GREEN DAYS 〜緑の日々〜

小田和正・TM NETWORK・OFF COURSEをはじめ、音楽を中心に色々語るブログ。 Written by SHIN

小田和正 ソロ HISTORY

小田和正と名古屋鉄道

東北大学・早稲田大学大学院で建築を専攻していた小田和正の好きな建築家に、フランク・ロイド・ライトがあげられる。
そのライトが手掛けた帝国ホテルの玄関部分が保存されている明治村に、小田はコンサート会場周辺を巡る「御当地紀行」で何度も訪れている。

その明治村を経営する名古屋鉄道が、小田和正の歌をCMに起用したのは2006年。前年の2005年にリリースしたアルバム「そうかな」収録曲「大好きな君に」である。
この曲は2003年にハウス食品・クリームシチューのCMとして生まれ、2005年にはNHKアニメ「雪の女王」の主題歌にも起用されており、3度目の起用となる。
「大好きな君に」はその後、2007年のベストアルバム「自己ベスト-2」、2016年のベストアルバム「あの日 あの時」にも収録されている。

次に小田和正の楽曲が起用されたのは2008年、「風の坂道」である。
この曲は1993年、シャープのCMソングとしてシングルリリースされ、同年のアルバム「MY HOME TOWN」に収録。
その後、NHK「人間マップ」のテーマソングに起用されており、こちらも3度目の起用となる。
「風の坂道」はその後、1997年「伝えたいことがあるんだ」、2002年「自己ベスト」、2016年「あの日 あの時」といったベストアルバムに収録されている、小田和正の代表曲である。

2011年、「緑の街」がCMソングとして起用される。
この曲は元々、1997年に小田和正監督作品「緑の街」主題歌として書き下ろされ、シングル化された曲である。
1997年「伝えたいことがあるんだ」、2002年「自己ベスト」、2016年「あの日 あの時」といったベストアルバムに収録されている、こちらも小田和正の代表曲である。

2012年、「Re」がCMソングとして起用される。
この曲は2005年のアルバム「そうかな」収録曲で、トヨタのCMソングとして使われていた。

2014年、小田和正は開業120年を迎えた名古屋鉄道に、はじめて新曲を書き下ろす。
ウクレレを用いた新曲「この街」は、明治村を訪れるために乗った名古屋鉄道の車窓を思い浮かべながら、書き下ろしたという。
「この街」は同年リリースのアルバム「小田日和」に収録、2014年から2015年までのツアー「本日、小田日和」では、車窓を思わせる映像をバックに披露された。
そして2016年のツアー「君住む街へ」名古屋公演でも、アンコールで演奏している。
名古屋鉄道も2014年以降、毎年「この街」を用いたCMを制作している。


関連記事:

小田和正「この道」起用 名古屋鉄道コミュニケーションスローガン「MY RAILDAYS」 CM 公開

----------

小田和正ニューアルバム「そうかな」全曲簡単レビュー・Vol.3「大好きな君に」
(楽曲紹介・2005年の記事)

風の坂道
(楽曲紹介・2012年の記事)

緑の街
(楽曲紹介・2010年の記事)

小田和正ニューアルバム「そうかな」全曲簡単レビュー・Vol.5「Re」
(楽曲紹介・2005年の記事)

小田和正「この街」
(楽曲紹介・2014年の記事)

----------

小田和正 「MY HOME TOWN」
(アルバム紹介・2006年の記事)

小田和正 「伝えたいことがあるんだ」
(アルバム紹介・2006年の記事)

小田和正 「自己ベスト」
(アルバム紹介・2006年の記事)

小田和正 「そうかな」
(アルバム紹介・2006年の記事)

小田和正 「自己ベスト・2」
(アルバム紹介・2007年の記事)

小田和正 アルバム「小田日和」
(アルバム紹介・2014年の記事)

小田和正ベストアルバム「あの日 あの時」
(アルバム紹介・2016年の記事)

----------

小田和正と映画音楽

小田和正とドラマ主題歌

小田和正ソロ初期を彩った第一生命CMソング

そうかな
小田和正
BMG JAPAN
2005-06-15


自己ベスト-2
小田和正
BMG JAPAN Inc.(BMG)(M)
2007-11-28


MY HOME TOWN
小田和正
ファンハウス
1993-10-27


伝えたいことがあるんだ
小田和正
ファンハウス
1997-11-21


自己ベスト
小田和正
BMG JAPAN
2002-04-24


あの日あの時
小田和正
アリオラジャパン
2016-04-20

小田和正ソロ初期を彩った第一生命CMソング

小田和正ソロ作品の初タイアップは1986年、第一生命パスポート21のCMソングとなった「哀しみを、そのまま」である。
この曲は小田がアメリカでのデビューを目指してレコーディングしていた時の作品で、バラードによるラブソングになっている。
CMは「野球編」と「ラグビー編」の二種類が作られたが、いずれもモノクロームの映像となっている。
「哀しみを、そのまま」は同年リリースされたソロデビューシングル「1985」のカップリング、そしてファーストソロアルバム「K.ODA」に収録された。
翌1987年には「OFF COURSE TOUR 1987 as close as possible」のセットリストに加えられ、小田のピアノ弾き語りで披露された。

K.ODA
小田和正
ファンハウス
1995-03-25(再発)




小田和正の第一生命CMソング第2弾は、オフコースのセルフカバー「僕の贈りもの」である。
1988年にシングルリリースされ、 同時にアルバム「BETWEEN THE WORD & THE HEART」に収録されたセルフカバーバージョンの「僕の贈りもの」は、ピアノをメインにしたトラックとなった。
CMも前作に引き続きモノクローム仕立てのものであった。

BETWEEN THE WORD&THE HEART
小田和正
ファンハウス
1995-03-25(再発)




1989年のオフコース解散後、最初の第一生命CMソングとなったのは、1990年にシングルリリースされ、同年リリースのアルバム「Far East Cafe」にも収録された「恋は大騒ぎ」である。
オフコース時代の小田和正のイメージを覆すようなモータウン調のサウンドの「恋は大騒ぎ」にあわせてか、小田自身が出演したCMは、これまでと一転してカラーとなった。
このCMは、第一生命が協賛した初のソロツアー「Far East Club Band K.Oda Tour 1990」の告知CMとしても使われた。

Far East Cafe
小田和正
ファンハウス
1995-03-25(再発)




1990年には、もうひとつのCMが作られている。
第一生命パスポート21クリスマスヴァージョンに起用されたのは、前年にシングルとしてリリースされたが、アルバム「Far East Cafe」には収録されなかった「君にMerry Xmas」である。
仲違いした恋人への思いをつづった歌に合わせるように、CMではニューヨーク・ブルックリン橋をプレゼントを抱えて走る小田和正の映像が流された。
CMには当時、小田がエッセイ等で使った「time can't wait」がキャッチコピーとして織り込まれた。
このCMは1990年と1991年に、クリスマスの季節限定でオンエアされた。

君にMerry Xmas
小田和正
ファンハウス
1995-11-22(再発盤)




1991年、新たなCMソングとして、「ラブ・ストーリーは突然に」と両A面シングルとしてリリースされた「Oh! Yeah!」が起用される。
小田が当時こだわっていたAORサウンドに、「想う気持ちは言葉を越えて」をテーマにした「Oh! Yeah!」は、小田和正ソロ作品で初めてミュージックビデオが制作される。
第一生命のCM映像は、このミュージックビデオのダイジェスト版となっている。
同年、小田和正初のベストアルバム「Oh! Yeah!」リリース、「恋は大騒ぎ」と「Oh! Yeah!」が収録された。

K.ODA Oh!Yeah!
小田和正
ファンハウス
1991-05-18




1991年の年末には、新たなCMが作成される。
CMソングとなった曲は、翌1992年公開の小田和正第1回監督作品「いつか どこかで」主題歌、「いつか どこかで」である。
別れた恋人を想うバラード「いつか どこかで」を起用したCMは、映画の制作・撮影風景が用いられ、キャッチコピーには映画制作が夢だった小田の心境をあらわすかのように「追いかけて 追い続けて」が用いられた。
この「追いかけて 追い続けて」は、NHK BS の小田和正特番のタイトルにもなっている。
CM映像は「sometime somewhere FAR EAST CLUB BAND K.ODA Tour 1992」の告知CMとしても用いられている。
「いつか どこかで」は1992年、映画のサウンドトラック的アルバム「sometime somewhere」に収録されると共に、シングルとしてもリリースされる。

Sometime Somewhere
小田和正
ファンハウス
1992-01-25




小田和正にとって最後の第一生命CMソングとなったのは、1992年のスタジアムライブ「MY HOME TOWN」のために書き下ろされた「my home town」である。
小田の故郷・横浜を想う気持ちを歌ったバラードをバックにしたCMの映像は、トランクを脇に置いた小田和正が登場するなど、旅立ちを思わせるものとなっている。
「my home town」はすぐにはCD音源化されず、翌1993年リリースのアルバム「MY HOME TOWN」に収録されるが、CMに使われたバージョンから手が加えられている。

MY HOME TOWN
小田和正
ファンハウス
1993-10-27




1995年、「君にMerry Xmas」がリメイクされ、マキシシングルとしてリリース。
翌1996年、「僕の贈りもの」がオフコースのセルフカバーアルバム「LOOKING BACK」に収録されるが、このバージョンはCMで用いられたバージョンとは一転、ポップなものとなった。
1997年、ベストアルバム「伝えたいことがあるんだ」に「君にMerry Xmas」「恋は大騒ぎ」「Oh! Yeah!」「いつか どこかで」が収録される。

2002年リリースのベストアルバム「自己ベスト」に「my home town」が収録されるが、このトラックは「自己ベスト」のために新たにアレンジ・録音されたものである。
2004年、TBS音楽番組「風のようにうたが流れていた」で、小田和正は自身のCM制作・出演活動の一環として、第一生命の「君にMerry Xmas」バージョンを流す。この模様は翌2005年リリースの「風のようにうたが流れていた DVD-BOX」に収録されている。
2007年リリースのベストアルバム「自己ベスト・2」には、「恋は大騒ぎ」とストリングスをシンセから生ストリングスに差し替えた「いつか どこかで」が収録された。

2016年リリースのベストアルバム「あの日 あの時」には「哀しみを、そのまま」「恋は大騒ぎ」「Oh! Yeah!」「いつか どこかで」と、CMとは別アレンジとなった「僕の贈りもの」「my home town」が収録されている。


関連記事:

小田和正 「哀しみを そのまゝ」
(楽曲紹介・2007年の記事)

僕の贈りもの 〜 Off Course Early Song 〜
(楽曲紹介・2017年の記事)

小田和正 「恋は大騒ぎ」
(楽曲紹介・2007年の記事)

小田和正 「君にMerry Xmas」
(楽曲紹介・2007年の記事)

小田和正 「Oh!Yeah!」(シングル)
(楽曲紹介・2007年の記事)

小田和正「いつか どこかで」
(楽曲紹介・2006年の記事)

小田和正 「my home town」
(楽曲紹介・2006年の記事)

----------

小田和正 「K.ODA」
(アルバム紹介・2006年の記事)

小田和正 「BETWEEN THE WORD & THE HEART」
(アルバム紹介・2006年の記事)

小田和正 「Far East Cafe」
(アルバム紹介・2006年の記事)

小田和正 「Oh!Yeah!」
(アルバム紹介・2006年の記事)

小田和正 「sometime somewhere」
(アルバム紹介・2006年の記事)

小田和正 「MY HOME TOWN」
(アルバム紹介・2006年の記事)

小田和正 「伝えたいことがあるんだ」
(アルバム紹介・2006年の記事)

小田和正 「自己ベスト」
(アルバム紹介・2006年の記事)

小田和正「風のようにうたが流れていた DVD-BOX」
(DVD紹介・2012年の記事)

小田和正 「自己ベスト・2」
(アルバム紹介・2007年の記事)

小田和正ベストアルバム「あの日 あの時」
(アルバム紹介・2016年の記事)

----------

時は待ってくれない〜小田和正「time can't wait」「time can wait」〜

「Far East Cafe」での出会い〜ネイザン・イースト、佐橋佳幸、佐藤竹善と小田和正〜

「goodtimes & badtimes」 「Little Tokyo」〜小田和正のひとりだち宣言〜

----------

小田和正と映画音楽

小田和正とドラマ主題歌


伝えたいことがあるんだ
小田和正
ファンハウス
1997-11-21


自己ベスト
小田和正
BMG JAPAN
2002-04-24


風のようにうたが流れていた(完全版) [Blu-ray]
小田和正
(株)アリオラジャパン
2016-12-21


自己ベスト-2
小田和正
BMG JAPAN Inc.(BMG)(M)
2007-11-28


K.ODA Oh!Yeah!
小田和正
ファンハウス
1991-05-18



「goodtimes & badtimes」 「Little Tokyo」〜小田和正のひとりだち宣言〜

1988年10月、小田和正は初めてCMに出演する。
そのCM「ネスカフェ ゴールドブレンド」のために、小田は新曲を書き下ろす。
「goodtimes & badtimes」と題された曲は、「ひとりで生きてゆけるほど 強くはなれないから」ではじまる、「いい時も、悪い時も、二人は一緒に歩いて行こう」という歌であった。
そして、この歌の最後の方で、こう歌っている。
「また明日 あの風の中を 歩いているだろう」
その年の11月、オフコースは翌1989年の解散を発表する。

1989年10月、小田和正はプライベートレーベル「Little Tokyo」を設立、そして解散後初のソロシングル「Little Tokyo」をリリースする。
ロサンゼルスの日本人・日系人街の名が冠されたこの曲は、「goodtimes & badtimes」に続き、小田自身が出演する「ネスカフェ ゴールドブレンド」のCMソングとなった。
「Little Tokyo」で小田は、こう歌っている。
「明日吹く風に 流されるとしても 今はただ この腕の中の君と 眼の前を 過ぎてゆく やわらかな時の流れを 信じて生きていたい」
それはソロ活動を本格的にはじめた小田の心境を、素直に綴っているようにも感じる。

「goodtimes & badtimes」 「Little Tokyo」は翌1990年リリースのアルバム「Far East Cafe」に収録される。
そして翌1991年にリリースされた、小田和正初のベストアルバム「Oh!Yeah!」に、この2曲は収録された。
「Little Tokyo」は1997年リリースのベストアルバム「伝えたいことがあるんだ」にも収録されている。

そして2016年リリース「あの日 あの時」に至るまで、小田和正のソロ作品は 「Little Tokyo」レーベルからリリースされ続けている。

関連記事:

小田和正 「Little Tokyo」
(シングル紹介・2006年の記事)

小田和正「goodtimes & badtimes」
(楽曲紹介・2013年の記事)

小田和正 「Far East Cafe」
(アルバム紹介・2006年の記事)

ヒットへの助走・ 小田和正「Far East Cafe」→ 「ラブ・ストーリーは突然に」
(2006年の記事)

時は待ってくれない〜小田和正「time can't wait」「time can wait」〜

「Far East Cafe」での出会い〜ネイザン・イースト、佐橋佳幸、佐藤竹善と小田和正〜

FAR EAST CAFE
小田和正
ファンハウス
1990-05-09


Far East Cafe
小田和正
ファンハウス
1995-03-25(再発)


K.ODA Oh!Yeah!
小田和正
ファンハウス
1991-05-18

「Far East Cafe」での出会い〜ネイザン・イースト、佐橋佳幸、佐藤竹善と小田和正〜

1989年2月26日オフコース解散。
その年の5月に個人事務所 Far East Club を設立した小田和正は、ソロ活動を本格化させる。
所属レコード会社、ファンハウス(現・アリオラジャパン)に個人レーベル「Little Tokyo」を設立した小田は、10月にレーベル最初の作品「Little Tokyo」をリリースする。
12月には「君に Merry Xmas」、翌1990年2月に「恋は大騒ぎ」とシングルをリリースした小田は、5月、ソロとしては3作目となるアルバム 「Far East Cafe」を発表した。

この「Far East Cafe」のレコーディングで、小田はその後のソロ活動を支える3人のアーチストと出会う。

一人はベーシストのネイザン・イースト(Nathan East)。
小田和正はオフコース「We are」のミキシングをロサンゼルス在住のエンジニアであるビル・シュネー(Bill Schnee)に依頼して以来、同い年である彼との親交を深める。
1986年には、小田はビル・シュネーの助力を得て、ロサンゼルスで海外進出を目指したレコーディングを行っている。
「Far East Cafe」も作品の一部がロサンゼルスでレコーディングされているが、そのロスのミュージシャンの一人として参加したのがネイザン・イーストである。
エリック・クラプトン、フィル・コリンズ、アニタ・ベイカー、ダフト・パンクといった世界的なミュージシャンのサポートメンバーでもあったネイザンは、一方で Sing Like Talking のデビューライブ(1989年)に参加するなど、TOTO と共に親日アーチストの一面もあった。
ネイザン・イーストは「good times & bad times」「春風に乱れて」等に参加。

二人目はギタリストの佐橋佳幸。
1983年、当時先鋭的なバンド「UGUISS」としてデビューした佐橋は、解散後、渡辺美里の楽曲提供者兼彼女のバックバンドのバンマスとして頭角を現していた。
佐橋佳幸は「Little Tokyo」「恋は大騒ぎ」等に参加。

三人目は佐藤竹善。
1989年に小田と同じファンハウスからデビューした Sing Like Talking のボーカリストである彼は、コカ・コーラのCMソング「I feel coke」のボーカルとして注目された存在であった。
また竹善自身オフコースのファンでもある。
佐藤竹善は「春風に乱れて」のコーラスチームの一員として名を連ねている。

後に小田和正は、佐橋佳幸のイベントなどで「佐橋達がいたから、ソロ活動をやっていく自信がついた」とコメントしている。
そして初のソロツアー「K.ODA TOUR 1990 Far East Club Band」では、小田和正のバックバンド Far East Club Band のメンバー・安部恭弘の代役として、佐藤竹善が参加することがあった。

1991年2月、小田和正は両A面シングル「Oh! Yeah! / ラブ・ストーリーは突然に」をリリース。
「Oh! Yeah!」にはネイザン・イースト、佐橋佳幸、佐藤竹善が、「ラブ・ストーリーは突然に」には佐橋、竹善が参加。
佐橋佳幸のギターのイントロが印象的な「ラブ・ストーリーは突然に」は、タイアップしたドラマ「東京ラブストーリー」の大ヒットもあって記録的なヒットとなり、小田和正の代表曲となる。
ちなみにコーラスで参加した佐藤竹善は、このヒットで親にアーチストとして認められたという。
その「ラブ・ストーリーは突然に」のCD音源はシンセベースであったが、2002年リリースのベストアルバム「自己ベスト」ではネイザン・イーストのベースプレイに差し替えられ、2016年リリースのベストアルバム「あの日 あの時」にも後者の音源が使用されている。

ネイザン・イーストや佐橋佳幸はその後も、「伝えたいことがあるんだ」「キラキラ」「たしかなこと」といった小田和正の代表曲のレコーディングに携わり、 Far East Club Band のメンバーと共に、小田和正のソロ活動を支える存在となる。
佐橋佳幸は、後に Far East Club 所属となり、1998年の「POWER STATION FINAL」、2000年のカウントダウンライブ「ちょっと寒いけどみんなで same moon」にゲスト出演。TBS系音楽番組「クリスマスの約束」にも参加している。
ネイザン・イーストは2014年のファーストソロアルバム「Nathan East」をリリース、その日本盤に小田和正の提供曲「Finally Home」が収録された。この曲は同年の小田和正のアルバム「小田日和」に日本語詞に改めた「mata-ne」 として収録された。ネイザンが小田達へのメールの最後に添える「mata-ne」を冠した曲に小田は、二人の長年の友情を日本語詞で綴った。

佐藤竹善は1992年のスタジアムライブ「MY HOME TOWN」にコーラスとして参加、その後も小田のライブにゲスト出演している。2001年・2009年・2011年の「クリスマスの約束」にも、竹善は参加した。
その後も Stardust Revue 、光田健一(元 Stardust Revue)、 松たか子、JUJU 、大橋卓弥(スキマスイッチ)などと共に、小田和正のコーラスワークを支える存在となる。
また1996年に小田和正と佐藤竹善はユニット「PLUS ONE」を組み、シングル「クリスマスが過ぎても」をリリースする。
「クリスマスが過ぎても」はのちに作られた「カオ上げて」と共に、2015年リリースの佐藤竹善のベストアルバム「3 STEPS & MORE ~THE SELECTION OF SOLO ORIGINAL & COLLABORATION~」に収録されている。
2001年、佐藤竹善は小田和正プロデュースでオフコース「生まれ来る子供たちのために」をカバー。このトラックは2016年リリースの「The Best of Cornerstones 1 to 5 ~ The 20th Anniversary ~」にも収録されている。




関連記事:

小田和正 「Far East Cafe」
(アルバム紹介・2006年の記事)

ヒットへの助走・ 小田和正「Far East Cafe」→ 「ラブ・ストーリーは突然に」
(2006年の記事)

時は待ってくれない〜小田和正「time can't wait」「time can wait」〜

FAR EAST CAFE
小田和正
ファンハウス
1990-05-09


Far East Cafe
小田和正
ファンハウス
1995-03-25(再発)


1. 勝手に寂しくならないで
2. 春風に乱れて
3. 16号を下って
4. 君が戻って来るなんて
5. Far East Cafe
6. 恋は大騒ぎ
7. Little Tokyo
8. time can wait
9. goodtimes & badtimes
10. あの人に会える -a tune for sarazen's jun crassics-

Nathan East
ネイザン・イースト
ヤマハミュージックコミュニケーションズ
2014-03-19






The Best of Cornerstones 1 to 5 ~ The 20th Anniversary ~
佐藤竹善
ユニバーサル ミュージック
2016-11-23


あの日あの時
小田和正
アリオラジャパン
2016-04-20

「君との思い出」「LOOKING BACK」そして「さよならは 言わない」〜小田和正にとってのオフコース〜

ソロとなった小田和正がオフコースを語る時、しばしば「オフコースは学校だった」と発言している。
創設時からのメンバー・鈴木康博からは音楽の基本を、途中から加わった清水仁・松尾一彦・大間ジロー(仁世)からはロックを学んだという。

オフコース時代の1981年から1982年にかけて、小田和正は鈴木康博の脱退表明を受けて「ヤス(鈴木康博)のいないオフコースは考えられない」としてオフコース解散を提案、「オフコース以外での音楽活動は考えられない」として音楽活動を止めることを考えていた。
しかし解散は取り止めとなったまま鈴木康博が脱退し、「いずれソロになること」を前提にした「4人のオフコース」での活動(1983〜1989年)を経て、小田の心境は変わったのであろう。

----------

1993年のシングル「緑の日々」、同年リリースのシングル「風の坂道」のカップリング曲「Yes-No」から、小田和正はオフコース時代の楽曲のセルフカバーに着手する。
「シングルのB面曲(カップリング)が軽んじられているのではないか?」、そして「自分には新作は求められていないのではないか」という小田の思いから、「風の坂道」以降のシングルは「君に Merry Xmas」(1996年)・「緑の街」(1997年)以外、オフコースのセルフカバー曲が収録されることになる。

そのセルフカバーは「過去はやり直せないが、楽曲はやり直せる」という発想のもと、時に大胆に歌詞・メロディ・アレンジが改められた。
そして1995年、ハウスを意識したサウンドに過去の恋愛を後悔がありつつも肯定する歌詞を載せた新曲「君との思い出」をシングルとしてリリースする。
その「君との思い出」は、小田和正にカバー曲を一枚のアルバムとして仕立てることになる。
1996年にリリースされたセルフカバーアルバムは「LOOKING BACK」と名づけられ、その1曲目にはアルバム制作のきっかけとなった「君との思い出」が収録された。

「君との思い出」は、その後、シングルベストアルバム「伝えたいことがあるんだ」(1997年)や、ビデオ「K.ODA TOUR 1997-1998 THRU THE WINDOW」(1998年 のちにDVD・Blu-ray化)に収録される。

小田和正のセルフカバーは2007年のシングル「こころ」のカップリング曲「ワインの匂い」まで続き、セルフカバー作品の多くが、2001年の「LOOKING BACK 2」、2002年の「自己ベスト」、2007年の「自己ベスト-2」に収録された。
一方、2008年のシングル「今日も どこかで」からは、オフコースのセルフカバーが収録されなくなる。

----------

その2008年、「KAZUMASA ODA TOUR 2008 "今日も どこかで"」、そしてオフコース解散コンサート「the night with us」(1989年)から19年ぶりの東京ドーム公演を含むドームツアーとなった「KAZUMASA ODA TOUR 2008 "きっとまたいつか♪今日も どこかで FINAL♪"」では、オフコースの曲が多く演奏された。

ドームツアーを前に、小田和正は新曲「さよならは 言わない」を書き下ろす。
「さよならは 言わない」は、ピアノとドームツアーから参加することになったストリングスで奏でられるバラードに、旧友に呼びかけるようなメッセージを載せた曲となった。
その旧友は学生時代の友人か、オフコースのメンバーか、それともずっと応援してくれていたファンなのか…
そして小田は曲のメッセージ相手に「さよならは 言わない」と告げている。
この歌詞は時折「最後のアルバムといって売り出すとか、ファイナルコンサートとか、そういったことはやらない」と言い切る小田和正の姿勢と重複する。

「さよならは 言わない」は、翌2009年にドラマ「トライアングル」の主題歌としてシングルリリースを経て、2011年のアルバム「どーも」に収録される。
そして「KAZUMASA ODA TOUR 2011 "どーもどーも その日が来るまで"」 「KAZUMASA ODA TOUR 2012 "どーもどーも その日が来るまで"」では、小田和正の過去の写真を映し出しながら演奏された。その模様は、DVD・Blu-ray「小田和正コンサート "どーもどーも"その日が来るまで in 東京ドーム」に収録されている。

「さよならは 言わない」は2016年のベストアルバム「あの日 あの時」に収録。
このアルバムには、9年ぶりにオフコースのセルフカバー音源が収録された。
また同年のツアー「KAZUMASA ODA TOUR 2016 君住む街へ」はオフコースの代表曲が数多く演奏されたが、そのセットリストの中に「さよならは 言わない」が組み込まれている。

----------

2017年、「めざましクラシックス サマーフェスティバル 2017」にゲスト出演した小田和正は、司会・軽部真一のリクエストで、オーケストラをバックに「さよならは 言わない」をピアノを弾きながら歌った。

同年放送された NHK-BS プレミアム「小田和正 100年インタビュー完全版〜時は待ってくれない〜」では、小田和正がオフコースを語り終えた後に、「KAZUMASA ODA TOUR 2011 "どーもどーも その日が来るまで"」での「さよならは 言わない」がフルで流された。



関連記事:

小田和正 「君との思い出」
(2007年の記事)

「君との思い出」と「風の街」
(2007年の記事)

小田和正 「さよならは 言わない」
(2009年の記事)

小田和正 「LOOKING BACK」
(2006年の記事)

小田和正 「LOOKING BACK 2」
(2006年の記事)

小田和正ベストアルバム「あの日 あの時」
(2016年の記事)

----------

めざましクラシックス サマーフェスティバル 2017 (ゲスト:小田和正・スキマスイッチ・沖仁)
(ライブレポ)

----------

時は待ってくれない〜小田和正「time can't wait」「time can wait」〜
(「小田和正 100年インタビュー」関連記事)

君との思い出
小田和正
ファンハウス
1995-11-22


LOOKING BACK
小田和正
ファンハウス
1996-02-01


伝えたいことがあるんだ
小田和正
ファンハウス
1997-11-21

LOOKING BACK2
小田和正
ファンハウス
2001-05-16


K.ODA TOUR 1997-1998 THRU THE WINDOW(Blu-ray Disc)
小田和正
(株)アリオラジャパン
2016-02-03


自己ベスト
小田和正
BMG JAPAN
2002-04-24

自己ベスト-2
小田和正
BMG JAPAN Inc.(BMG)(M)
2007-11-28

さよならは 言わない
小田和正
BMG JAPAN Inc.(BMG)(M)
2009-02-25

どーも
小田和正
螢▲螢ラジャパン
2011-04-20



あの日あの時
小田和正
アリオラジャパン
2016-04-20

小田和正とドラマ主題歌

オフコースとドラマ主題歌との縁は薄かった。
1977年、鈴木康博の作品「ロンド」が日本テレビ系連続ドラマ「ひまわりの家」で起用され、シングルリリースされたにされたにとどまる。
その後、1985年から翌年にかけて、フジテレビ系単発2時間ドラマ枠「木曜ドラマストリート」のオープニングに「君が、嘘を、ついた」の英語バージョン「EYES IN THE BACK OF MY HEART」が、エンディングに「たそがれ」の英語バージョン「ENDLESS NIGHTS」が起用されたが、これらは主題歌と扱うには適当ではない。
なおオフコース解散から27年経過した2016年、「愛を止めないで」が、フジテレビ系ドラマ「OUR HOUSE」の主題歌に起用されているが、これは別扱いとしたい。

オフコース・グレイテストヒッツ 1969-1989
オフコース
ファンハウス
1998-05-21




オフコース解散から2年目となる1990年、小田和正ははじめてドラマ主題歌のオファーを受ける。それはフジテレビから翌1991年1月からオンエアされる、鈴木保奈美・織田裕二主演のドラマ「東京ラブ・ストーリー」主題歌であった。
小田は最初、フジテレビ側にポップな曲を提供した。しかしフジテレビ側は「切ない曲をお願いしたい」という注文をつけてて来た。
その言葉に奮起した小田和正が、「ぐうの音もでない曲を書いてくる」として急遽書き下ろしたアップテンポのラブソングが「ラブ・ストーリーは突然に」だった。

タイトルは「東京ラブ・ストーリー」のお仕事が突然に来たから、「ラブ・ストーリーは突然に」となった。
「ラブ・ストーリーは突然に」の印象的なイントロを弾いたギタリスト・佐橋佳幸は、その後、小田和正の重要なレコーディングスタッフとなる。
またコーラスの佐藤竹善(Sing Like Talking)も、折々に小田和正の楽曲制作に参加する他、二人でユニット「PLUS ONE」を組むに至る。

一方その頃、小田はAORに傾倒しており、その第一作目といえる「Oh! Yeah! 」をシングル表題曲(A面)に、「ラブ・ストーリーは突然に」をカップリング(B面)としようとした。
しかし、当時ドラマ主題歌が売れ出したこともあり、レコード会社側は「ラブ・ストーリーは突然に」をシングル表題曲としようとした。
その折衷案として両A面シングルとなった。

高視聴率を記録したドラマな大事な場面で流れる「ラブ・ストーリーは突然に」は、視聴者の印象に残った。
1991年2月にリリースされたシングル「Oh! Yeah! / ラブ・ストーリーは突然に」は、CD初のダブルミリオンを記録、1991年シングルチャート年間1位を獲得する。

ちなみに、フジテレビ側に当初提示された曲は「Far East Club Band Song」として仕立て直され、「ラブ・ストーリーは突然に」と共に1991年にリリースされたベストアルバム「Oh! Yeah!」
なお「Far East Club Band Song」はフジテレビ系の単発ドラマ「ラブストーリーは突然に」の主題歌に起用されている。

K.ODA Oh!Yeah!
小田和正
ファンハウス
1991-05-18




小田和正が2度目のドラマ主題歌を手掛けたのは「ラブ・ストーリーは突然に」から3年後の1994年、日本テレビ系「遠山金四郎美容室」だった。
そのオファーを受けたのは、西田敏行主演のホームドラマという、トレンディドラマとはかけ離れた設定だったからだという。
小田はそのドラマに、中西圭三がコーラスで参加したアップテンポなラブソング「真夏の恋」を提供する。

3度目のドラマ主題歌は更に3年後の1997年、TBS系「最後の恋」(主演:中居正広・常盤貴子)に提供された「伝えたいことがあるんだ」である。
脚本担当の北川悦吏子の強いリクエストで書き下ろされた「伝えたいことがあるんだ」は、「ラブ・ストーリーは突然に」と対を張ることを企図しつつ、育ってきた環境が違う主人公二人の切ないラブストーリーに寄り添った、アップテンポのラブソングとしてつくられた。

「真夏の恋」「伝えたいことがあるんだ」はシングルリリースを経て、「ラブ・ストーリーは突然に」と共に1997年のベストアルバム「伝えたいことがあるんだ」に収録される。

ちなみに小田と中居は、2000・2001年フジテレビ系「SMAP×SMAP」で、2005年TBS系「クリスマスの約束」で共演するが、「伝えたいことがあるんだ」は番組に絡んでこなかった。

伝えたいことがあるんだ
小田和正
ファンハウス
1997-11-21




4度目の主題歌は1998年、NHKドラマ「必要のない人」の「君たちを忘れない」(主演:森光子・風間杜夫)である。
時代遅れとなりつつある老舗そば屋を舞台に、リストラ問題を絡めて描かれた辛口ホームドラマに提供された「君たちを忘れない」は前3作とは異なり、疎遠になった人々へ呼びかける、ほろ苦さを感じる曲となった。
ちなみに小田和正が自動車事故で大怪我した後、最初に書いた曲である。

「君たちを忘れない」はシングルリリースされず、「必要のない人」サウンドトラック収録を経て、2000年リリースのオリジナルアルバム「個人主義」に収録される。

個人主義
小田和正
ファンハウス
2000-04-19




5度目のドラマ主題歌は、「君たちを忘れない」から4年後の2002年、フジテレビ系ドラマ「恋ノチカラ」(主演:深津絵里・堤真一)に提供された「キラキラ」である。
デザイナーの独立というお仕事ものとラブ・ストーリーを絡めたドラマに提供されたのは、冒頭の「キラ キラ キラ」の三連符が「ラブ・ストーリーは突然に」のサビ「あの日 あの時 あの場所で」を思い起こさせる、小田和正王道のラブソングであった。

シングルカットされた「キラキラ」は、オリコン週間シングルチャート3位を獲得した。
そして「ラブ・ストーリーは突然に」「伝えたいことがあるんだ」「キラキラ」が収録されたベストアルバム「自己ベスト」は、前年(2001年)にリリースされたセルフカバーアルバム「LOOKING BACK 2」に続いてオリコン週間チャート1位を記録、2000年代の小田和正の活発な活動の基礎をつくる。

自己ベスト
小田和正
BMG JAPAN
2002-04-24




6度目の主題歌は2004年、TBS系ドラマ「それは、突然、嵐のように…」(主演:江角マキコ・山下智久)に提供された「まっ白」である。
主婦と独身のダンス講師との道ならぬ恋というドラマに提供されたのは、切々とした押さえきれない恋心を歌ったラブソングであった。

「まっ白」はシングルリリースされた後、明治安田生命企業CMソングとして生み出され、TBS新春ドラマ特別企画「星野仙一物語 〜亡き妻へ贈る言葉〜」テーマ曲となった「たしかなこと」と共に、2005年のアルバム「そうかな」に収録される。

そうかな
小田和正
BMG JAPAN
2005-06-15




2007年、小田和正は2曲の主題歌をリリースする。
最初はNHK連続テレビ小説「どんと晴れ」(主演:比嘉愛未)の主題歌「ダイジョウブ」。
この曲は、横浜の洋菓子屋の娘から盛岡の老舗旅館の女将に転身した主人公を優しく見守り、励ますような、暖かいバラードである。
もう1曲はフジテレビ系ドラマ「ファースト・キス」(主演:井上真央)の主題歌「こころ」。
小田和正ファンを公言する井上真央と、伊藤英明がつむぐ兄妹の物語のために書き下ろされた「こころ」は、小田和正王道の真夏のラブソングであった。
「こころ」は井上真央主演のミュージックビデオが作られたが、こちらはドラマ仕立てとなっている。

「ダイジョウブ」「こころ」はそれぞれシングルリリースされ、「こころ」は「ラブ・ストーリーは突然に」以来のオリコン週間チャート1位を記録する。
そして「ダイジョウブ」「こころ」は、「まっ白」「たしかなこと」と共に、2007年リリースのベストアルバム「自己ベスト-2」に収録される。

自己ベスト-2
小田和正
BMG JAPAN Inc.(BMG)(M)
2007-11-28




2008年、ソロでは初のドーム公演に際し、小田和正は新曲を書き下ろす。
そのバラード「さよならは 言わない」は、翌2009年の関西テレビ・フジテレビ系ドラマ「トライアングル」(主演:江口洋介・広末涼子)の主題歌として提供され、シングルリリースされる。
遠くにいる旧友に語りかけるような内容のバラードは、過去の未解決事件に挑む主人公たちの物語と重なりあうものがあった。

2010年、TBS系ドラマ「獣医ドリトル」(主演:小栗旬・井上真央)の主題歌として「グッバイ」が提供される。
ドラマのテーマ「動物の、そして人間の命とは何か」を歌詞に絡めつつ、人生の区切りを迎えた人の気持ちを歌ったこの曲は、同年シングルリリースされる。
余談だが、小田和正と井上真央はその後も親交を深め、2012年、毎日放送・TBS系「情熱大陸」において「井上真央が撮るアーティスト・小田和正」という作品へと結実する。

そして「さよならは 言わない」「グッバイ」が収録された2011年のアルバム「どーも」からは、2曲の他に1曲ドラマ主題歌に起用されている。
それは2006年の「クリスマスの約束」のために書き下ろされたバラード「東京の空」である。
遠くに住む「君」を思うこの曲は、殺人事件の被害者家族と加害者家族を真正面から描いたフジテレビ系ドラマ「それでも、生きてゆく」(主演:瑛太・満島ひかり)主題歌に起用される。

どーも
小田和正
螢▲螢ラジャパン
2011-04-20




2013年、テレビ朝日系ドラマ「遺留捜査」(主演:上川隆也)の主題歌として「やさしい風が吹いたら」が提供される。
この曲は、遺留品から事件の裏側・真相を明らかにしていくドラマに寄り添うように、もう会えない人への思いを綴った曲となった。
「やさしい風が吹いたら」はシングルとしてリリースした後、2014年リリースのアルバム「小田日和」に収録される。

その「小田日和」には、同年放送のNHKドラマ「吉原裏同心」(主演:小出恵介・貫地谷しほり)の主題歌として提供された「ふたり」も収録されている。
小田和正はじめての時代劇の主題歌は、恋を貫き、脱藩して吉原に身を寄せることになった主人公夫婦の気持ちを描いたような、切ないがどこか暖かいバラードとなった。

小田日和
小田和正
アリオラジャパン
2014-07-02



2016年、「ラブ・ストーリーは突然に」の一節からタイトルが取られたベストアルバム「あの日 あの時」には、数ある主題歌のうち「ラブ・ストーリーは突然に」「真夏の恋」「伝えたいことがあるんだ」「キラキラ」「たしかなこと」「ダイジョウブ」「こころ」「さよならは 言わない」「グッバイ」「東京の空」が収録される。

そして2017年、小田和正にとって3年ぶりとなるドラマ主題歌は、テレビ朝日系「遺留捜査」に提供される、「やさしい風が吹いたら」から引き継がれるような形となった新曲「小さな風景」である。

----------

関連記事:

小田和正 新曲「小さな風景」 テレビ朝日系ドラマ「遺留捜査」主題歌に起用

小田和正と映画音楽

あの日あの時
小田和正
アリオラジャパン
2016-04-20

何度も起用される小田和正の楽曲達〜「ダイジョウブ」編〜

小田和正の楽曲は、同じ曲が何度もCMやテーマソングに起用されるケースが多い。
以前、「今日も どこかで」について触れたが、今回は最近ふたたび明治安田生命のCMソングとして起用された「ダイジョウブ」について語りたい。

2007年、NHK朝の連続テレビ小説「どんと晴れ」主題歌として書き下ろされた「ダイジョウブ」
主人公を優しく暖かく見守り、励ますようなバラードは、シングルとしてリリースされた後、同年発売のベストアルバム「自己ベスト-2」に収録された。

2011年、「言葉にできない」「たしかなこと」をCMソングとして起用してきた明治安田生命が、「小田和正コンサートツアー応援CM」に、「ダイジョウブ」「今日も どこかで」を用いた。
2013年、LINE CM 「劇団 旅立ち編」に「ダイジョウブ」が起用。

2016年、「ダイジョウブ」はベストアルバム「あの日 あの時」に収録。
そして今年(2017年)、明治安田生命新テレビCM『アフターフォロー「歳の差兄弟」』篇に、「ダイジョウブ」が起用された。




関連記事:

明治安田生命新CMに小田和正「ダイジョウブ」起用

小田和正 「ダイジョウブ」
(楽曲紹介)

小田和正 「自己ベスト・2」
(収録アルバム紹介)

小田和正ベストアルバム「あの日 あの時」
(収録アルバム紹介)

何度も起用される小田和正の楽曲達〜「今日も どこかで」編〜


ダイジョウブ
小田和正
BMGJAPAN
2007-04-25


自己ベスト-2
小田和正
BMG JAPAN Inc.(BMG)(M)
2007-11-28


あの日あの時
小田和正
アリオラジャパン
2016-04-20

時は待ってくれない〜小田和正「time can't wait」「time can wait」〜

ブログネタ
小田和正 に参加中!
1989年、オフコース解散直後の小田和正は、朝日新聞神奈川版に「time can't wait」と題したエッセイを寄稿しはじめた。
そのエッセイの最後、小田は「時は待ってくれない」と記していた。
当時、彼より年上のアーチストの存在は希有であったこともあり、小田は自身の音楽活動がさほど長くないという思いを抱えていた。

「時は待ってくれない」「time can't wait」というキーワードは、小田自身が演出・出演する第一生命CMでも用いられた。
そしてその言葉に駆り立てられるように1991年、小田は念願の映画制作に取りかかる。
映画は翌1992年「いつか どこかで」として公開される。

一方、小田は1990年、オフコース解散後、最初のソロアルバムとして「Far East Cafe」をリリースする。
その中に、「夢を追いかける人のために 時は待っている」と歌った「time can wait」が収録された。
エッセイとは全く逆の意味の曲を作ったことについて、小田は「『time can't wait』であり、『time can
wait』だ」と語っていた。

それから二十年以上経過、オフコース解散からの小田和正の活動期間は、オフコースの活動期間期間を超えた。
その間、1991年「ラブ・ストーリーは突然に」、2002年「キラキラ」、2005年「たしかなこと」等のヒット曲が生まれ、オフコース時代の曲「言葉にできない」はCM起用によって、生まれてから20年を経てスタンダードナンバーの地位を得るに至った。
小田は中島みゆき等と共に、アーチスト長命化の一翼を担ってきた。

ただ、その間も小田は「自分の音楽活動の時間は長くない」という思いを抱き続けていた。
古希を迎える今年(2017年)、NHK BS 「100年インタビュー」に出演するにあたり、「時は待ってくれない」というキーワードをサブタイトルに持ってきたのも、その想いの発露と思われる。

Far East Cafe
小田和正
ファンハウス
1995-03-25(再発)



今日も どこかで

2008.3-2009.3 フジテレビ系「めざましテレビ」テーマソングとしてオンエア

2008.4-9  「Kazumasa Oda Tour 2008 今日も どこかで」にて演奏

2008.11 シングルとしてリリース

2008.11-12 KAZUMASA ODA TOUR 2008 「きっと またいつか ♪今日も どこかで FINAL♪」 にて演奏

2008.12 「めざましクラシック」で軽部真一アナウンサーとデュエット。

2008.12 TBS系音楽特番「クリスマスの約束 2008」に小田和正がゲスト出演し、披露

2009.2 「めざましテレビ 元気のミナとも感動SP」に小田和正がゲスト出演し、「めざましテレビ」番組出演者と共に披露

2009.8 小田和正が参加した「情熱大陸SPECIAL LIVE 大阪万博記念公園もみじ川芝生広場」にて披露。以後、小田和正出演のイベントの多くで演奏される。

2009.8 「明治プロビオヨーグルトLG21」CMに、小田和正のギター弾き語り映像と共に起用

2011.3 明治安田生命「小田和正コンサートツアー応援CM」に起用

2011.4 アルバム「どーも」に収録

2011.4 ポーラの企業CMソングに起用

2011.5-10 「KAZUMASA ODA TOUR 2011 どーもどーも その日が来るまで」にて披露

2011.7 「ap bank fes '11 Fund for Japan」にて Bank Band と一緒に披露

2012.2 DVD 「ap bank fes ’11 Fund for Japan」に収録

2012.4-5 「KAZUMASA ODA TOUR 2012 どーもどーも その日が来るまで」にて披露

2012.11 Blu-ray ・ DVD 「小田和正コンサート“どーもどーも”その日が来るまで in 東京ドーム」に収録

2013.5-10 東北・沖縄ライブ「その日が来るまで」で披露

2013.10 小田和正が参加した「めざまし LIVE ISLAND TOUR 2013 FINAL in 日本武道館」にて、flumpool、金原千恵子(バイオリニスト)、JUJU、miwa、めざましテレビ出演者と共に披露

2014.6-2015.3 「KAZUMASA ODA TOUR 2014-2015 「本日 小田日和」」にて披露

2015.10  明治安田生命 企業イメージCM「ささえあう幸せ」篇に起用

2016.4 ベストアルバム「あの日 あの時」に収録

2016.4-10  「KAZUMASA ODA TOUR 2016 「君住む街へ」」にて披露

2016.12,31 BSフジ「めざましテレビ presents 私と、めざましと、小田和正の11年〜今日も どこかで〜」放送予定

----------

小田和正の2008年のツアー「今日も どこかで」のテーマとして書き下ろされた曲。
楽曲製作時期にオファーがあったフジテレビ系「めざましテレビ」の番組テーマと、この曲のテーマが「つながり」という共通点があったことから、同曲のテーマソングとして提供された。

楽曲制作時点ではCDとしてリリースする予定はなく、「めざましテレビ」とツアー特設サイトで流されるのみであった。
しかしファンからのCD化のリクエストが多く、またツアーの追加公演となるドームツアー「きっと またいつか ♪今日も どこかで FINAL♪」の開催が決まったことから、シングルとしてリリースされた。

シングル化に当たり、小田和正は最初のトラックから大きく手を加えてCD用トラックを完成させている。
カップリングには、日本武道館公演で収録が行われた観客によるこの曲の合唱をベースに、他の会場の合唱も加えて、一つのトラックとしてまとめた「会場のみんなとバージョン」を収録している。
それは、小田が「『今日も どこかで』は観客のみんなと歌うことで成立する曲じゃないか」と考えた結果、ツアー途中(といっても比較的早い時期)から、アンコールで観客のみんなとこの曲を合唱するようになったことがきっかけとなっている。

当初2008年度上半期を予定していた「めざましテレビ」テーマソングとしての役割も、翌2009年3月まで延長。
「めざましテレビ」関連イベントで小田和正が出演する時には必ず歌われている。
テーマソングとしての役割を終えた後には、複数の会社のCMソングとして起用されている。

この曲は2011年リリースのアルバム「どーも」に収録。
アルバム収録バージョンは、シングルバージョンの最後に観客達の合唱が加わるものとなった。
その後、小田和正のソロライブでは欠かせない1曲となり、イベントでも演奏されることが多くなった。
「今日も どこかで」ツアーでは主にキーボード弾き語りスタイルで披露していたが、「きっと またいつか ♪今日も どこかで FINAL♪」以降は、会場に張り巡らされた花道を歩きながら歌うようになった。

今年2016年リリースのベストアルバム「あの日 あの時」に収録、ツアー「君住む街へ」でも歌われた。
そして12月31日、めざましテレビでの小田和正インタビューなどがまとめられた番組に、この曲のタイトルが織り込まれた。

----------

関連記事:

BSフジ「めざましテレビ presents 私と、めざましと、小田和正の11年〜今日も どこかで〜」(12/31 放送)詳細発表

小田和正「今日も どこかで」
(楽曲紹介)

何度も起用される小田和正の楽曲達〜「今日も どこかで」編〜

小田和正 アルバム「どーも」
(アルバム紹介)

小田和正ベストアルバム「あの日 あの時」
(アルバム紹介)

めざまし LIVE ISLAND TOUR 2013 FINAL in 日本武道館 (小田和正出演)

今日も どこかで
小田和正
BMG JAPAN Inc.(BMG)(M)
2008-11-05


どーも
小田和正
螢▲螢ラジャパン
2011-04-20


あの日あの時
小田和正
アリオラジャパン
2016-04-20

小田和正と映画音楽

ブログネタ
オフコース・小田和正 に参加中!
映画「ティファニーで朝食を」を観て感動した中学生の小田和正は、レコード店でその主題歌「moon river」を探し、自分の小遣いで購入した。
そして、この曲を聴きながら「こんな風に映画音楽を手がけられたらいいな」と思ったことが、音楽活動の原点であるとエッセイ「time can't wait」で語っている。
後に、小田和正はソロアルバム「BETWEEN THE WORD & THE HEART」(1988年)で「moon river」をカバーしている。

BETWEEN THE WORD&THE HEART
小田和正
ファンハウス
1995-03-25(再発)




映画音楽を出発点にした小田和正は、オフコースの活動において、ライブで映像を流したり、J-POPでは比較的早くビデオクリップ製作に注力するなど、音楽の映像の融合に注力している。
オフコース活動休止直後の1982年には、直前のツアー「over」のライブ映像を基に、メンバー自身によるドラマを加えた映像作品「NEXT」も製作された。

NEXT
オフコース
EMIミュージック・ジャパン
1998-02-25(サイト)




しかし映画音楽となると1985年、武田鉄矢・吉田拓郎主演「幕末青春グラフィティ Ronin 坂本竜馬」に提供した「時代のかたすみで(せめて今だけ)」が最初となる。
この曲はベストアルバム「IT'S ALL RIGHT OFF COURSE SELECTION III 1984-1987」に収録されている。
(なお単行本「オフコース Three and Two」によると、アニメ映画「銀河鉄道999」主題歌のオファーがあったが、結局はゴダイゴに決まったという。)

IT'S ALL RIGHT OFF COURSE SELECTION III 1984-1987
オフコース
ファンハウス
1987-07-05




その次に小田和正が手がけた映画音楽は、ソロになってからの1992年、小田自身が監督をつとめた「いつか どこかで」である。
その時の映画音楽は、一部形を変えてアルバム「sometime somewhere」としてリリースされている。

Sometime Somewhere
小田和正
ファンハウス
1992-01-25




同年、アニメ映画「走れメロス」の映画音楽を手がけることになる。
主題歌「そのままの君が好き」はシングルとしてリリースされた際に、映画のサウンドトラックのインストがカップリングに収録されている。
なお「そのままの君が好き」は、翌1993年リリースのアルバム「MY HOME TOWN」に収録されている。

MY HOME TOWN
小田和正
ファンハウス
1993-10-27




1997年、小田和正監督映画「緑の街」でも、小田自身が映画音楽を手がけている。
そのうち主題歌「緑の街」、挿入歌「遠い海辺」がシングルリリースの上、同年リリースのアルバム「伝えたいことがあるんだ」に収録された。

伝えたいことがあるんだ
小田和正
ファンハウス
1997-11-21




2006年、前年リリースのアルバム「そうかな」に収録された「そして今も」が、映画「燃ゆるとき」主題歌に起用される。
ちなみに「そして今も」は、当初韓国映画「マラソン」イメージソングとして起用されている。
同年には、オフコース楽曲のセルフカバー「言葉にできない」が映画「手紙」の挿入歌に起用された。

そうかな
小田和正
BMG JAPAN
2005-06-15




2011年リリースのアルバム「どーも」には、久々に映画のために書き下ろした曲が2曲収録された。
それは映画「ジーン・ワルツ」の主題歌「こたえ」と、映画「ロック 〜わんこの島〜」の主題歌「hello hello」である。

どーも
小田和正
螢▲螢ラジャパン
2011-04-20




2014年、前年シングルリリースされ、アルバム「小田日和」にも収録された「その日が来るまで」が、映画「救いたい」の主題歌に起用される。

小田日和
小田和正
アリオラジャパン
2014-07-02



そして2015年、本2016年公開の映画「64-ロクヨン-前編/後編」の主題歌として、新曲「風は止んだ」が書き下ろされた。
(追記:2016年発売のベストアルバム「あの日 あの時」に、「風は止んだ」が収録された)


関連記事:

小田和正 新曲「風は止んだ」(発売未定)、映画「64-ロクヨン-前編/後編」主題歌に起用

あの日あの時
小田和正
アリオラジャパン
2016-04-20

何度も起用される小田和正の楽曲達〜「今日も どこかで」編〜

ブログネタ
オフコース・小田和正 に参加中!
小田和正の楽曲は、同じ曲が何度もCMやテーマソングに起用されるケースが多い。

例えば、1993年にシングルとしてリリースされた「風の坂道」(アルバム「my home town」「伝えたいことがあるんだ」「自己ベスト」収録)は、当初シャープのCMソングであったが、その後NHK「にんげんマップ」テーマソング、名古屋鉄道CMソングに起用されている。
2003年にハウス食品CMソングとして書き下ろされた「大好きな君に」(アルバム「そうかな」収録)は、その後NHKアニメ「雪の女王」テーマ、名古屋鉄道CMソングが起用されている。

ちなみに名古屋鉄道は、「風の坂道」「大好きな君に」以外にも、「緑の街」(アルバム「伝えたいことがあるんだ」「自己ベスト」収録)「Re」(アルバム「そうかな」収録)と、小田和正の既発表曲をCMに起用していたが、昨年(2014年)、初の書き下ろし作品「この街」(アルバム「小田日和」収録)が提供された。

最近、明治安田生命のCMソングとして起用された「今日も どこかで」もそんな1曲である。

2008年、フジテレビ系「めざましテレビ」のテーマソング、そして同年に開催されたツアー「今日も どこかで」のタイトルチューンとして「今日も どこかで」が書き下ろされた。
直ぐにCDリリースされなかった曲だが、ツアーの追加公演となったドーム公演「きっとまたいつか♪今日も どこかで FINAL♪」の直前にシングルリリースされた。

テーマソングとしての役割を終えた2009年、明治乳業プロビオヨーグルトLG21CMソングとして起用される。
この時は小田和正自信が「今日も どこかで」をギター弾き語りで歌っている映像が用いられた。

2011年にアルバム「どーも」に収録。
同年開かれた明治安田生命による、特別協賛のツアー「どーも どーも その日が来るまで」の応援CMソングとして、「今日も どこかで」が起用された。

そして2015年、再び明治安田生命 企業イメージCM「ささえあう幸せ」篇に起用された。

関連記事:

小田和正「今日も どこかで」 明治安田生命 企業イメージCM「ささえあう幸せ」篇に起用

小田和正「今日も どこかで」
(楽曲紹介)

小田和正 アルバム「どーも」
(「今日も どこかで」収録)

今日も どこかで
小田和正
BMG JAPAN Inc.(BMG)(M)
2008-11-05


どーも
小田和正
螢▲螢ラジャパン
2011-04-20

the flag

ブログネタ
オフコース・小田和正 に参加中!
2000.4 小田和正オリジナルアルバム「個人主義」に収録

2000.5-10 「KAZUMASA ODA TOUR 2000 "SAME MOON !!"」で演奏

2000.12-2001.1 「小田和正 ちょっと寒いけど みんなで SAME MOON!! 2000.12.31-2001.1.1 横浜八景島シーパラダイス マリーナヤード」で演奏

2001.5 ライブビデオ・DVD「小田和正カウントダウン・ライブ ちょっと寒いけど みんなでSAME MOON!!」に収録

2005.6-12 「KAZUMASA ODA TOUR 2005 大好きな君に」で演奏

2007.11 ベストアルバム「自己ベスト・2」に収録

2011.5-10 「KAZUMASA ODA TOUR 2011 どーもどーも その日が来るまで」で演奏

2012.4-5 「KAZUMASA ODA TOUR 2012 どーもどーも その日が来るまで」で演奏 

2012.10 Blu-ray ・ DVD 「小田和正コンサート“どーもどーも”その日が来るまで in 東京ドーム」に収録

----------

小田和正のオリジナルアルバム「個人主義」は、これまでの「小田和正=ラブソングの名手」というパブリックイメージを自ら打ち破るような、小田自身の思いや問題意識が収録曲に現れたものとなった。
そのアルバムに収録された「the flag」は、旗を想起させるアルバムジャケットから、実質的なタイトルチューンと見られる曲と言えよう。

この曲は学生運動が盛んだった時代を大学生として過ごした、小田の体験がストレートに曲に反映された、自分の同世代へ向けたメッセージソングである。
「自由な翼を僕らはたたんで 二度とそこから飛び立つ事はなかった」「やがていつの日か この国の全てを 僕らが この手で 変えてゆくんだったよね」と夢破れた現状を歌う。
しかし「こゝから 行くべき その道はどこかと 出来るなら もう一度 探さないか」と問いかけ、そして「僕は諦めない 誰か聞いているか 僕はこゝにいる 誰かそばにいるか」は、仲間達に呼びかける心境を顕したものと言える。

それ故に注目されたこの曲は、小田和正の代表曲のひとつとなり、ベストアルバムに収録されたほか、ツアーでも度々歌われている。

関連記事:

小田和正「the flag」(アルバム「個人主義」収録)
(2006年の記事)

小田和正 「個人主義」
(アルバム紹介)

小田和正 「自己ベスト・2」
(アルバム紹介)

「自己ベスト・2」収録曲から見える、小田和正の心境の変化

----------

Kazumasa Oda Tour 2000 "SAME MOON !!"

小田和正 ちょっと寒いけど みんなで SAME MOON!! 2000.12.31-2001.1.1 横浜八景島シーパラダイス マリーナヤード

Kazumasa Oda Tour 2005 「大好きな君に」

KAZUMASA ODA TOUR 2011 どーもどーも その日が来るまで
(記事集)

KAZUMASA ODA TOUR 2012 どーもどーも その日が来るまで
(記事集)

個人主義個人主義 [CD]
小田和正

小田和正カウントダウン・ライブ ちょっと寒いけど みんなでSAME MOON!! [DVD]小田和正カウントダウン・ライブ ちょっと寒いけど みんなでSAME MOON!! [DVD]
小田和正

自己ベスト-2自己ベスト-2 [CD]
小田和正

小田和正コンサート“どーもどーも“その日が来るまでin東京ドーム [DVD]小田和正コンサート“どーもどーも“その日が来るまでin東京ドーム [DVD]

小田和正コンサート“どーもどーも“その日が来るまでin東京ドーム [Blu-ray]小田和正コンサート“どーもどーも“その日が来るまでin東京ドーム [Blu-ray]

「自己ベスト・2」収録曲から見える、小田和正の心境の変化

ブログネタ
オフコース・小田和正 に参加中!
小田和正 「自己ベスト・2」発売時の記事(→こちら←)にも簡単に触れた事ではあるが、livedoor Blog での歌詞掲載許諾を踏まえ、具体的に掘り下げてみたい。

----------

小田和正が2007年にリリースしたベストアルバム「自己ベスト・2」
2002年にリリースした「自己ベスト」の第二弾として、オフコース時代のセルフカバー曲から最新曲までの幅広い楽曲からこのベストアルバムに収録された15曲の中に、小田和正の心境の変化を表す3曲がある。

「ひとりで生きてゆければ」(歌詞全文)

「生まれ来る子供たちのために」(歌詞全文)

「the flag」(歌詞全文)

----------

「ひとりで生きてゆければ」は1976年にリリースされたオフコースのシングル曲で、同年のアルバム「SONG IS LOVE」 に収録されている。
のちに1997年、シングル小田和正の「遠い海辺」のカップリング曲としてセルフカバーされた。

サビで「あゝ ありふれた 倖せに 背を向ける 勇気が欲しい」「ひとりで生きてゆければ」と歌い、最後に「立ち止まる このひとときも 友はまたひとり 消えてゆくだろう」と締める、切ない曲である。

この曲をリリースする直前、小田和正は早稲田大学大学院の修士課程を修了する。
1969年のデビュー以来、小田和正は建築を学びながら音楽活動をしていた。
しかし修士課程修了に際し、彼は「建築への決別」へと題した卒業論文を書き上げ、音楽活動一本へと絞り込む。
そして同年、事務所を独立して「オフコース・カンパニー」を立ち上げる。

この曲は友人達とは違う、ミュージシャンという道を選んだ、小田の不安が顕れた心象風景のようにも感じられる。

SONG IS LOVESONG IS LOVE
オフコース



「生まれ来る子供たちのために」は1979年、オフコースのアルバム「Three and Two」に収録、翌年にはシングルカットされた。
当時のオフコースとしては珍しいメッセージソングであった。
1999年には国連難民高等弁務官(UNHCR)のCM向けにセルフカバーされ、2005年にシングル「たしかなこと」のカップリングとして収録された。

小田は「このままだと日本はどうなってしまうのだろうか?」という思いを抱きながら、このメッセージソングを書き上げたという。
自分たちの置かれた環境を憂いながらも、「生まれ来る子供たちのために何を語ろう」「ひとり またひとり 友は集まるだろう」「力の続く限り 二人でも漕いでゆく」と歌うところに、「ひとりで生きてゆければ」とは違う、小田和正の心境の変化が読み取れる。

収録アルバム「Three and Two」のタイトルは、小田和正・鈴木康博だったオフコースに、バックバンドのメンバーだった松尾一彦・清水仁・大間ジローが加わったことを示している。
そういった環境の変化も、歌詞の中に顕れているのかもしれない。

Three and TwoThree and Two
オフコース



「the flag」は2000年リリースの小田和正のアルバム「個人主義」に収録された曲である。
小田和正が6年半ぶりにリリースしたこのオリジナルアルバムは、「小田和正=ラブソングの名手」というパブリックイメージを自ら打ち破るような、小田自身の思いや問題意識が曲に顕れたアルバムである。

その中でも「the flag」は、旗を想起させるアルバムジャケットから、このアルバムの核、実質的なタイトルチューンと見られる曲である。(ちなみに「個人主義」とタイトルされた曲は収録されていない。)
学生運動が盛んだった時代を大学生として過ごした小田の体験が、ストレートに曲に反映された、自分の同世代へ向けたメッセージソングである。

「自由な翼を僕らはたたんで 二度とそこから飛び立つ事はなかった」「やがていつの日か この国の全てを 僕らが この手で 変えてゆくんだったよね」と夢破れた現状を歌いつつも、「こゝから 行くべき その道はどこかと 出来るなら もう一度 探さないか」と問いかけるところは、「生まれ来る子供たちのために 何を語ろう」よりも一歩踏み込んだ積極性を感じる。
そして「僕は諦めない 誰か聞いているか 僕はこゝにいる 誰かそばにいるか」は、仲間達に呼びかける心境を顕したものと言える。

このアルバムを出した翌年、「良い音楽を取り上げていく」という趣旨のもとにテレビ特番「クリスマスの約束」がはじまり、年を経るにつれ賛同するミュージシャンが増えてきた事実と、この歌詞が重なるところは、非常に興味深いものがある。

個人主義個人主義
小田和正



関連記事:

オフコース・小田和正 「ひとりで生きてゆければ」

生まれ来る子供たちのために

小田和正「the flag」(アルバム「個人主義」収録)

小田和正 「自己ベスト・2」

自己ベスト-2自己ベスト-2
小田和正

(2007-11-28)
販売元:Amazon.co.jp
1. こころ
2. ひとりで生きてゆければ
3. 生まれ来る子供たちのために
4. 愛の中へ
5. たそがれ
6. 君住む街へ
7. 恋は大騒ぎ
8. いつかどこかで
9. そのままの君が好き
10. こんな日だったね
11. the flag
12. まっ白
13. たしかなこと
14. 大好きな君に
15. ダイジョウブ

風の坂道

ブログネタ
オフコース・小田和正 に参加中!
1993.9 シャープCMソングとしてシングルリリース。

1993.10 アルバム「MY HOME TOWN」収録。

1993.10 東北大学学園祭・後夜祭ライブで演奏。

1994.4 NHK「にんげんマップ」テーマソングに起用。

1994.11〜12 ライブハウスツアー「Kazumasa Oda life-size」で演奏。

1995.1〜5 「FUN MORE TIME! KAZUMASA ODA TOUR 1995」で演奏。

1997.9〜1998.2 「THRU THE WINDOW K.ODA TOUR 1997-1998」で演奏。

1997.11 ベストアルバム「伝えたいことがあるんだ」収録。

1998.6 ライブビデオ「K.ODA TOUR 1997-1998 THRU THE WINDOW」収録。

1998.11 慶應義塾大学三田祭前夜祭「THRU THE WINDOW ENCORE」で演奏。

1999.6 「小田和正 1999 "FUN MORE TIME!"FINAL」で演奏。

2002.4 ベストアルバム「自己ベスト」収録。

2002.5〜8 「K.ODA TOUR 2002 『Kira Kira』」で演奏。

2005.5〜12 「Kazumasa Oda Tour 2005 「大好きな君に」」一部公演で演奏。

2008.10 名古屋鉄道企業CMソングに起用。

2009.8 「情熱大陸 SPECIAL LIVE SUMMER TIME BONANZA 09」で、森山直太朗と共に演奏。

2011.5〜10 「KAZUMASA ODA TOUR 2011 どーもどーも その日が来るまで」で演奏。

2012.4〜5 「KAZUMASA ODA TOUR 2012 どーもどーも その日が来るまで」、最終公演以外で演奏。

2012.6 WOWOW「小田和正コンサートツアー“どーも どーも”〜その日が来るまで 」でオンエア。

----------

ピアノの音が印象的なバラード。

ライブでも小田和正によるキーボード・ピアノ弾き語りで披露してきた。

歌詞はラブソングの要素を残しつつも、自分の人生を顧み、前を向いて進もうとする、小田和正の人生観が凝縮されたものとなっている。

CMやテレビのテーマソングとして何度も起用されている。


関連記事:

小田和正 「風の坂道」(楽曲紹介)

小田和正 「MY HOME TOWN」(収録アルバム紹介)

小田和正 「伝えたいことがあるんだ」(収録アルバム紹介)

小田和正 「自己ベスト」(収録アルバム紹介)

----------

小田和正 東北大学学園祭・後夜祭ライブ (1993年)

Kazumasa Oda life-size (1994年)

FUN MORE TIME! KAZUMASA ODA TOUR 1995

THRU THE WINDOW K.ODA TOUR 1997-1998

小田和正 "POWER STATION FINAL" & "THRU THE WINDOW ENCORE" (1998年)

小田和正 1999 "FUN MORE TIME!"FINAL

K.ODA TOUR 2002 『Kira Kira』

Kazumasa Oda Tour 2005 「大好きな君に」

小田和正「KAZUMASA ODA TOUR 2011 どーもどーも その日が来るまで」総括

小田和正「KAZUMASA ODA TOUR 2012 どーもどーも その日が来るまで」総括

風の坂道風の坂道
小田和正

MY HOME TOWNMY HOME TOWN
小田和正

伝えたいことがあるんだ伝えたいことがあるんだ
小田和正

自己ベスト自己ベスト
小田和正

緑の街

ブログネタ
小田和正 に参加中!
1997.8
小田和正シングル「緑の街」リリース
小田和正第二回監督作品 映画「緑の街」公開

1997.9 - 1998.2
「K.ODA TOUR 1997-1998 THRU THE WINDOW」ツアーで演奏

1997.11
ベストアルバム「伝えたいことがあるんだ」収録

1998.6
ライブビデオ「K.ODA TOUR 1997-1998 THRU THE WINDOW」発売
(後にDVD化)

1998.11
慶應義塾大学三田祭前夜祭「THRU THE WINDOW ENCORE」で演奏

2002.4
ベストアルバム「自己ベスト」収録

2003.10
『Kira Kira』FINAL〜東京からアジアへ〜、KAZUMASA ODA ASIA TOUR 2003 『Kira Kira』で演奏

2008.7
「ap bank fes '08」にて、Bank Band が演奏

2010.6
Bank Band アルバム「沿志奏逢 3」に収録

--------------------

小田和正第二回監督作品「緑の街」の主題歌として書き下ろされた楽曲は、別れた恋人へのメッセージを込めたバラード。
ロングヒットとなったベストアルバム「自己ベスト」にも収録された楽曲である一方、演奏される機会が少なかった。

だが、歌のシチュエーションがライブ会場の舞台に重なるとして、この曲を Bank Band が「ap bank fes '08」で演奏した。
その年の「ap bank fes '08」2日目には、小田和正も参加しており、彼らは舞台裏から Bank Band の演奏を見つめていた。
そして2010年、Bank Band 「沿志奏逢 3」にカバーバージョンが収録された。


関連記事:
小田和正「緑の街」(楽曲紹介)

小田和正 「伝えたいことがあるんだ」(アルバム紹介)

小田和正 「自己ベスト」(アルバム紹介)

THRU THE WINDOW K.ODA TOUR 1997-1998

小田和正 "POWER STATION FINAL" & "THRU THE WINDOW ENCORE" (1998年)

K.ODA TOUR 2003 『Kira Kira』 & 『kira kira』 FINAL 〜東京からアジアへ〜

ap bank fes '08 2日目参加

緑の街緑の街
小田和正

伝えたいことがあるんだ伝えたいことがあるんだ
小田和正

K.ODA TOUR 1997-1998 THRU THE WINDOW LIVE [DVD]K.ODA TOUR 1997-1998 THRU THE WINDOW LIVE [DVD]
小田和正

自己ベスト自己ベスト
小田和正

DVD「ap bank fes ’08」DVD「ap bank fes ’08」
Bank Band with Great Artists

沿志奏逢 3沿志奏逢 3
Bank Band
QRコード
QRコード
Writer
SHIN
MY SITE
(休眠中)
my twitter





ブログランキングならblogram
記事ピックアップ


小田和正 YouTube Official Channel

小田和正
KAZUMASA ODA
TOUR 2016
「君住む街へ」特設サイト

http://www.k-oda2016.com/


----------

Off Course Early Song

1984.4.21 という時代

ALL TOGETHER NOW と小田和正

小田和正ソロ初期を彩った第一生命CMソング

「goodtimes & badtimes」 「Little Tokyo」〜小田和正のひとりだち宣言〜

時は待ってくれない〜小田和正「time can't wait」「time can wait」〜

「Far East Cafe」での出会い〜ネイザン・イースト、佐橋佳幸、佐藤竹善と小田和正〜

日本をすくえ・スーパーバンドと小田和正

「君との思い出」「LOOKING BACK」そして「さよならは 言わない」〜小田和正にとってのオフコース〜

小田和正と映画音楽

小田和正とドラマ主題歌

----------

History of 「クリスマスの約束」
(2001年〜2004年)


TBS系・小田和正「クリスマスの約束“大好きな君に”」感想

小田和正音楽特番「クリスマスの約束2006」感想

小田和正音楽特番「クリスマスの約束2007」感想

小田和正音楽特番「クリスマスの約束2008」感想


「クリスマスの約束 2009」感想


「クリスマスの約束 2010」感想

「クリスマスの約束 2011」感想

「クリスマスの約束 2012」感想

小田和正と桜井和寿 (Mr.Children) 〜クリスマスの約束2013前史 Vol.1〜

小田和正と吉田拓郎 〜クリスマスの約束2013前史 Vol.2〜

小田和正とクリ約小委員会(根本要・スキマスイッチ・水野良樹) 〜クリスマスの約束2013前史 Vol.3〜

小田和正と松たか子・ JUJU 〜クリスマスの約束2013前史 Vol.4〜

小田和正と山本潤子〜「クリスマスの約束」史〜

小田和正と財津和夫〜「クリスマスの約束」史〜

「クリスマスの約束 2013」感想

「クリスマスの約束 2014」感想

「クリスマスの約束 2015」感想

「クリスマスの約束 2016」感想

----------

小田和正 Live Set List
(1990年〜2007年)


TM NETWORK Live Set List Since 1999


SPIN OFF from TM
-tribute live 2005- TOUR



Kazumasa Oda Tour 2005
「大好きな君に」


SPIN OFF from TM 2007
-tribute LIVE III-



TM NETWORK
-REMASTER-


TM NETWORK
PLAY SPEEDWAY and TK HITS !!


KAZUMASA ODA
TOUR 2008
「今日も どこかで」


KAZUMASA ODA
TOUR 2008
「きっと またいつか ♪今日も どこかで FINAL♪」


TAKASHI UTSUNOMIYA CONCERT TOUR 2009 SMALL NETWORK F.O.D

UTSU & KINE EXPO フォーク・パビリオン -Revival-

KAZUMASA ODA
TOUR 2011
どーもどーも
その日が来るまで


KAZUMASA ODA
TOUR 2012
どーもどーも
その日が来るまで


TM NETWORK CONCERT
-Incubation Period-


TM NETWORK
FINAL MISSION
-START investigation-


TM NETWORK 30th 1984〜 the beginning of the end

KAZUMASA ODA
TOUR 2014〜2015
「本日 小田日和」


TM NETWORK 30th 1984〜 QUIT 30 / QUIT30 HUGE DATA

TM NETWORK 30th FINAL CONCERT

KAZUMASA ODA
TOUR 2016
「君住む街へ」


----------

オフコース・アルバム紹介

オフコースDVD紹介

小田和正アルバム紹介

小田和正 DVD 作品紹介

TM NETWORK アルバム紹介

木根尚登アルバム紹介

ap bank fes '06 2日目参加

ap bank fes '08 2日目参加

ap bank fes '11 Fund for Japan 3日目参加

ap bank fes '12 つま恋3日目

----------

I'm EPIC Childern and FUN HOUSE Children

From "over" To "LOOKING BACK" 〜Kazumasa Oda Chronicle 1981-2005〜

TM NETWORK
Memorial Day


----------

ap bank

Act Against AIDS

オススメッ!!
カテゴリー別過去記事
月別過去記事
最新コメント
  • ライブドアブログ