1979年にリリースされた海援隊のアルバム「倭人傳」
後に J-POP のスタンダードとなる、武田鉄矢が主演を勤めたドラマ「3年B組金八先生」の主題歌「贈る言葉」などが収録されたアルバムに、黒田官兵衛(孝高・如水)を歌った曲を収録している。

「二流の人」

坂口安吾が黒田官兵衛を描いた同名小説から頂いたタイトルで、作詞は武田鉄矢、作曲は中牟田俊男。

黒田官兵衛は関ヶ原の戦いが長期化すると読み、その隙に乗じて天下を奪おうとするも、戦いは1日で終わり、彼の計略が水泡に帰した…
そういった歴史解釈を背景にした、関ヶ原後の官兵衛の心境を歌った曲となっている。

福岡・博多出身の海援隊にとって、福岡藩始祖の黒田官兵衛は故郷に縁があるとはいえ、当時のフォーク・ニューミュージックでも異色の作品となっている。
幕末だけでなく、日本史全般に造詣がある武田鉄矢が生み出した出色の1曲。

歌も、Aメロ・Bメロ・Cメロは「人よ笑え二流の人と 今はおのれがあわれなり」と官兵衛本人の心境を歌いつつ、さびは「黒田官兵衛苦笑い」と、第三者の視点に変わる、そういった点も特徴としてあげられる。

白痴・二流の人 (角川文庫)
坂口 安吾
KADOKAWA/角川書店
1970-02-28


倭人傳
海援隊
ユニバーサルJ
2002-12-11

全曲集
海援隊
ポリドール
1991-12-21