GREEN DAYS 〜緑の日々〜

小田和正・TM NETWORK・OFF COURSEをはじめ、音楽を中心に色々語るブログ。 Written by SHIN

君との思い出

「君との思い出」「LOOKING BACK」そして「さよならは 言わない」〜小田和正にとってのオフコース〜

ソロとなった小田和正がオフコースを語る時、しばしば「オフコースは学校だった」と発言している。
創設時からのメンバー・鈴木康博からは音楽の基本を、途中から加わった清水仁・松尾一彦・大間ジロー(仁世)からはロックを学んだという。

オフコース時代の1981年から1982年にかけて、小田和正は鈴木康博の脱退表明を受けて「ヤス(鈴木康博)のいないオフコースは考えられない」としてオフコース解散を提案、「オフコース以外での音楽活動は考えられない」として音楽活動を止めることを考えていた。
しかし解散は取り止めとなったまま鈴木康博が脱退し、「いずれソロになること」を前提にした「4人のオフコース」での活動(1983〜1989年)を経て、小田の心境は変わったのであろう。

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1993年のシングル「緑の日々」、同年リリースのシングル「風の坂道」のカップリング曲「Yes-No」から、小田和正はオフコース時代の楽曲のセルフカバーに着手する。
「シングルのB面曲(カップリング)が軽んじられているのではないか?」、そして「自分には新作は求められていないのではないか」という小田の思いから、「風の坂道」以降のシングルは「君に Merry Xmas」(1996年)・「緑の街」(1997年)以外、オフコースのセルフカバー曲が収録されることになる。

そのセルフカバーは「過去はやり直せないが、楽曲はやり直せる」という発想のもと、時に大胆に歌詞・メロディ・アレンジが改められた。
そして1995年、ハウスを意識したサウンドに過去の恋愛を後悔がありつつも肯定する歌詞を載せた新曲「君との思い出」をシングルとしてリリースする。
その「君との思い出」は、カバー曲を一枚のアルバムとして仕立てるきっかけになった、と小田和正は語っている。
1996年にリリースされたセルフカバーアルバムは「LOOKING BACK」と名づけられ、その1曲目にはアルバム制作のきっかけとなった「君との思い出」が収録された。

「君との思い出」は、その後、シングルベストアルバム「伝えたいことがあるんだ」(1997年)や、ビデオ「K.ODA TOUR 1997-1998 THRU THE WINDOW」(1998年 のちにDVD・Blu-ray化)に収録される。

小田和正のセルフカバーは2007年のシングル「こころ」のカップリング曲「ワインの匂い」まで続き、セルフカバー作品の多くが、2001年の「LOOKING BACK 2」、2002年の「自己ベスト」、2007年の「自己ベスト-2」に収録された。
一方、2008年のシングル「今日も どこかで」からは、オフコースのセルフカバーが収録されなくなる。

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その2008年、「KAZUMASA ODA TOUR 2008 "今日も どこかで"」、そしてオフコース解散コンサート「the night with us」(1989年)から19年ぶりの東京ドーム公演を含むドームツアーとなった「KAZUMASA ODA TOUR 2008 "きっとまたいつか♪今日も どこかで FINAL♪"」では、オフコースの曲が多く演奏された。

ドームツアーを前に、小田和正は新曲「さよならは 言わない」を書き下ろす。
「さよならは 言わない」は、ピアノとドームツアーから参加することになったストリングスで奏でられるバラードに、旧友に呼びかけるようなメッセージを載せた曲となった。
その旧友は学生時代の友人か、オフコースのメンバーか、それともずっと応援してくれていたファンなのか…
そして小田は曲のメッセージ相手に「さよならは 言わない」と告げている。
この歌詞は時折「最後のアルバムといって売り出すとか、ファイナルコンサートとか、そういったことはやらない」と言い切る小田和正の姿勢と重複する。

「さよならは 言わない」は、翌2009年にドラマ「トライアングル」の主題歌としてシングルリリースを経て、2011年のアルバム「どーも」に収録される。
そして「KAZUMASA ODA TOUR 2011 "どーもどーも その日が来るまで"」 「KAZUMASA ODA TOUR 2012 "どーもどーも その日が来るまで"」では、小田和正の過去の写真を映し出しながら演奏された。その模様は、DVD・Blu-ray「小田和正コンサート "どーもどーも"その日が来るまで in 東京ドーム」に収録されている。

2016年のベストアルバム「あの日 あの時」に「さよならは 言わない」が収録される。
このアルバムには、「眠れぬ夜」などオフコースの曲が9年ぶりに新録でセルフカバーされた。
また同年のツアー「KAZUMASA ODA TOUR 2016 君住む街へ」はオフコースの代表曲が数多く演奏されたが、そのセットリストの中に「さよならは 言わない」が組み込まれている。

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2017年、「めざましクラシックス サマーフェスティバル 2017」にゲスト出演した小田和正は、司会・軽部真一のリクエストで、オーケストラをバックに「さよならは 言わない」をピアノを弾きながら歌った。

同年放送された NHK-BS プレミアム「小田和正 100年インタビュー完全版〜時は待ってくれない〜」では、小田和正がオフコースを語り終えた後に、「KAZUMASA ODA TOUR 2011 "どーもどーも その日が来るまで"」での「さよならは 言わない」がフルで流された。



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めざましクラシックス サマーフェスティバル 2017 (ゲスト:小田和正・スキマスイッチ・沖仁)
(ライブレポ)

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時は待ってくれない〜小田和正「time can't wait」「time can wait」〜
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君との思い出
小田和正
ファンハウス
1995-11-22


LOOKING BACK
小田和正
ファンハウス
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伝えたいことがあるんだ
小田和正
ファンハウス
1997-11-21

LOOKING BACK2
小田和正
ファンハウス
2001-05-16


K.ODA TOUR 1997-1998 THRU THE WINDOW(Blu-ray Disc)
小田和正
(株)アリオラジャパン
2016-02-03


自己ベスト
小田和正
BMG JAPAN
2002-04-24

自己ベスト-2
小田和正
BMG JAPAN Inc.(BMG)(M)
2007-11-28

さよならは 言わない
小田和正
BMG JAPAN Inc.(BMG)(M)
2009-02-25

どーも
小田和正
螢▲螢ラジャパン
2011-04-20



あの日あの時
小田和正
アリオラジャパン
2016-04-20

「君との思い出」と「風の街」

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「君との思い出」は小田和正によるオフコースのセルフカバーアルバム「LOOKING BACK」(1996年)、「風の街」はセルフカバーアルバム第2弾「LOOKING BACK 2」(2001年)に収録されたソロの曲である。
オフコースのセルフカバーアルバムに収録されたソロの曲、という位置は同じながら、その内容は違っている。

「君との思い出」は、小田が「自分のオリジナルアルバムは必要とされていないのではないか」という思いにとらわれた時期につくられた曲である。
そして、この曲のテーマである「過去への後悔と肯定」は、「過去を肯定的に見つめつつも、直せるものは直す」「過去は直せないが、楽曲は直せる」という考えを経て、セルフカバーアルバム「LOOKING BACK」へと結実していく。
つまり「君との思い出」が、「LOOKING BACK」を生み出したともいえる。
だからこそ、アルバムの1曲目に収録された。

一方、「風の街」は、オリジナルアルバム「個人主義」をリリースした直後の作品。
自分の過去を見つめる歌詞は「君との思い出」に通じているが、「風の街」は同時に未来も見据えている。
そこに小田和正の5年間の心境の変化があらわれているように思う。


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小田和正 「風の街」

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小田和正 「君との思い出」

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1995年11月にリリースされたシングル。
ハウスサウンドを念頭に置いたという、やや押さえ気味のアレンジ。
そして「I was wrong」というキーワードをに重きを置いた、過ぎ去った恋を振り返る歌詞。
過去への後悔と肯定という複雑な気持ちを表した切ないナンバー。

小田曰く、この曲はオフコースのカバーアルバム「LOOKING BACK」(1996年2月)のキッカケを作った、という。
それはこの曲が、「過去への後悔と肯定」が入り交じった内容であったせいだろうか?
ちなみに「LOOKING BACK」のテーマは、「過去を肯定的に見つめつつも、直せるものは直す」
「過去は直せないが、楽曲は直せる」という小田の思いのこもった作品でもある。
そして、当初全曲カバーの予定であった「LOOKING BACK」の1曲目に、「君との思い出」が収録された。

1997年リリースのシングルベストアルバム「伝えたいことがあるんだ」にも収録されている。

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小田和正 「LOOKING BACK」

小田和正 「伝えたいことがあるんだ」(アルバム)

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