手掛けている。
作詞は、浅倉作品を手掛ける井上秋緒が、木根作品を手掛ける山本成美・田中花乃も担当。一方、数多くの TM NETWORK 作品を手掛け、宇都宮隆ソロ作品にも参加している小室みつ子は、この作品には参加していない。
編曲は、浅倉作品は浅倉自身が担当。一方、木根作品は主に葛城が Ch@ppy (from Trance Noise Machine)との共作での編曲が主だが、木根自身が溝口和彦と共に手掛けた曲、TM NETWORK ・宇都宮隆のコンサートに参加したことのある吉村龍太や、木根ソロ作品を手掛ける中村修司が担当した曲もある。
なお阿部薫はコンポーザーとして参加しておらず、演奏のみである。

これらの作品は TM NETWORK を想起させつつも、独特の質感を伴った曲となっている。

「TM NETWORK tribute LIVE」シリーズは2007年に一旦終了するが、「takashi utsunomiya from SPIN OFF 2005 to 2007」の楽曲達は、その後も宇都宮隆ソロコンサートのセットリストに組み込まれている。

収録曲
1. SPIN OFF
作詞:田中花乃 & 斉藤 jake 慎吾、作曲・編曲:葛城哲哉 & Ch@ppy (from Trance Noise Machine)
2. SLASH!
作詞:井上秋緒、作曲・編曲:浅倉大介
3.Hold on blue
作詞:井上秋緒、作曲:木根尚登、編曲:葛城哲哉 & Ch@ppy (from Trance Noise Machine)
4. DAWN MOON
作詞:井上秋緒、作曲・編曲:浅倉大介
5. Lost Sky
作詞:井上秋緒、作曲:木根尚登、編曲:葛城哲哉 & Ch@ppy (from Trance Noise Machine)
6. GET ON YOUR EXPRESS
作詞:山本成美、作曲:木根尚登、編曲:木根尚登&溝口和彦
7. Taste sweet
作詞:井上秋緒、作曲・編曲:浅倉大介
8. Magenta
作詞:田中花乃、作曲:木根尚登、編曲:吉村龍太
9. R.Heaven (Route Heaven)
作詞:井上秋緒、作曲・編曲:浅倉大介
10. We are the sound
作詞:田中花乃、作曲:木根尚登、編曲:中村修司
11. fly drive
作詞:井上秋緒、作曲・編曲:浅倉大介

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TAKASHI UTSUNOMIYA from “SPIN OFF” 2005 to 2007
宇都宮隆
インディペンデントレーベル
2007-06-13

TM NETWORK 「All-Right All-Night (No Tears No Blood)」 History 1986-2020

1986年、TM NETWORK よみうりランドEASTでの野外ライブ「FANKS "FANTASY" DYNA-MIX」の為に書き下ろされた曲。
小室哲哉によるテンポが速いポップなサウンドに載せられた小室みつ子の歌詞は、ロマンチックであるとともに、サブタイトルの「No Tears No Blood」が示すように反戦をテーマにしたメッセージ性の強いものとなっている。

同年、「All-Right All-Night (No Tears No Blood)」 はシングルリリース。
歌詞を大幅に変え、アレンジも「FANKS "FANTASY" DYNA-MIX」から練り直されている。
また小室みつ子はこのシングルから、それまで TM NETWORK の作詞で使っていた「西門加里」を止め、本名の「小室みつ子」で作品を発表することになる。
翌1987年、アルバム「Self Control」に収録される。

「All-Right All-Night (No Tears No Blood)」は、その後の「Get Wild」「BEYOND THE TIME (メビウスの宇宙を越えて)」「SEVEN DAYS WAR」といったメッセージ性の高い曲、あるいは「Self Control (方舟に曳かれて)」「Kiss You (世界は宇宙と恋におちる)」「RESISTANCE」といったラブソングとメッセージソングの融合という、TM NETWORK の特徴的な楽曲達の源流となる曲の一つ、ともいえる。
(ちなみに、いずれも小室みつ子作詞・小室哲哉作曲による作品である。)

「All-Right All-Night (No Tears No Blood)」は公式のベスト盤にセレクションされる機会に恵まれず、1996年のシングル集「TIME CAPSULE」の収録にとどまる。
一方で、アルバムと連動したツアー「TM NETWORK TOUR '87 FANKS! BANG THE GONG」以降も、コンサートのセットリストには度々組み込まれており、1994年のTMN終了コンサート「TMN 4001 DAYS GROOVE」でも1日目に演奏されている。
また1994年の限定ボックス「TMN GROOVE GEAR 1984-1994」にライブバージョンが収録されており、のちにアルバム化された「TMN GROOVE GEAR 1984-1994 SOUND SELECTION」にも引き続き収録されている。

1999年の再始動後、2003年「TM NETWORK tribute LIVE -UTSU & KINE'S SELECTION FROM TM SONGS-」において、「All-Right All-Night (No Tears No Blood)」は日替わりのアンコール曲として9年ぶりに演奏される。
翌2004年「TM NETWORK DOUBLE-DECADE TOUR “NETWORK”」では、ホールツアーとファイナルの日本武道館公演で演奏された。また2008年「TM NETWORK PLAY SPEEDWAY and TK HITS!!」でも、セットリストに組み込まれている。
2009年、宇宮隆が TM NETWORK サポート歴のあるメンバーが揃った FENCE OF DEFENSE と共に回ったツアー「TAKASHI UTSUNOMIYA CONCERT TOUR 2009 SMALL NETWORK F.O.D」でも、葛城哲哉・浅倉大介がゲスト参加したツアーファイナル2公演で演奏されている。

一方、2012年から2015年にかけての TM NETWORK 30周年をめぐる活動では、「All-Right All-Night (No Tears No Blood)」が演奏されることはなかった。

2019年に実施されたファン投票で、「All-Right All-Night (No Tears No Blood)」は36位にランクイン、翌2020年にリリースされたベストアルバム「Gift from Fanks M」に収録された。


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TM NETWORK 「FANKS "FANTASY" DYNA-MIX」(1986)

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TM NETWORK / TMN 「RHYTHM RED TMN TOUR」(1990-1991)

TM NETWORK / TMN 「TMN 4001 DAYS GROOVE」(1994.5.18-19)

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TM NETWORK tribute LIVE -UTSU & KINE'S SELECTION FROM TM SONGS-(2003年)

TM NETWORK DOUBLE-DECADE “NETWORK” in YOKOHAMA ARENA & HALL TOUR(2004年)

TM NETWORK DOUBLE-DECADE TOUR FINAL “NETWORK” in NIPPON BUDOKAN(2004年)

TM NETWORK PLAY SPEEDWAY and TK HITS!! 千秋楽@ ZEEP TOKYO(2008年)

TAKASHI UTSUNOMIYA CONCERT TOUR 2009 SMALL NETWORK F.O.D 千秋楽 @ JCBホール

Self Control
TM NETWORK
ソニー・ミュージックダイレクト
2013-02-20


TIME CAPSULE all the singles
木根尚登
エピックレコードジャパン
1996-12-12


TMN GROOVE GEAR 1984-1994 SOUND SELECTION
TM NETWORK
ソニー・ミュージックダイレクト
2014-09-24

FANKS & T-MUE-NEEDS 〜TM NETWORK History〜

1986年、TM NETWORK はシングル「Come on Let's Dance (This is the FANKS DYNA-MIX)」で、はじめて「FANKS」という言葉を使用した。
FANKS は FUNK + PUNK + FANS を組み合わせた造語で、TM NETWORK の音楽ジャンルと、TM NETWORK のファンを示す言葉と位置づけられた。
同年のアルバム「GORILLA」では、FANKS に「Powerful and Tenderness」という別のキーワードがあることが示されている。これは、「Come on Let's Dance」「NERVOUS」「You can Dance」などのシンセサイザーによるダンスサウンドを「Powerful」、「GIRL」「Confession」「SAD EMOTION」といったバラードを「Tenderness」と位置づけた、アルバムコンセプトを示した曲だと言える。

FANKS は、アルバムと連動したツアー「TM NETWORK TOUR '86 FANKS DYNA☆MIX」(1986年)、初の野外コンサート「FANKS "FANTASY" DYNA-MIX」(1986年)、翌1987年のツアー「TM NETWORK TOUR '87 FANKS! BANG THE GONG」、TM NETWORK 初の日本武道館コンサート「TM NETWORK FANKS CRY-MAX」(1987年)、TM NETWORK 初のベストアルバム「Gift for Fanks」(1987年)でも用いられている。
アルバム「humansystem」(1987年)や 、このアルバムと連動したツアー「Kiss Japan TM NETWORK Tour '87〜'88」「KISS JAPAN DANCING DYNA-MIX TM NETWORK ARENA TOUR」では、ツアータイトルには用いられなかったが FANKS という言葉は息づいていた。

1988年、「KISS JAPAN DANCING DYNA-MIX TM NETWORK ARENA TOUR」のエンディングフィルムで、 TM NETWORK は「FANKS」にかわる新たなキーワード「T-MUE-NEEDS」という新たなキーワードを提示する。
T-MUE-NEEDS という言葉は TM NETWORK の MULATION (突然変異)を望むもの達(NEEDS)を意味している。当時、小室哲哉がロンドンに音楽制作の拠点を移し、宇宮隆はニューヨークで、木根尚登は東京で活動するという状況下、TM NETWORK の活動の変化を示そうとしていたともいえる。
同年、TM NETWORK 初の東京ドームコンサートは「T-MUE-NEEDS STARCAMP TOKYO Produced by TM NETWORK」と、この言葉が組み込まれる。

しかしアルバム「CAROL 〜A DAY IN A GIRL'S LIFE 1991〜」、ツアー「TM NETWORK TOUR '88〜'89 CAROL 〜A DAY IN A GIRL'S LIFE 1991〜」では「T-MUE-NEED」は用いられなかった。

1989年の海外プロデューサー・アーチストによるリプロダクト(リミックス)アルバム「DRESS」では、「FANKS '89」というキーワードが提示される。
同年スタートのラジオ番組が「TM NETWORK Come on FANKS!」、「TM NETWORK TOUR '88〜'89 CAROL 〜A DAY IN A GIRL'S LIFE 1991〜」の最終公演が「TM NETWORK CAROL TOUR FINAL CAMP FANKS!! '89」と題されるなど、「FANKS」が彼等の活動のキーワードとして再び台頭した。

1990年、TM NETWORK は TMN にリニューアルする。
リニューアルと共に「シークレット・リズム」「終末からの逃走」「ピュア・デカダンス」といった新たなコンセプトが、これまでと違うハードロックベースのサウンドと共に提示されると共に、FANKS という言葉は用いられなくなる。彼等のラジオ番組「TM NETWORK Come on FANKS!」が、「TMN ROCK'N UP」に変わったのがその象徴とも言える。

FANKS というキーワードが復活するのは2004年、TM NETWORK デビュー20周年記念にリリースされたファン投票をもとにしたベストアルバム 「Welcome to the FANKS !」である。
この頃には、FANKS は TM NETWORK のファンを示す言葉となっている。
2020年、TM NETWORK デビュー35周年記念となるファン投票をもとにしたベストアルバムは、「Gift from Fanks T」「Gift from Fanks M」と題された。

同じ2020年、宇宮隆・木根尚登と、浅倉大介・葛城哲哉・阿部薫といった TMN 時代のサポートメンバーが参加した、13年ぶりに開かれる「tribute live」のツアータイトルが「tribute live SPIN OFF T-Mue-needs」と、32年ぶりに「T-MUE-NEEDS」が用いられることになった。


関連記事:

宇宮隆・木根尚登出演コンサート ツアータイトル「tribute live SPIN OFF T-Mue-needs」に決定

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TM NETWORK 「GORILLA」

TM NETWORK 「TM NETWORK TOUR '86 FANKS DYNA ☆ MIX」(1986)

TM NETWORK 「FANKS "FANTASY" DYNA-MIX」(1986)

TM NETWORK 「TM NETWORK TOUR '87 FANKS! BANG THE GONG」(1987)

TM NETWORK 「TM NETWORK FANKS CRY-MAX」(1987)

TM NETWORK「Gift for Fanks」

TM NETWORK 「T-MUE-NEEDS STARCAMP TOKYO Produced by TM NETWORK」(1988)

TM NETWORK 「TM NETWORK CAROL TOUR FINAL CAMP FANKS!! '89」

TM NETWORK 「Welcome to the FANKS !」

宇都宮隆インタビュー(TM NETWORK デビュー35周年記念 ベストアルバム「Gift from Fanks T」「Gift from Fanks M」/ 宇都宮隆 LIVE Blu-ray 「Takashi Utsunomiya Tour 2019 Dragon The Carnival」関連)

GORILLA
TM NETWORK
ソニー・ミュージックダイレクト
2013-02-20


Gift for Fanks(DVD付)
TM NETWORK
Sony Music Direct
2007-11-21


Welcome to the FANKS!
TM NETWORK
エピックレコードジャパン
2004-12-22


Gift from Fanks T(特典なし)
TM NETWORK
ソニー・ミュージックダイレクト
2020-03-18



tribute LIVE (SPIN OFF from TM) 2003〜2007 〜Side Story of TM NETWORK〜

2003年「TM NETWORK tribute LIVE -UTSU & KINE'S SELECTION FROM TM SONGS-」が開催される。
翌2004年、TM NETWORK デビュー20周年を控えた前夜祭的なコンサートとして位置づけられたこのコンサートである。
但し、他の音楽活動の関係で小室哲哉が参加せず、宇宮隆・木根尚登・浅倉大介(key)・葛城哲哉(G)・阿部薫(Dr)という「TMN 1990年から1992年の演奏メンバーから、小室哲哉が抜けた」メンバーで演奏されることになった。
この小室不在を踏まえ、「TM NETWORK のライブとは違い、CDオリジナルのアレンジに忠実に演奏する」「TM NETWORK のスタンダードナンバーはもちろんのこと、これまでもあまり演奏されず、今後も TM NETWORK では演奏しなそうな曲も演奏する」ことを、コンサートのコンセプトに据えた。

コンサートでは、更に1991年から1992年の「TOUR TMN EXPO」のコーナーであるフォークパビリオンが再現され、フォークの名曲と、アコースティックアレンジとなった「永遠のパスポート」「FANTASTIC VISION」「Just One Victory」のうち1曲が日替わりで演奏された。

セットリストは以下の通り。
演奏されたのは1984年から1991年までの楽曲であった。

SE. GIVE YOU A BEAT
1. WILD HEAVEN
2. GET WILD '89
3. DON'T LET ME CRY
4. BEYOND THE TIME
5. FOOL ON THE PLANET
6. THE POINT OF LOVERS NIGHT

・フォークパビリオン
7. 冷たい雨(Hi-Fi-Set)等のフォークソング
8. FANTASTIC VISION
(「永遠のパスポート」「Just One Victory」との日替わり)

9. 1/2の助走
10. GIRL
11. SPANISH BLUE
12. Dのテーマ (INST)
13. KISS YOU
14. COME ON LET'S DANCE
15. LOVE TRAIN
16. YOU CAN DANCE
17. SELF CONTROL

Encore
1. SEVEN DAYS WAR
2. ALL-RIGHT ALL-NIGHT
(「DIVE INTO YOUR BODY」との日替わり。但し1日だけ「Time To Count Down」を演奏)
SE. CASTLE IN THE CLOUD

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TM NETWORK デビュー20周年の翌年に当たる2005年、「SPIN OFF from TM -tribute live 2005-」が開催される。
参加メンバーは2003年と同じ5人となった。

このコンサートと平行して、この5人で新曲を制作して配信する活動も開始。その第1弾「SLASH!」が、宇宮隆ソロコーナーとして演奏された。
他にも木根尚登、浅倉大介のソロ曲がセットリストに加わるなど、この年からコンサートのタイトルに加わった「SPIN OFF from TM」が示すとおり、「5人のバンド・ユニットのコンサート」という色合いを帯びはじめる。

メインとなる TM NETWORK ナンバーも、1994年の作品「Another Meeting」をはじめ、TMN 終了や1999年の再始動以降の作品で、コンサートで演奏されてこなかった曲達も、セットリストに組み込まれた。
1991年以前の楽曲でも、久々に演奏される曲がセットリストに多く組み込まれた。
またこのツアーの独自の企画として、会場毎に演奏曲を変えるコーナーも設けられた。

下記セットリストの通り、日替わり曲だけでなく、他の演奏曲もツアー中に変わったツアーでもあった。

SE. Bang The Gong
1. Castle in the Clouds
2. Jean Was Lonely
3. 雨に誓って〜SAINT RAIN〜
4. It's Gonna Be Alright
(「80's」との日替わり)
5. クリストファー
(「This Night」との日替わり)
6. Looking at You
(「月はピアノに誘われて」との日替わり)

7. MY BEST FRIEND(木根ソロ)
8. techno beethoven(浅倉ソロ)
9. SLASH!(宇都宮ソロ)

10. あの夏を忘れない
(会場毎に演奏曲変更 他は「Still Love Her」「Accident」「Human System」「Resistance」「Beyond The Time」)
11. Girlfriend
12. Your Song
13. Twinkle Night
14. Self Control
(「Get Wild '89」との日替わり)
15. Be Together
16. Dive Into Your Body

※ツアー当初は「Time」がセットリストにあった一方、「Your Song」「Twinkle Night」が日替わりとなっていた。

Encore
1. Another Meeting
(最終日のみ「Jonny B Good」)
2. You Can Dance

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2007年、3回目のライブとなる「SPIN OFF from TM 2007 -tribute LIVE III-」が開かれる。
参加メンバーは引き続き同じ5人。

このツアーでは TM NETWORK ナンバーが引き続きメインである一方、宇宮隆・木根尚登・浅倉大介だけでなく、葛城哲哉・阿部薫のソロコーナーも設けられるなど、「5人のバンド・ユニットのコンサート」という要素が更に強くなった。
更に2005年以降、SPIN OFF と平行として制作されて配信された楽曲達が、宇都宮隆のソロアルバムアルバム「from "SPIN OFF" 2005 to 2007」として、ツアー終盤にリリースされた。
このコンサートでは、このアルバムから「DAWN MOON」または「GET ON YOUR EXPRESS」が、宇都宮ソロコーナーで演奏された。

なお追加公演には、 access ・貴水博之がゲスト出演してる。

SE. Childhood's End(Long Version)
1. Take It To The Lucky(金曜日のライオン)
2. Dragon The Feastival
3. Presence
4. Here,There & Everywhere
(「Come Back To Asia」との日替わり)

5. 風のない十字路
(「君がいる朝」との日替わり)
6. 君への道(木根尚登)
7. WINTER MUTE (浅倉大介)
(最終2公演はゲスト・貴水博之で access 「DRASTIC MERMAID」「瞳ノ翼」)
8. DAWN MOON (宇都宮隆)
(最終2公演は「GET ON YOUR EXPRESS」)
9. Sad Emotion
(「Time Passed Me By」との日替わり)
10. オフレコ(阿部薫)
11. 葛城哲哉ソロ
(「ラブソングは歌わない」など日替わり)
12. We Love The Earth (アコースティックアレンジ)

13. Secret Rhythm
13. Chase in Labyrinth
(最終2公演は「Come on Everybody」)
14. Love Train
15. Get Wild '89
16. Be Together
17. Self Control

Encore
1. Children of The New Century
2. Just One Victory
SE. We are starting over

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「SPIN OFF from TM 2007 -tribute LIVE III-」の追加公演で、TM NETWORK のライブが2007年11月にパシフィコ横浜で開催されることが発表される。
後に「REMASTER」と題されたこのライブは、渋谷公会堂や日本武道館の公演が追加されるが、そのコンセプトは「みんなが知っているシングル曲を中心に、オリジナルアレンジで演奏する」という、「TM NETWORK tribute LIVE -UTSU & KINE'S SELECTION FROM TM SONGS-」のコンセプトに近いものであった。

2008年11月、小室哲哉の不祥事で TM NETWORK の活動は休止となる。
TM NETWORK デビュー25周年の2009年春、前年12月に宇宮隆・木根尚登・浅倉大介によって開かれた「UTSU & KINE EXPO フォーク・パビリオン -Revival-」の東名阪追加公演が開催された。
同年秋には、宇宮隆が TM NETWORK のサポートを務めた経験のあるアーティストによって結成されたバンド FENCE OF DEFENSE と組んで、 TM NETWORK ナンバーを主軸にした「TAKASHI UTSUNOMIYA CONCERT TOUR 2009 SMALL NETWORK F.O.D」を開催。このツアーの最終2公演には、浅倉大介・葛城哲哉がゲストで呼ばれている。
一方、木根尚登は自身のソロライブで「NAOTO KINE CONCERT 2009 Talk & Live 〜1夜限りのSpecial 企画 ×3公演!〜 TM NETWORK Night」を開催している。
このように、2009年は「SPIN OFF from TM tribute LIVE」と違う形の TM NETWORK 25周年記念コンサートが開催された。
その傾向は2010年以降も続き、「SPIN OFF from TM -tribute LIVE-」は開催されなかった。

2012年に TM NETWORK は活動再開し、デビュー30周年の2014年を挟んで2015年までCDリリース・コンサート活動を行う。
しかし2018年、小室哲哉が引退を宣言する。

TM NETWORK デビュー35周年の2019年、宇宮隆は土橋安騎夫・浅倉大介・ nishi-ken ・北島健二をバックに、宇宮の歌唱曲は全て TM NETWORK ナンバーとなる「Takashi Utsunomiya Tour 2019 Dragon The Carnival」を開催。好評だったことから、追加公演が2020年に開催される。

そして2020年、宇宮隆・木根尚登・浅倉大介・葛城哲哉・阿部薫による「tribute LIVE SPIN OFF from TM 2020」が開催されることになった。


関連記事

TM NETWORK tribute LIVE -UTSU & KINE'S SELECTION FROM TM SONGS-

SPIN OFF from TM -tribute live 2005-

SPIN OFF from TM 2007-tribute LIVE III-

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「tribute LIVE SPIN OFF from TM 2020」開催(宇都宮隆・木根尚登 出演)

SPIN OFF from TM 全4タイトル(2003〜2007) Blu-ray化

宇宮隆・木根尚登 生出演「SPIN OFF from TM 」ライブ映像同時視聴ナイト 7/18・7/25・8/8・8/15 ニコニコ生放送で配信

Gift from Fanks T(特典なし)
TM NETWORK
ソニー・ミュージックダイレクト
2020-03-18




TAKASHI UTSUNOMIYA from “SPIN OFF” 2005 to 2007
宇都宮隆
インディペンデントレーベル
2007-06-13

「TM VISIONS」「eZ」〜TM NETWORK History〜

TM NETWORK は1984年のデビューシングル「金曜日のライオン (Take it to the Lucky)」において、ミュージックビデオの制作を行っていた。
当時、海外ではミュージックビデオの制作が盛んになっていた。しかし日本では、サザンオールスターズ「匂艶 THE NIGHT CLUB」(1982年)、チャゲ&飛鳥「MOON LIGHT BLUES」(1984年)、オフコース「君が、嘘を、ついた」(1984年)といった、当時既に有名だったアーティスト・バンドがミュージックビデオの制作を手がけはじめていた状況で、TM NETWORK のようにデビューシングルでミュージックビデオを制作するのは珍しい時代であった。

その後も、TM NETWORK はミュージックビデオ制作に注力することになる。
所属していた EPIC SONY (現 EPIC RECORD)がミュージックビデオの制作に積極的な姿勢であったことに加え、デビュー直後に開催されたファーストコンサートも主因となっている。このファーストコンサートは、シンセサイザーのトラブルが発生するなど内容が不十分な結果であったことから、早々に公式史から抹消された上に、小室哲哉がコンサートを主体とした活動に消極的になり、ミュージックビデオ主体への活動に動いたことにある。

1985年頃より、EPIC SONY はビデオコンサート「BEE」をレコード店で展開することになる。
その「BEE」用に、TM NETWORK は映像作品「TM VISION」を提供することになる。
「TM VISION」の内容は、主にコンサートの映像やミュージックビデオ等で構成されていた。「TM VISION」のために、新たにミュージックビデオが作られた作品もある。この結果、シングル「アクシデント(ACCIDENT)」や「Dragon The Festival」「Your Song」は2種類以上のミュージックビデオが制作されている。
コンサート映像やミュージックビデオ以外にも、メンバーへのインタビュー、「木根尚登 第一回監督作品 『日本一のバンド男』」といったコミカルな映像も「TM VISION」に収録されている。
「TM VISION」は1985年から1987年まで6作品が制作される。その「TM VISION」は2004年の限定 BOX「WORLD HERITAGE DOUBLE-DECADE COMPLETE BOX」に「“BEE” presents TM VISIONS」と題された2枚のDVDに収録された。

1988年4月より、テレビ東京系で EPIC SONY 制作の音楽番組「eZ」が不定期で放送されるようになる。
「eZ」は EPIC SONY に所属するアーティストのミュージックビデオやコンサート映像をメインにした番組であり、「BEE」のテレビ版ともいえる存在である。
この番組には TM NETWORK (1990年以降は TMN に改称)も出演したほか、小室哲哉がソロアーティストとしても出演している。
1992年まで放送された「eZ」では、この番組でしか流されなかった映像も存在するが、TM NETWORK (TMN) についてはパッケージ化されていない。

2020年7月4日、YouTube 生配信「TM 12H LIVE! TM NETWORK 35 Anniversary THANKS! FANKS!! and…」で、コンサート映像と共に「TM VISIONS」と、「eZ」 TM NETWORK 出演映像の一部が配信される予定である。





関連記事:

TM NETWORK 7/4「TM 12H LIVE! TM NETWORK 35 Anniversary THANKS! FANKS!! and…」 タイムテーブル発表 & Blu-ray 「DECADE 2020 HD REMASTER」「All the Clips1984〜1999 Refinement」(8/26発売)関連コンテンツ公開
(「TM VISIONS」「eZ」配信予定)

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1984.4.21 という時代



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2020-08-26

TM NETWORK Reproduct & Remake Songs 〜「DRESS」「CLASSIX 1・2」「NETWORK TM -Easy Listening-」「DRESS 2」「QUIT 30」+α 〜TM NETWORK History〜

TM NETWORK はデビュー初期からリミックスに積極的に取り組んでいた。
最初は1985年、セカンドアルバム「CHILDHOOD'S END」収録曲「DRAGON THE FESTIVAL」をシングルカットするにあたり、リミックスを施している。このリミックスバージョンは「DRAGON THE FESTIVAL (Zoo Mix)」と題されている。
その後も、例えば「SEVEN DAYS WAR」「SEVEN DAYS WAR (Four Pieces Band Mix)」 のように、シングルとアルバム収録曲でアレンジを変えたりリミックスを施している曲を多数発表している。

1988年、ロンドンでのアルバム「CAROL 〜A DAY IN A GIRL'S LIFE 1991〜」制作中に、小室哲哉は既に次作の構想を練っていた。
それは欧米のプロデューサーに TM NETWORK の楽曲のリミックスを託す、というものであった。これは欧米で当時流行していたダンスサウンドを、TM NETWORK に導入する狙いがあった。
リミックスに際し、小室はマスターテープをプロデューサーに渡した上で、ボーカル以外はすべて新たに録音することを依頼した。
これは当時、リミックスは音の再調整や演奏時間の延長・短縮程度にとどまっていた日本では、前例のない手法であった。

「TM NETWORK TOUR '88〜'89 CAROL 〜A DAY IN A GIRL'S LIFE 1991〜」途中の1989年4月、TM NETWORK はかつての活動のキーワード「FANKS」(FUNK+PUNK+FANSを語源とした造語)を継承した「FANKS!! '89」と共に、「リプロダクション」というキーワードを提示する。
外部プロデューサーによるサウンド新録、という手法はリミックスに含まれるが、当時の日本ではその概念がなかったため、「リプロダクション」と表現することで斬新性をアピールした。
そして「FANKS!! '89」「リプロダクション」を体現するシングル「COME ON EVERYBODY (with Nile Rodgers)」「KISS YOU (KISS JAPAN)」「GET WILD '89」を同日にリリースし、いずれもチャートにランクインした。
シングルリリース直後に「TM NETWORK TOUR '88〜'89 CAROL 〜A DAY IN A GIRL'S LIFE 1991〜」は日本武道館7日間公演を迎えるが、早速演奏曲が「Get Wild」が「GET WILD '89」に差し替えられた。

1989年5月、リプロダクションアルバム「DRESS」をリリース。最新の欧米のサウンドの衣をまとった収録曲11曲の中には「RESISTANCE」のようにオリジナルとは大胆に違うアレンジとなった曲も存在した。
なお先行シングルの収録曲のうち、「TIME (PASSED SO SLOWLY)」「FOOL ON THE PLANET (WHERE ARE YOU NOW)」はアルバム収録から見送られたが、2013年の再発盤「DRESS」に収録された。
(なお未確認情報であるが、リリースされた13曲以外にも、リプロダクトされた曲があるという。)
同年7月には新曲のダンスナンバー「DIVE INTO YOUR BODY」がシングルリリースされるが、この曲は小室哲哉が「DRESS」で体得した最新サウンドを形にした側面がある。
同年8月のコンサート「TM NETWORK CAROL TOUR FINAL CAMP FANKS!! '89」では、第一部が組曲「CAROL」で構成されたのに対し、第二部は「DRESS」の曲を軸にしたダンスナンバーで組まれたセットリストとなった。

先行シングルとなった「GET WILD '89」は、1994年の TMN 終了コンサート「TMN 4001 DAYS GROOVE」をはじめ、その後の TM NETWORK やメンバーのコンサートでも演奏されており、「Get Wild」と同格といえる扱いとなっている。
また「DRESS」によって導入された最新のダンスサウンドは、TM NETWORK (TMN) を経て、その後の小室哲哉プロデュース作品の源流ともいえる面がある。

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1990年、TM NETWORK は TMN にリニューアル(改称)。
そして1991年2月、「RHYTHM RED BEAT BLACK」を英語詞(作詞:パトリシア・ウィン)でリメイクした「RHYTHM RED BEAT BLACK (Version 2.0)」をシングルリリースする。このトラックは歌詞だけでなく、アレンジにも手が加えられた。カップリングには電気グルーヴによりリメイクされた「RHYTHM RED BEAT BLACK (Version 300000000000)」が収録されている。

1993年8月、リプロダクトアルバム第2弾「TMN CLASSIX 1」「TMN CLASSIX 2」をリリースする。
このアルバムでは「DRESS」と違い、小室哲哉により主にシンセサイザーなどのオーバーダビングなどのリミックスが施されている。この頃、小室哲哉は trf をはじめとするプロデューサー活動が本格化しており、そこで培ったサウンドを TMN にフィードバックする面もあった。また小室はエンジニアとして、ミックスダウンも行っている。
収録曲にはサブタイトルに「〜 mix」「〜 version」と付されているが、「mix」はオーバーダビングなどが施された曲、「version」はオリジナルのまま収録されている。「version」が付された曲は、リミックスを施したものの、「オリジナルのままで十分大丈夫」と判断された曲だという。
なお「TMN CLASSIX 1」収録の「Get Wild (techno overdub mix)」は、「GET WILD '89」の音源をリミックスしている。

「TMN CLASSIX 1」「TMN CLASSIX 2」は「TMN へのウォーミングアップ」というキャッチコピーがつけられた。この頃の小室は翌年の TMN デビュー10周年を見据え、「TMN CLASSIX 1」「TMN CLASSIX 2」や、同年9月リリースのシングル「一途な恋」で培ったサウンドを、オリジナルアルバムという形で結実する構想を語っている。しかし、その構想は実現することなく、翌1994年に発表されたのは「TMN 終了宣言」であった。ちなみに終了宣言と共に発表されたシングル「NIGHTS OF THE KNIFE」は、幻となったオリジナルアルバムのために用意されていた曲だという話がある。

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1999年7月、TM NETWORK はシングル「GET WILD DECADE RUN」をリリースして再始動する。
これは代表曲「Get Wild」を今の音でリメイクすることで、TM NETWORK 再始動とその方向性を示す狙いがあったという。
「GET WILD DECADE RUN」は小室哲哉によって歌詞が加えられ(原曲は作詞・小室みつ子)、Aメロも原曲より1オクターブ下げられるなど、大胆なアレンジが施された。

TM NETWORK デビュー20周年に当たる2004年2月、シングル「NETWORK TM」をリリースする。このシングルにはデビュー曲「金曜日のライオン (Take it to the Lucky)」をトランス・アレンジでリメイクされた「TAKE IT TO THE LUCKY(金曜日のライオン)」が収録された。
同年3月にはアルバム「NETWORK TM -Easy Listening-」リリース。このアルバムは2002年以降に作られた新曲7曲に、1994年以前に作られた曲のリメイク・リミックス3曲という収録内容となった。
うち「LOVE TRAIN -EXTENDED MIX-」と「TAKE IT TO THE LUCKY (金曜日のライオン) -ALBUM MIX-」がリメイクだったのに対し、「TIME TO COUNT DOWN -LABO MIX-」はオリジナル音源おもとにしたリミックスであった。

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2013年7月、コンサート「TM NETWORK FINAL MISSION -START investigation-」会場限定でシングル「Green days 2013」を発売する。
タイトル曲「Green days 2013」は、2004年「DOUBLE-DECADE TOUR "NETWORK" FINAL in NIPPON BUDOKAN」で初披露されてライブビデオには収録されたが、CD音源や配信は行われてこなかった「Green Days」の新録音源である。
カップリングには前年リリースしたシングル「I am」のリミックス「I am 2013」「I am (TK EDM Mix)」を収録している。

そしてTM NETWORK デビュー30周年に当たる2014年4月、アルバム「DRESS 2」をリリースする。当初のタイトルは「Information Discovery Report」であるが、「DRESS」の続編と位置づけられて「DRESS 2」となった。
収録曲のうち「I am 2013」以外の9曲は、1984年から1988年までの曲の新録によるリメイクで、タイトルも例えば「金曜日のライオン 2014」というように原曲タイトルに「2014」の文字が付されていた。新録曲9曲は、TM NETWORK が2012年以降指向していたEDMサウンドでリメイクされている。

2014年10月、アルバム「QUIT 30」リリース。このアルバムは2枚組CDとDVDのセット、2枚組CD、CDの3種類リリースされている。
うち2枚組アルバムのDisc 2には、1988年のアルバム「CAROL 〜A DAY IN A GIRL'S LIFE 1991〜」収録曲「組曲CAROL」のリメイク([CAROL 2014] A Day In The Girl’s Life , [CAROL 2014] Carol (Carol’s theme I) , [CAROL 2014] In The Forest , [CAROL 2014] Carol (Carol’s theme II))と、アルバム収録曲「Alive」のリミックス「Alive (TK Mix)」が収録された。

2015年3月、コンサート「TM NETWORK 30th FINAL」会場限定シングル「Get Wild 2015 -HUGE DATA-」を販売。
タイトル曲「Get Wild 2015 -HUGE DATA-」は、「TM NETWORK 30th 1984〜 QUIT30 HUGE DATA」などのライブアレンジをもとにしたリミックス音源である。カップリングにはこの曲のインストゥルメンタルが収録されている。
カップリングの「Children of the New Century -FINAL MISSION- (Instrumental)」も、2013年「TM NETWORK FINAL MISSION -START investigation-」のライブアレンジのスタジオ音源である。
このシングルは同年4月に配信リリースされるが、その際に上記3曲に加え、リメイク曲「Just Like Paradise 2015」が収録されている。

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2017年4月、36曲全て「Get Wild」が収録されたコンピレーションアルバム「GET WILD SONG MAFIA」リリース。その中には「GET WILD '89」「GET WILD DECADE RUN」「Get Wild 2014」「Get Wild 2015 -HUGE DATA-」が収録されると共に、小室哲哉による「GET WILD 2017 TK REMIX」をはじめ、石野卓球、Sick Individuals、Dave Rodgersによりこのアルバムのために手がけられたリミックスが収録された。

2020年3月、ファン投票に基づくベストアルバム「Gift from Fanks T」「Gift from Fanks M」リリース。「Gift from Fanks T」には「FOOL ON THE PLANET (WHERE ARE YOU NOW)」収録、「Gift from Fanks M」には「GET WILD '89」「Get Wild 2015 -HUGE DATA-」と共に、ボーナストラックとして「GET WILD '89」のプロトタイプバージョンといえる「GET WILD '89 (7inch Version)」が収録された。



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TM NETWORK 「DRESS」
(アルバム紹介記事)

TMN「CLASSIX 1・2」
(アルバム紹介記事)

TM NETWORK 1999 SONGS 「GET WILD DECADE RUN」「IT'S GONNA BE ALRIGHT」「10 YEARS AFTER」「Happiness×3 Loneliness×3」「80's」〜TM NETWORK History〜

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(アルバム紹介記事)

TM NETWORK 「GREEN DAYS」
(2013年執筆)

TM NETWORK 「DRESS 2」
(アルバム紹介記事)

TM NETWORK 「GREEN DAYS」
(アルバム紹介記事)

TM NETWORK アルバム「QUIT 30」
(アルバム紹介記事)

TM NETWORK と共に変化した「GET WILD」
(2015年執筆)

宇都宮隆インタビュー(TM NETWORK デビュー35周年記念 ベストアルバム「Gift from Fanks T」「Gift from Fanks M」/ 宇都宮隆 LIVE Blu-ray 「Takashi Utsunomiya Tour 2019 Dragon The Carnival」関連)
(「Gift from Fanks T」「Gift from Fanks M」収録曲紹介)

DRESS
TM NETWORK
ソニー・ミュージックダイレクト
2013-11-27


TMN CLASSIX 1・2
TM NETWORK
ソニー・ミュージックダイレクト
2014-09-24


NETWORK -Easy Listening-
TM NETWORK
コロムビアミュージックエンタテインメント
2004-03-24


DRESS2
TM NETWORK
avex trax
2014-04-22


QUIT30 (2枚組CD+DVD)
TM NETWORK
avex trax
2014-10-29


Gift from Fanks T(特典なし)
TM NETWORK
ソニー・ミュージックダイレクト
2020-03-18



TM NETWORK 「Human System」 History 1987-2020

1987年リリースのアルバム「humansystem」のタイトルチューン。
「humansystem」は当時「機械と人間の融合」を唱えていた小室哲哉の造語で、人間関係を意味する。
作曲・編曲:小室哲哉のバラードで、前奏と後奏にモーツアルト「トルコ行進曲(Sonata for Piano No.11 K.331)」を織り込んでいるところは、その後の「CAROL 〜A DAY IN A GIRL'S LIFE 1991〜」(1988年)をはじめとする TM NETWORK プログレッシブ・ロックの萌芽ともいえる。
作詞:小室みつ子による歌詞は「孤独な少年と少女が出会えないでいる」物語で、「めぐりあえたら 何かが変わるのに」という祈りを込めたものとなっている。その歌詞は、同じアルバムに収録された「Resistance」や、後の「SEVEN DAY WAR」等、小室みつ子が手がけたメッセージソングとの共通項を感じされるものとなっている。

アルバムと連動して開かれた「Kiss Japan TM NETWORK Tour '87〜'88」では、それまでコンサートの最後に必ず演奏された「ELECTRIC PROPHET (電気じかけの予言者)」に変わり、コンサート最後に演奏された。その位置は、アリーナツアー「KISS JAPAN DANCING DYNA-MIX TM NETWORK ARENA TOUR」、初の東京ドームコンサート「T-MUE-NEEDS STARCAMP TOKYO Produced by TM NETWORK」にも継承される。

TMN リニューアル以降は、1992年の 「TOUR TMN EXPO FINAL CRAZY 4 YOU」でセットリストに組み込まれる。また1993年の小室哲哉によるリプロダクト(リミックス)・アルバム「CLASSIX 1」に「Human System (cafe de paris mix)」が収録される。
1994年のTMN 終了コンサート「TMN 4001 DAYS GROOVE」でも2日目に演奏され、その模様はCD及び映像作品「TMN final live LAST GROOVE 5.19」の双方に収録されている。

1999年の再始動後初の演奏となった「YES TO LIFE FESTIVAL 麻薬・覚せい剤禍撲滅運動千葉大会」、翌2000年の本格的なコンサート「Log-on to 21st Century」にも「Human System」がセットリストに組み込まれる。
2004年のデビュー20周年記念コンサート「TM NETWORK DOUBLE-DECADE TOUR FINAL “NETWORK” in NIPPON BUDOKAN」では、最終日(2日目)に TM NETWORK 時代のサポートメンバー・松本孝弘(B'z)がゲスト出演した際に演奏している。また、同年のファン投票に基づくベストアルバム「Welcome to the FANKS !」にも選出される形で収録された。
2007年のコンサート「TM NETWORK -REMASTER-」、2012年の東日本大震災復興チャリティーイベント「ALL THAT LOVE -give & give-」、同年の日本武道館ライブ「TM NETWORK CONCERT -Incubation Period-」2日目、2013年「TM NETWORK FINAL MISSION -START investigation-」 でもセットリストに組み込まれた。

2019年から2020年にかけて、セットリストがサポートメンバーの楽曲以外は TM NETWORK ナンバーで構成された宇都宮隆のツアー「Dragon The Carnival」では、アンコールにおいて「SEVEN DAY WAR」との日替わりで歌われた。
ツアーと前後して実施されたファン投票「FANKSが選ぶ、TM NETWORK ソング10曲」では第5位にランクイン。このファン投票に基づき作られたベストアルバム「Gift from Fanks T」に収録されている。


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TM NETWORK 「humansytem」
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TM NETWORK 「Welcome to the FANKS !」
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TM NETWORK ベストアルバム「Gift from Fanks T」「Gift from Fanks M」 特設サイト内 WEB RADIO 『Gift from Fanks』(ゲスト:宇都宮隆) 5/24 まで公開延長

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TM NETWORK 「Kiss Japan TM NETWORK Tour '87〜'88」(1987-1988)

TM NETWORK 「KISS JAPAN DANCING DYNA-MIX TM NETWORK ARENA TOUR」(1988)

TM NETWORK 「T-MUE-NEEDS STARCAMP TOKYO Produced by TM NETWORK」(1988)

TM NETWORK / TMN 「TOUR TMN EXPO FINAL CRAZY 4 YOU」(1992)

TM NETWORK / TMN 「TMN 4001 DAYS GROOVE」(1994.5.18-19)

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1999.10.25「YES TO LIFE FESTIVAL 麻薬・覚せい剤禍撲滅運動千葉大会」 TM NETWORK ライブ

TM NETWORK 「Log-on to 21st Century」 2000.7.27 横浜アリーナ

TM NETWORK DOUBLE-DECADE TOUR FINAL “NETWORK” in NIPPON BUDOKAN

TM NETWORK -REMASTER-

TM NETWORK -REMASTER- 日本武道館

震災復興チャリティーイベント「ALL THAT LOVE -give & give-」セットリスト

TM NETWORK CONCERT -Incubation Period- 2日目

「TM NETWORK FINAL MISSION -START investigation-」 2日目

宇都宮隆 Tour 2019 Dragon The Carnival 中野サンプラザ追加公演2日目(Tour Final)

humansystem
Sony Music Direct(Japan)Inc.
2014-04-01


TMN CLASSIX 1・2
TM NETWORK
ソニー・ミュージックダイレクト
2014-09-24

ベストアルバムでは味わえない TM NETWORK Progressive Rock 「CAROL 〜A DAY IN A GIRL'S LIFE 1991〜」「Major Turn-Round」「QUIT 30」〜TM NETWORK History〜

TM NETWORK はシンセサイザーサウンドとロック・ダンスサウンドの融合、というイメージが世間では強い。しかしながら、小室哲哉のクラシック、宇都宮隆の歌謡曲、木根尚登のフォークなど、様々な音楽をバックボーンに持つ。
そして3人の共通項として、プログレッシブ・ロックも存在する。

プログレッシブ・ロックは、実験的・革新的なロックを意味し、ロックにクラシック、ジャズ、フォーク、地域音楽から最新のシンセサイザーサウンドまでを融合させた、アルバム指向のロックである。
多様な音楽のバックボーンを持つ TM NETWORK がプログレッシブ・ロックに向かうのは、ある意味で当然の結果かも知れない。
1984年のデビューから1年半後にリリースしたミニアルバム「TWINKLE NIGHT」の収録曲「組曲 VAMPIRE HUNTER D」は、小室哲哉が手がけた「吸血鬼ハンター“D”オリジナル・アニメーション・サウンド・トラック」の曲達を組曲として再構成されたものであるが、彼らがこの頃からプログレッシブ・ロックへ指向していたことを示す1曲ともいえる。

1988年、TM NETWORK は初のプログレッシブ・ロックを基調とするアルバム「CAROL 〜A DAY IN A GIRL'S LIFE 1991〜」をリリースする。
2枚組となったアナログ盤(LP)には、1枚目に「組曲 CAROL」と呼ばれる曲達を、2枚目にシングル曲「Beyond The Time」「Seven Days War」などの曲を収録している。一方、CD等では「組曲 CAROL」と他の曲が混在して収録されている。
「A Day In The Girl's Life (永遠の一瞬)」「Carol (Carol's Theme I)」「Chase In Labyrinth (闇のラビリンス)」「Gia Co「組曲 CAROL」はrm Fillippo Dia (Devil's Carnival)」「In The Forest (君の声が聞こえる)」「Carol (Carol's Theme II)」「Just One Victory (たったひとつの勝利)」で構成される「組曲 CAROL」は、「1991年、音が何者かに盗まれている事に気づきはじめていた、イギリスに住む少女キャロル・ミュー・ダグラスが、異世界ラ・パス・ル・パスへ迷い込み、ティコ・ブラーニ、フラッシュ、クラーク・マクスウェルと共に盗まれた音を取り戻すため魔王ジャイガンティカを倒すために戦う」というファンタジックな物語をもとに作られた。この物語は木根尚登によって「CAROL」として小説化され、後にアニメ化及びラジオドラマ化されている。「組曲 CAROL」は、TM NETWORK がデビュー当時から持つファンタジー性の集大成的作品だともいえる。
このアルバムに連動したツアー「TM NETWORK TOUR '88〜'89 CAROL 〜A DAY IN A GIRL'S LIFE 1991〜」ではライブ中盤(第2部)で、ツアーファイナルの位置づけとなる「TM NETWORK CAROL TOUR FINAL CAMP FANKS!! '89」ではライブ前半(第1部)に、「組曲 CAROL」はアルバム未収録曲「Gigantica」「Final Fighting」を交えて、ミュージカル仕立ての舞台で演奏された。
その演奏は1992年のライブセレクションアルバム「TMN COLOSSEUM I」に「組曲 CAROL」まるごと収録された。そして「TM NETWORK CAROL TOUR FINAL CAMP FANKS!! '89」のライブ映像は2004年に「CAROL the LIVE」としてリリースされた。
また1994年の TMN 終了ライブ「TMN 4001 DAYS GROOVE」2日目では、「組曲 CAROL」の一部が演奏されている。これは「CAROL 〜A DAY IN A GIRL'S LIFE 1991〜」が TM NETWORK ・ TMN の作品の中で一番売れたアルバムであることなどから、選曲されたとみられる。この演奏は映像作品「TMN final live LAST GROOVE 5.19」に収録されている。

TM NETWORK 2作目のプログレッシブ・ロックは2000年、1999年の再始動後初のアルバム「Major Turn-Round」である。
この作品では、タイトルチューン「MAJOR TURN-ROUND」が演奏時間33分にも及ぶ曲となっている。このタイトルチューンは、歌が入る「FIRST IMPRESSION」、インストの「SECOND IMPRESSION」、再び歌が入る「THIRD IMPRESSION」の三部構成となっている。
このアルバムはプログレッシブ・ロックと共に、「時代の閉塞感・虚無感」がテーマとなっている。タイトルチューンをはじめ、収録曲のほとんどが閉塞感・虚無感を色濃く映し出した歌詞とサウンドとなっている。
アルバム「Major Turn-Round」は当時インディーズレーベル・ ROJAM.COM からリリースされたが、吉本系レーベル・ R&C Japan 所属後の2003年、蔵出し音源集との2枚組アルバム「キヲクトキロク 〜 Major Turn-Round」としてリリースされている。ちなみに、この蔵出し音源集「キヲクトキロク」には、「CAROL」のピアノソロバージョン「CAROL (Unreleased Piano Version)」が収録されている。

TM NETWORK 3作目のプログレッシブ・ロックは2014年、アルバム「QUIT 30」である。
テーマは「ソーシャル・ネットワーキング・サービスでの拡散による恩恵と危惧」であることから、「Major Turn-Round」の流れを汲むところがある。
タイトルチューン「QUIT 30」は収録に際し8トラックに分けられ、アルバムの前半に「[QUIT30] Birth」「[QUIT30] The Beginning Of The End」「[QUIT30] Mist」が、後半に「[QUIT30] Glow」「[QUIT30] Loop Of The Life」「[QUIT30] Entrance Of The Earth」「[QUIT30] The Beginning Of The End II」「[QUIT30] The Beginning Of The End III」が収録されている。
アルバム「QUIT 30」はCD 1枚のみ、CD 2枚組、CD 2枚組とDVDの3形態で発売されているが、2枚組CDの2枚目には、セルフカバー「[CAROL 2014] A Day In The Girl’s Life」「[CAROL 2014] Carol (Carol’s theme I)」「[CAROL 2014] In The Forest」「[CAROL 2014] Carol (Carol’s theme II)」が収録されている。
アルバムと連動したホールツアー「TM NETWORK 30th 1984〜 QUIT 30」では「QUIT 30」が全曲演奏された。一方、その後のアリーナライブ「TM NETWORK 30th 1984〜 QUIT30 HUGE DATA」「TM NETWORK 30th FINAL」では、「組曲 CAROL」をメインとしたセットリストとなった。

これらの曲は今年(2020年)にリリースされた、ファン投票に基づくベストアルバム「Gift from Fanks T」「Gift from Fanks M」にはほとんど収録されていない。
だが、TM NETWORK の重要な要素であるプログレッシブ・ロック、そこに込められたメッセージを味わうためにも、ベストアルバムでなく、これら3枚のオリジナルアルバムを聞くことをおすすめしたい。


関連記事(いずれもアルバム紹介記事)

TM NETWORK 「CAROL 〜A DAY IN A GIRL'S LIFE 1991〜」

TMN「COLOSSEUM I・II」

TM NETWORK 「Major Turn-Round」

TM NETWORK アルバム「QUIT 30」



CAROL DELUXE EDITION(完全生産限定盤)(DVD付)
TM NETWORK
ソニー・ミュージックダイレクト
2014-12-24


Major Turn-Round
TMN
ROJAM
2001-06-15


キヲクトキロク~Major Turn-Round
TM NETWORK
R and C Ltd.
2003-02-05


QUIT30 (2枚組CD+DVD)
TM NETWORK
avex trax
2014-10-29

TM NETWORK Album 「SPEEDWAY」(2007)〜TM NETWORK History〜

2007年12月にリリースされた、TM NETWORK 11枚目のアルバム。

この年の11月から12月にかけて、TM NETWORK は3年ぶりのコンサートを開くが、そのコンセプトはオリジナルアレンジをベースとする「REMASTER」であり、コンサートタイトルにもコンセプト名がそのまま冠された。
このコンサートに先んじてリリースされたシングル「WELCOME BACK 2」の歌詞は、TM NETWORK の曲のタイトルが多数織り込まれた上、TM NETWORK のアルバム「CAROL 〜A DAY IN A GIRL'S LIFE 1991〜」や木根尚登の小説「CAROL」で綴られた物語を想起させるものとなっている。

この「REMASTER」コンサートと並行して作られたのが「SPEEDWAY」である。
SPEEDWAY は宇都宮隆と木根尚登が在籍したロックバンドで、1979年に東芝 EMI (当時)からデビュー。1980年には小室哲哉がメンバーに加わっていることから、TM NETWORK の前身バンド的な存在でもある。
その SPEEDWAY の楽曲を iTunes で見つけた小室哲哉の発案により、「SPEEDWAY のサードアルバム」というコンセプトで作られたのが本作である。
「REMASTER」がこれまでの TM NETWORK 作品への回帰なら、「SPEEDWAY」は TM NETWORK 以前に立ち返っての作品、といったところであろうか。

このアルバムの最大の特徴は、本作に収録された「WELCOME BACK 2」でのドラム・そうる透の参加以外は、全て TM NETWORK 3人だけで楽曲を作り出している点である。
作詞も、「WELCOME BACK 2」のカップリング曲でアルバムにも収録された「N43」が木根尚登作詞である以外は、小室哲哉作詞。小室みつ子をはじめとする作詞家の参加が全くない、TM NETWORK では珍しい作品となった。
演奏も、前述のそうる透の演奏を除いて、小室哲哉・宇都宮隆・木根尚登だけで行われている。2004年の TM NETWORK 20周年のライブ「DOUBLE DECADE」では、ファイナルの日本武道館公演を除いて TM NETWORK の3人とギタリスト・葛城哲哉だけで演奏されたが、それをレコーディング面で実践したともいえる。
また小室哲哉作曲が6曲、木根尚登作曲が5曲と他のアルバムに比べて木根作品が多いこと、編曲に木根尚登が参加している曲もあることも、他のアルバムにない特色である。

サウンドはコンセプトを踏まえて、アコースティックあるいはロック色の強い楽曲が多いが、小室哲哉のインスト作品では前作「NETWORK TM -Easy Listening-」の流れを汲む、エレクトリックサウンドで彩られた曲もある。

アルバムジャケットは「CAROL 〜A DAY IN A GIRL'S LIFE 1991〜」「WELCOME BACK 2」のジャケットを手がけたガイナックス・佐々木洋の書き下ろし作品である。

2007年「REMASTER」では「WELCOME BACK 2」「N43」が演奏される。最終公演となる日本武道館公演ではこの2曲に加えて、インストナンバー「MALIBU」がオープニングに使われ、アンコールでは「ACTION」が初披露された。この日本武道館公演の模様は、ライブビデオ化されている。
2008年のツアー「TM NETWORK PLAY SPEEDWAY and TK HITS!!」では「ACTION」「MALIBU」「WELCOME BACK 2」に加え、日替わりで「DIVING」「RED CARPET」または「TEENAGE」「PRIDE IN THE WIND」が演奏されている。

TM NETWORK デビュー25周年の2009年は、小室哲哉の不祥事で TM NETWORK の活動は出来なかった。その代わりとなる宇都宮隆のソロツアー「TAKASHI UTSUNOMIYA CONCERT TOUR 2009 SMALL NETWORK F.O.D」では、TM NETWORK のナンバーが演奏されるが、その中に「SPEEDWAY」収録曲「DIVING」「PRIDE IN THE WIND」がセットリストに組み込まれている。

TM NETWORK デビュー30周年のオープニングとなった、2012年の日本武道館公演「TM NETWORK CONCERT -Incubation Period-」では「ACTION」がセットリストに組み込まれている。
しかしそれ以降、TM NETWORK のコンサートで「SPEEDWAY」の曲は演奏されなかった。

一方、2012年にリリースされた木根尚登ソロ活動20周年 TM NETWORK セルフカバーアルバム「キネバラ」では、ファン投票で上位にランクインした「N43」が収録曲に選ばれている。木根は、2013年の西村麻聡・葛城哲哉とのジョイントライブ「Xmas Special Live “WONDER THREE”」や、ソロライブ「NAOTO KINE CONCERT 2018 new STORY」で「N43」を披露している。
また TM NETWORK デビュー35周年の2019年、宇都宮隆のソロツアー「Dragon The Carnival」では「WELCOME BACK 2」がセットリストに加えられた。また翌2020年の中野サンプラザ追加公演の初日に、これまでライブで演奏されなかった「夏の終わり」が演奏された。

2019年、ソニーからavexまでの TM NETWORK 全楽曲を対象としたファン投票が実施される。その結果、「SPEEDWAY」収録曲は97位「N43」、100位「ACTION」と低い位置でランクインした。ファン投票を元にしたベストアルバム 「Gift from Fanks T」「Gift from Fanks M」は70位までの曲が対象となったため、「SPEEDWAY」の曲は収録されなかった。


関連記事:

TM NETWORK 「SPEEDWAY」
(アルバム紹介 2007年執筆)

DVD「TM NETWORK -REMASTER- at NIPPON BUDOKAN」
(作品紹介 2008年執筆)

木根尚登20周年記念ベスト TM楽曲集「キネバラ」
(アルバム紹介 2012年執筆)

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TM NETWORK -REMASTER- 日本武道館公演
(2007年)

TM NETWORK PLAY SPEEDWAY and TK HITS!! @ ZEEP TOKYO 初日
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TM NETWORK PLAY SPEEDWAY and TK HITS!! 千秋楽@ ZEEP TOKYO
(2008年)

TAKASHI UTSUNOMIYA CONCERT TOUR 2009 SMALL NETWORK F.O.D 千秋楽 @ JCBホール

TM NETWORK CONCERT -Incubation Period- 2日目
(2012年)

木根尚登・西村麻聡・葛城哲哉「Xmas Special Live “WONDER THREE”」
(2013年)

「NAOTO KINE CONCERT 2018 new STORY」

宇都宮隆 Tour 2019 Dragon The Carnival 中野サンプラザ追加公演初日

SPEEDWAY
TM NETWORK
よしもとアール・アンド・シー
2007-12-05

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Episode「TM VISIONS」「eZ」〜TM NETWORK History〜

Episode of 「Fool On The Planet」 TM NETWORK Version

Episode of 「Fool On The Planet」 木根尚登編

TM NETWORK と共に変化した「GET WILD」

TM NETWORK とアニメ「シティーハンター」〜「Get Wild」「STILL LOVE HER (失われた風景)」「RUNNING TO HORIZON」〜

木根尚登とユンカース〜「ユンカース・カム・ヒア」「ホントの君 ウソの君」「6月6日」〜

TM NETWORK / TMN Tie-up History 1984-1994

TM NETWORK 1999 SONGS 「GET WILD DECADE RUN」「IT'S GONNA BE ALRIGHT」「10 YEARS AFTER」「Happiness×3 Loneliness×3」「80's」〜TM NETWORK History〜

TM NETWORK Album 「SPEEDWAY」(2007)〜TM NETWORK History〜

TM NETWORK Reproduct & Remake Songs 〜「DRESS」「CLASSIX 1・2」「NETWORK TM -Easy Listening-」「DRESS 2」「QUIT 30」+α 〜TM NETWORK History〜

ベストアルバムでは味わえない TM NETWORK Progressive Rock 「CAROL 〜A DAY IN A GIRL'S LIFE 1991〜」「Major Turn-Round」「QUIT 30」〜TM NETWORK History〜

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