GREEN DAYS 〜緑の日々〜

小田和正・TM NETWORK・OFF COURSEをはじめ、音楽を中心に色々語るブログ。 Written by SHIN

僕の贈りもの

小田和正ソロ初期を彩った第一生命CMソング

小田和正ソロ作品の初タイアップは1986年、第一生命パスポート21のCMソングとなった「哀しみを、そのまま」である。
この曲は小田がアメリカでのデビューを目指してレコーディングしていた時の作品で、バラードによるラブソングになっている。
CMは「野球編」と「ラグビー編」の二種類が作られたが、いずれもモノクロームの映像となっている。
「哀しみを、そのまま」は同年リリースされたソロデビューシングル「1985」のカップリング、そしてファーストソロアルバム「K.ODA」に収録された。
翌1987年には「OFF COURSE TOUR 1987 as close as possible」のセットリストに加えられ、小田のピアノ弾き語りで披露された。

K.ODA
小田和正
ファンハウス
1995-03-25(再発)




小田和正の第一生命CMソング第2弾は、オフコースのセルフカバー「僕の贈りもの」である。
1988年にシングルリリースされ、 同時にアルバム「BETWEEN THE WORD & THE HEART」に収録されたセルフカバーバージョンの「僕の贈りもの」は、ピアノをメインにしたトラックとなった。
CMも前作に引き続きモノクローム仕立てのものであった。

BETWEEN THE WORD&THE HEART
小田和正
ファンハウス
1995-03-25(再発)




1989年のオフコース解散後、最初の第一生命CMソングとなったのは、1990年にシングルリリースされ、同年リリースのアルバム「Far East Cafe」にも収録された「恋は大騒ぎ」である。
オフコース時代の小田和正のイメージを覆すようなモータウン調のサウンドの「恋は大騒ぎ」にあわせてか、小田自身が出演したCMは、これまでと一転してカラーとなった。
このCMは、第一生命が協賛した初のソロツアー「Far East Club Band K.Oda Tour 1990」の告知CMとしても使われた。

Far East Cafe
小田和正
ファンハウス
1995-03-25(再発)




1990年には、もうひとつのCMが作られている。
第一生命パスポート21クリスマスヴァージョンに起用されたのは、前年にシングルとしてリリースされたが、アルバム「Far East Cafe」には収録されなかった「君にMerry Xmas」である。
仲違いした恋人への思いをつづった歌に合わせるように、CMではニューヨーク・ブルックリン橋をプレゼントを抱えて走る小田和正の映像が流された。
CMには当時、小田がエッセイ等で使った「time can't wait」がキャッチコピーとして織り込まれた。
このCMは1990年と1991年に、クリスマスの季節限定でオンエアされた。

君にMerry Xmas
小田和正
ファンハウス
1995-11-22(再発盤)




1991年、新たなCMソングとして、「ラブ・ストーリーは突然に」と両A面シングルとしてリリースされた「Oh! Yeah!」が起用される。
小田が当時こだわっていたAORサウンドに、「想う気持ちは言葉を越えて」をテーマにした「Oh! Yeah!」は、小田和正ソロ作品で初めてミュージックビデオが制作される。
第一生命のCM映像は、このミュージックビデオのダイジェスト版となっている。
同年、小田和正初のベストアルバム「Oh! Yeah!」リリース、「恋は大騒ぎ」と「Oh! Yeah!」が収録された。

K.ODA Oh!Yeah!
小田和正
ファンハウス
1991-05-18




1991年の年末には、新たなCMが作成される。
CMソングとなった曲は、翌1992年公開の小田和正第1回監督作品「いつか どこかで」主題歌、「いつか どこかで」である。
別れた恋人を想うバラード「いつか どこかで」を起用したCMは、映画の制作・撮影風景が用いられ、キャッチコピーには映画制作が夢だった小田の心境をあらわすかのように「追いかけて 追い続けて」が用いられた。
この「追いかけて 追い続けて」は、NHK BS の小田和正特番のタイトルにもなっている。
CM映像は「sometime somewhere FAR EAST CLUB BAND K.ODA Tour 1992」の告知CMとしても用いられている。
「いつか どこかで」は1992年、映画のサウンドトラック的アルバム「sometime somewhere」に収録されると共に、シングルとしてもリリースされる。

Sometime Somewhere
小田和正
ファンハウス
1992-01-25




小田和正にとって最後の第一生命CMソングとなったのは、1992年のスタジアムライブ「MY HOME TOWN」のために書き下ろされた「my home town」である。
小田の故郷・横浜を想う気持ちを歌ったバラードをバックにしたCMの映像は、トランクを脇に置いた小田和正が登場するなど、旅立ちを思わせるものとなっている。
「my home town」はすぐにはCD音源化されず、翌1993年リリースのアルバム「MY HOME TOWN」に収録されるが、CMに使われたバージョンから手が加えられている。

MY HOME TOWN
小田和正
ファンハウス
1993-10-27




1995年、「君にMerry Xmas」がリメイクされ、マキシシングルとしてリリース。
翌1996年、「僕の贈りもの」がオフコースのセルフカバーアルバム「LOOKING BACK」に収録されるが、このバージョンはCMで用いられたバージョンとは一転、ポップなものとなった。
1997年、ベストアルバム「伝えたいことがあるんだ」に「君にMerry Xmas」「恋は大騒ぎ」「Oh! Yeah!」「いつか どこかで」が収録される。

2002年リリースのベストアルバム「自己ベスト」に「my home town」が収録されるが、このトラックは「自己ベスト」のために新たにアレンジ・録音されたものである。
2004年、TBS音楽番組「風のようにうたが流れていた」で、小田和正は自身のCM制作・出演活動の一環として、第一生命の「君にMerry Xmas」バージョンを流す。この模様は翌2005年リリースの「風のようにうたが流れていた DVD-BOX」に収録されている。
2007年リリースのベストアルバム「自己ベスト・2」には、「恋は大騒ぎ」とストリングスをシンセから生ストリングスに差し替えた「いつか どこかで」が収録された。

2016年リリースのベストアルバム「あの日 あの時」には「哀しみを、そのまま」「恋は大騒ぎ」「Oh! Yeah!」「いつか どこかで」と、CMとは別アレンジとなった「僕の贈りもの」「my home town」が収録されている。


関連記事:

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(楽曲紹介・2007年の記事)

僕の贈りもの 〜 Off Course Early Song 〜
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(楽曲紹介・2006年の記事)

小田和正 「my home town」
(楽曲紹介・2006年の記事)

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小田和正 「K.ODA」
(アルバム紹介・2006年の記事)

小田和正 「BETWEEN THE WORD & THE HEART」
(アルバム紹介・2006年の記事)

小田和正 「Far East Cafe」
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小田和正 「自己ベスト・2」
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小田和正ベストアルバム「あの日 あの時」
(アルバム紹介・2016年の記事)

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時は待ってくれない〜小田和正「time can't wait」「time can wait」〜

「Far East Cafe」での出会い〜ネイザン・イースト、佐橋佳幸、佐藤竹善と小田和正〜

「goodtimes & badtimes」 「Little Tokyo」〜小田和正のひとりだち宣言〜

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小田和正と映画音楽

小田和正とドラマ主題歌


伝えたいことがあるんだ
小田和正
ファンハウス
1997-11-21


自己ベスト
小田和正
BMG JAPAN
2002-04-24


風のようにうたが流れていた(完全版) [Blu-ray]
小田和正
(株)アリオラジャパン
2016-12-21


自己ベスト-2
小田和正
BMG JAPAN Inc.(BMG)(M)
2007-11-28


K.ODA Oh!Yeah!
小田和正
ファンハウス
1991-05-18



僕の贈りもの 〜 Off Course Early Song 〜

1973年、オフコースの4枚目のシングルとしてリリースされた「僕の贈りもの」
同年リリースのファーストアルバム「僕の贈りもの」のタイトルチューンでもある。

小田和正は「僕の贈りもの」が自分がはじめて書いた曲、と常々コメントしている。
そもそもアルバム「僕の贈りもの」がこれまで書き貯め、コンサートで披露してきた曲が多く収録されている。
「僕の贈りもの」も、リリース前年の1972年「オフコース・コンサート・イン横浜」のセットリストに入っていたことが確認されている。
ただし、最初に音源化された小田の曲は、ジ・オフ・コースと名乗っていた時代の1971年のセカンドシングル「夜明けを告げに」のB面「美しい世界」であった。

季節を題材にして寂しい人に寄り添う歌詞に、コーラスワークが美しいバラードは、ラブソングやメッセージソングという当時の主流とは違う、オフコースの独自性を放つ作品であった。

売れているとは言い難い曲であった。
しかし同じレコード会社に所属していたRCサクセション・忌野清志郎がこの曲を気に入り、手紙で小田にその事を伝えていた。
約20年の時を経た1993年、泉谷しげるが札幌で開いた奥尻島救援ライブ「奥尻島チャリティーコンサート」に、清志郎と小田が参加した。
泉谷・桑田佳祐を交えた4人で「春夏秋冬(泉谷しげる)」を歌おうとした時、小田はそ清志郎の手紙の話に触れた。
その時、清志郎は照れながら「僕の贈りもの」の最初の部分を歌っていた。

オフコース初期のコンサートでは必ず歌われた1曲であり、1974年のライブアルバム「秋ゆく街で オフコース・ライヴ・イン・コンサート」にも「僕の贈りもの」が収録された。
その後、1978年のオフコース初のセレクションアルバム「SELECTION 1973-78」に収録。また1980年のライブアルバム「LIVE」には、ライブで披露されたインストバージョンが収録された。
解散後の1998年のベストアルバム「オフコース・グレイテストヒッツ 1969-1989」にも、「僕の贈りもの」は収録されている。

しかしオフコースが2人のフォークデュオから5人のロックバンドに変わっていくにつれ、「僕の贈りもの」は演奏されなくなる。
5人のオフコース最後のツアー「1982 OFF COURSE Concert "over"」、オフコース最後のコンサート「OFF COURSE The Night with Us 」(1989.2.26 東京ドーム)でも歌われていない。

「僕の贈りもの」に久々にスポットライトが照らされるのは1988年、小田和正セカンドソロアルバム 「BETWEEN THE WORD & THE HEART」でセルフカバーされた時であった。
ピアノを主体とした美しいバラードとなった「僕の贈りもの」は、第一生命「リード21」のCMに起用され、アルバムと同時にシングルリリースされた。
そしてオフコース解散後の1992年、スタジアムライブ「MY HOME TOWN」で、久々に演奏された。

1996年、小田和正初のセルフカバーアルバム「LOOKING BACK」に、「僕の贈りもの」は収録される。この時のトラックはこれまでのアレンジとは一転、子供たちのコーラスが印象的なポップなナンバーに仕上がった。
同年の日清パワーステーションライブ「LOOKING BACK」、翌年のツアー「K.ODA TOUR 1997-1998 THRU THE WINDOW」では、「LOOKING BACK」バージョンで演奏されている。
ツアーの模様は「K.ODA TOUR 1997-1998 THRU THE WINDOW LIVE」として映像作品化されており、その中に「僕の贈りもの」は収録された。

2001年、セルフカバーアルバム第2弾「LOOKING BACK 2」リリース記念の企画「K.ODA LOOKING BACK 2 TALK & LIVE」では、「LOOKING BACK」収録曲であるにも関わらず「僕の贈りもの」が歌われている。この時はアコースティックギターによるアコースティックなものだった。
2002年のTBS系音楽特番「クリスマスの約束 2002」、そして2004年のTBS系音楽番組「風のようにうたが流れていた」でも「僕の贈りもの」は歌われている。後者は翌2005年「風のようにうたが流れていた DVD-BOX」として映像作品化された。

2008年の「KAZUMASA ODA TOUR 2008 「今日も どこかで」、新旧オフコース・小田和正の代表曲が入り交じったツアーで、「僕の贈りもの」はオープニングフィルムのメドレーと本編の両方で披露。本編で小田は、観客に一緒に歌うよう求めていた。
そのツアーの追加公演となるドームツアー「KAZUMASA ODA TOUR 2008 きっと またいつか 今日も どこかで FINAL」でもオープニングフィルムが引き続き使われた他、名古屋・大阪公演では本編で観客と合唱した。
2011年「KAZUMASA ODA TOUR 2011 どーもどーも その日が来るまで」では最終公演となった横浜公演で演奏。その年の「クリスマスの約束 2011」でも披露されている。

小田和正ソロになってからセルフカバーされ、演奏される頻度が高くなった「僕の贈りもの」であるが、オフコース・小田和正の代表曲が収められた2002年「自己ベスト」、2007年「自己ベスト-2」のいずれにも収録されなかった。
また2015年のファン投票によるオフコースベストアルバム「ever」も選外であった。

2016年、小田和正のベストアルバム「あの日 あの時」には、「LOOKING BACK」バージョンの「僕の贈りもの」が収録された。
そして同年のツアー「KAZUMASA ODA TOUR 2016 君住む街へ」では、本編のセットリストに組み込まれ、「BETWEEN THE WORD& THE HEART」収録バージョンを彷彿とさせるアレンジで演奏された。


関連記事:

オフコース・小田和正 「僕の贈りもの」
(2007年の記事 楽曲紹介)

オフコース「僕の贈りもの」
(アルバム紹介)

オフコース「秋ゆく街で オフコース・ライヴ・イン・コンサート」

オフコース「SELECTION 1973-78」

オフコース「NEXT SOUND TRACK」

オフコース「オフコース・グレイテストヒッツ 1969-1989」

小田和正 「BETWEEN THE WORD & THE HEART」

小田和正「LOOKING BACK」

小田和正「K.ODA TOUR 1997-1998 THRU THE WINDOW LIVE」

小田和正「風のようにうたが流れていた DVD-BOX」

小田和正ベストアルバム「あの日 あの時」

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オフコース ライブ 1972〜1974

オフコース リサイタル「秋ゆく街で」(1974〜1978)

オフコースの小さな部屋(1975〜1978)

Kazumasa Oda MY HOME TOWN (スタジアムライブ・1992)

小田和正 LOOKING BACK (1996.7.29 日清パワーステーション)

THRU THE WINDOW K.ODA TOUR 1997-1998

K.ODA LOOKING BACK 2 TALK & LIVE (2001年)

History of 「クリスマスの約束」2002

KAZUMASA ODA TOUR 2008 「今日も どこかで」
(記事集)

KAZUMASA ODA TOUR 2008「きっと またいつか 今日も どこかでFINAL」
(記事集)

KAZUMASA ODA TOUR 2011 どーもどーも その日が来るまで
(記事集)

クリスマスの約束2011 オンエアセットリスト

KAZUMASA ODA TOUR 2016 君住む街へ
(記事集)

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忌野清志郎と小田和正

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夏の終り 〜 Off Course Early Song 〜

秋の気配 〜 Off Course Early Song 〜

眠れぬ夜 〜 Off Course Early Song 〜

僕の贈りもの
オフコース
EMI MUSIC JAPAN(TO)(M)
2009-01-21


SELECTION 1973-78
オフコース
EMI MUSIC JAPAN(TO)(M)
2009-01-21


LIVE
オフコース
EMI MUSIC JAPAN(TO)(M)
2009-01-21


オフコース・グレイテストヒッツ 1969-1989
オフコース
ファンハウス
1998-05-21


BETWEEN THE WORD & THE HEART
小田和正
ファンハウス
1995-03-25


LOOKING BACK

小田和正
ファンハウス
1996-02-01


K.ODA TOUR 1997-1998 THRU THE WINDOW(Blu-ray Disc)
小田和正
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2016-02-03



風のようにうたが流れていた(完全版) [Blu-ray]
小田和正
(株)アリオラジャパン
2016-12-21


あの日あの時
小田和正
アリオラジャパン
2016-04-20

小田和正インタビュー記事

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オールナイトニッポン ALIVE 〜ヒットこそすべて〜(小田和正出演)

オールナイトニッポン ALIVE 〜ヒットこそすべて〜(小田和正出演)ネット記事

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オフコース・小田和正 「僕の贈りもの」

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1973年「ジ・オフコース」時代から4枚目、「オフコース」名義では最初のシングルに収録された曲。小田和正が本格的に作詞作曲を手掛けた作品であり、同年リリースのアルバムにも、この曲名が冠された。
季節と恋模様を重ねた曲を、小田と鈴木康博のフォークデュオスタイルで歌っている。

1988年、小田和正はセカンドソロアルバム「BETWEEN THE WORD & THE HEART」でこの曲をセルフカバーした。このトラックは、ピアノを主体としたバラードに仕上がっている。

1995年、小田和正はアルバム「LOOKING BACK」で再びこの曲をセルフカバーする。このトラックはこれまでのものとは一転、アップテンポ調となり、少年少女合唱団のコーラスを入れるなど、今までのイメージを一新するものであった。

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